シンガポール、欧州、米国の3拠点でAI拠点を設置。シンガポールでDigital Industry Singapore支援により150名のAIエンジニアを採用予定。
ゲーマー向けライフスタイルブランドとして世界をリードするRazer(TM)(本社:米国カリフォルニア州およびシンガポール、共同創業者兼CEO:Min-Liang Tan)は、本日AIグローバル戦略の第一弾としてシンガポールに「AIセンター・オブ・エクセレンス」を開設したことを発表しました。これは同社のグローバルAI戦略の第一段階であり、欧州および米国にも順次設立されるAI拠点の基盤となるものです。シンガポール拠点は、グローバルなリーチとコラボレーションの可能性を広げる重要なハブとして機能します。
この戦略的拡張は、2033年までに市場規模が4,000億米ドルに達すると見込まれる急成長中のゲーム業界に対応するものです。AIゲーム分野だけでも280億米ドルまで成長し、年平均成長率28.4%とされています。世界最大級のゲーム市場である米国は、AIイノベーションと開発者との連携における主要な成長機会と位置づけられています。
Razerのチーフ・ストラテジー・オフィサー、リ・メン・リーは次のように述べています。
「RazerのグローバルAIセンター・オブ・エクセレンスは、AIゲーム分野への戦略的投資です。研究、人材、製品イノベーションを進めることで、ゲームの未来をリードしていきます。シンガポールの拠点は欧州および米国の拠点とともに、この取り組みの中心となります。私たちは、ゲーム開発者がより没入的で、インテリジェントかつ効率的なゲーム体験を大規模に提供できるよう支援していきます。」
 
■シンガポールにおけるAIゲームイノベーションの推進
この新拠点は、シンガポール経済開発庁(EDB)、Enterprise Singapore、Infocomm Media Development Authorityによる合同オフィス「Digital Industry Singapore(DISG)」の支援を受けて設立されました。次世代AIゲーム技術の開発拠点として、同施設は人材育成、先端研究、製品開発の迅速化を通じてイノベーションを加速します。世界中のゲーム制作において、制作効率の向上、プレイヤーのエンゲージメント強化、ゲーム品質の向上に貢献するAIソリューションの提供を目指します。この取り組みは、シンガポールのAI能力強化とデジタルトランスフォーメーション推進という国家戦略とも一致しています。
また、RazerはDISGの支援を受けて、シンガポール国内で150名のAI専門人材(エンジニア、データサイエンティスト、ゲーム開発者など)を採用予定です。そのため、RazerはAI職種向けにスキル重視・高エンゲージメント型の採用プロセスを導入。応募者にとって迅速かつ効率的な選考体験を提供し、RazerのAIケイパビリティ拡張を加速します。採用情報はRazer公式ウェブサイトにて確認可能です
DISGのエグゼクティブ・ディレクター兼統括責任者フィルバート・ゴメス氏は次のように述べています。「RazerがAIセンター・オブ・エクセレンスをシンガポールに開設したことは、デジタル先進分野におけるAI開発拠点としてのシンガポールの魅力を改めて示すものです。RazerによるAIゲーム技術の革新は、シンガポールからフラッグシップ製品を生み出す機会を提供し、地域におけるAIイノベーション拠点としての地位を強化するでしょう。」
 
■AIゲーミング技術とグローバル連携
RazerのAIソリューション群は、開発者やスタジオ向けに、ゲームプレイの向上、開発工程の効率化、イノベーションの加速を支援するための知的ツールを提供します。 その中核を成す「Razer Game Co-AI」は、プレイヤーの行動に応じたリアルタイムの戦術的コーチングを行う生成AI搭載のコパイロットです。より動的かつパーソナライズされたゲーム体験を可能にします。
さらに補完するのが「Razer QA Companion(QA Co-AI)」で、品質保証テストとバグ検出を自動化するAIソリューションです。QA時間を最大50%短縮でき、ゲーム品質の向上、生産コスト削減、市場投入までの時間短縮に貢献します。現在、AAA、AA、インディースタジオによってベータテスト中で、近々AWS Marketplaceを通じてグローバルローンチ予定です。
欧州および米国に設立される今後のAI拠点は、シンガポールの基盤を活かしつつ、地域ごとのイノベーションと人材育成に注力します。 欧州拠点では、Razerの包括的開発者向けプラットフォーム「WYVRN」の拡大をリード予定。このプラットフォームは、Razerの技術群(Razer AI Game Tools、Razer Sensa HD Haptics、Razer Chroma RGB、THX Spatialなど)へのアクセスを一元化し、開発効率の向上、創造性の強化、プレイヤーの没入体験の向上を支援します。
 
RazerのAI関連取り組みや最新技術の詳細については、Razer.comをご覧ください。
 
■Razerについて
Razer(TM)は、ゲーマーのためにゲーマーによって設立された、世界的な大手ライフスタイルブランド企業で、「For Gamers. By Gamers(TM)」(ゲーマーの為にゲーマーが作る)をスローガンに掲げています。
 
Razerの商標である3つの頭を持つ蛇は、世界中のゲーミングコミュニティやeスポーツコミュニティで最も認知されているロゴの一つです。あらゆる大陸にファンを持つRazerは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスで構成された、ゲーマーを対象とする世界最大のエコシステムを設計・構築してきました。
Razerは、高性能ゲーミング周辺機器やBladeゲーミングノートPCといった、受賞歴のあるハードウェアを提供しています。Razer Chroma RGBやRazer Synapseなどで構成されるRazerのソフトウェアスイートは、カスタマイズ機能や照明効果機能、最適化機能を備え、2億5,000万人以上のユーザーに利用されています。またRazerは、ゲーマー、若者、ミレニアル世代、Z世代向けに、Razer Goldを使用した決済サービスを提供しています。これは、68,000を超えるゲームタイトルで利用できる、世界最大のゲーム決済サービスのひとつです。さらに、この決済サービスに連動した報酬プログラムであるRazer Silverを提供しています。
Razerは、持続可能な未来の実現に取り組んでおり、#GoGreenWithRazer活動(さまざまな取り組みを通じて環境への影響を最小限に抑えるための、10年間のロードマップ)を通じて社会的責任を果たすべく努力しています。
2005年に設立されたRazerは、カリフォルニア州アーバインとシンガポールの2か所に本拠地を構え、ハンブルクと上海に地域統括本部を置き、世界各地の19か所に事業所を展開しています。これまで数々のブランドアクティベーションを行ってきたRazerは、2025年に20周年を迎えます。詳細についてはhttps://rzr.to/20anniをご覧ください。
 
■Razer公式リンク
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Razer JP X (旧:Twitter) アカウント:https://www.x.com/razerjp
 
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