~地域課題にデジタルで挑戦!子どもたちの創造力と学びの可能性を引き出す~
嘉悦大学(東京都小平市/学長:森本 孝)は、2025年8月2日(土)に教育版マインクラフトを活用した小学生対象ワークショップおよび保護者向け講演会「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」を開催しました。
本イベントは、嘉悦大学と小平市が2019年6月に締結した包括連携協定に基づく取り組みの一環で実施されたものです。本学の教育活動および先進的な地域連携の取り組みを、地域社会に効果的に展開することを目的としています。
教育版マインクラフトというデジタルツールを活用し、子どもたちが自由な発想で廃校活用のアイデアを形にすることにより、創造力・課題解決力・ICTリテラシーなど、21世紀型スキルの育成を目指しました。
■ ワークショップの様子
今回のワークショップは、抽選で選ばれた40名の小学生とその保護者が参加し、「廃校が生まれ変わる日」をテーマに、使われなくなった学校をどう活用するかという地域課題に取り組みました。
小学生は8グループに分かれ、それぞれのチームが教育版マインクラフトを用いて、自由な発想で廃校の新しい活用アイデアを形にしました。
 
参加した小学生からは、「楽しかった!」という率直な感想のほか、「テーマは同じでもそれぞれみんな違う考えがあり勉強になった」など、グループ内で出たアイデアを通じて視野が広がったという声も寄せられました。保護者からも、「テーマに沿ってみんなで協力するという貴重な体験ができた」「子どもたちの想像力と集中力に驚かされた」といった感想があり、デジタルツールを通じて子どもたちの成長を実感する機会となりました。
 
「遊びと学びの融合」を体現するこの取り組みは、地域に根ざした実践的な学びの場を提供するとともに、子どもたちが地域社会に関心を持つきっかけにもなりました。
 
■ 保護者向け講演会
ワークショップと並行して行われた保護者向け講演会では、本学教員の土井隆准教授が「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」をテーマに、教育版マインクラフトの教育的意義や、子どもたちの「創造性」について講演しました。
■ 講師コメント
【プロフィール】
嘉悦大学 経営経済学部 准教授 土井 隆
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社にてECコンサルティングを担当。株式会社ルクサでの経験を経て、2012年に株式会社コアースを設立。ICTを活用した地域活性化に従事。2019年からMinecraftカップ ディレクターとして全国の子どもたちを対象にデジタルものづくり教育を展開 。
【コメント】
マインクラフトは単なるゲームではなく、子どもたちの創造性や探究心を引き出す教育ツールにもなります。今回は“廃校の利活用”という社会的テーマに取り組むことで、子どもたちは自ら考え、調べ、形にするというプロセスを体験しました。こうした活動を通じて、プログラミングだけではなく、協働力や表現力といった“未来を生き抜く力”が育まれると感じています。
ゲーム=遊びという従来の見方を超えて、デジタルを学びの入り口に変えていくことが、これからの教育には重要だと考えています。
 
■ イベント概要
日時
2025年8月2日(土)13時00分~16時00分
場所
嘉悦大学(花小金井キャンパス)
東京都小平市花小金井南町2-8-4
西武新宿線「花小金井」駅南口より徒歩10分
参加費
無料
主催
嘉悦大学 経営経済学部
後援
小平市教育委員会
協賛
西武鉄道株式会社
HP
https://www.kaetsu.ac.jp/event_info/32462/
■嘉悦大学について
嘉悦大学の前身は、創立者である嘉悦孝により、1903年(明治36年)に日本初の女子を対象とした商業学校として設立された「私立女子商業学校」に遡ります。以来、120余年に渡り、嘉悦学園は時代に先駆けた実学教育を展開。日本初の女性公認会計士をはじめとする有為の人材を多数輩出してきた歴史ある大学です。
嘉悦大学
住所/東京都小平市花小金井南町2-8-4
公式ウェブサイト/https://www.kaetsu.ac.jp/