AIが読み取った箇所を画像上で明示、目視確認の時間を大幅に短縮し、将来の「5分オペレーション」実現を加速
顧客サポート業務のDXを推進する株式会社MONO BRAIN(本社:東京都渋谷区、代表取締役:加藤真規) は、シン・エナジー株式会社(本社:兵庫県神戸市)に提供する検針票AI認識システム「SyMauto」 の開発および現場検証において、1件あたりの試算業務にかかる時間を約26分から約16分へと、10分(約38%)の削減を達成したことをご報告いたします。
 
■開発の背景:電力業界が抱える「手作業によるデータ入力」という課題
電力業界における料金試算業務では、顧客から受け取る多種多様なフォーマットの検針票を手作業で確認し、システムへ入力するというプロセスが一般的です。この作業は、膨大な時間を要するだけでなく、人的な入力ミスが発生するリスクも抱えており、長らく業務上の大きな負担となっていました。
 
■MONO BRAINのAI-OCRによる解決策
この課題に対し、MONO BRAINは自社のカスタマーサポート領域の知見とAI技術を融合させ、シン・エナジー向けの検針票読み取りAI-OCRシステム「SyMauto」を開発しました。本システムは、現場スタッフの皆様と密に連携しながら開発を進めた、実務に即したUI/UXを特徴としています。
【システムの主な特徴】
高精度なデータ自動抽出: アップロードされた検針票(PDF・画像)から情報をAIが自動で抽出し、CSV形式で出力します。特に高圧の検針票においては95%という高い精度を達成しています。
 
 
現場に寄り添ったUI/UX: 実際にシステムを利用する現場スタッフと共同でUIを開発し、直感的な操作性を実現しました。
 
高いセキュリティと柔軟性: 機密情報を安全に取り扱うため、オンプレミス環境で動作するように設計 また、AIモデルとインターフェースを分離開発しており、将来の機能拡張にも柔軟に対応可能です
【導入による効果】
本システムの導入により、これまで手作業で行っていたデータ確認・転記作業などが大幅に効率化され、試算業務にかかる時間を1件あたり約26分から約16分へと、10分(約38%)削減することに成功しました。これにより、創出された時間をより付加価値の高い営業活動へと振り分けることが可能になります
 
■今後の展望:技術実証を完了した「ハイライト機能」で、さらなる効率化へ
現行システムにおける次の課題は、AIが算出した結果を目視で確認する際の負担でした。これを解決するため、MONO BRAINは読み取り箇所を検針票の画像上で可視化する「ハイライト機能」の開発と技術実証を実施しました。
複数回のチューニングを経て、ハイライト位置の特定精度が実用レベルに到達しております。
 
今後、本機能をシステムに正式実装することで、スタッフによる確認作業の時間をさらに短縮し、最終目標である「1件あたり5分」の業務達成を目指します。
 
 
■会社概要
<株式会社MONO BRAIN>
住所   : 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C
代表者  : 代表取締役CEO 加藤 真規
URL   : https://monobrain.jp/
お問い合せ : https://monobrain.jp/contact
 
 
<シン・エナジー株式会社>
住所   : 〒651-0087 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館14階
代表者  : 代表取締役社長 乾 正博
URL   : https://symenergy.co.jp/