株式会社青巒荘(本社 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上/代表取締役 石田浩二)は本年6月、横浜地方裁判所小田原支部より民事再生手続終結の決定を受け、令和6年2月の申立以降、一連の民事再生プロセスが完了したことをご報告いたします。
                    
株式会社青巒荘が営む『青巒荘』(以下「青巒荘」という)はまもなく創業100年、奥湯河原の豊かな自然に囲まれ、幾多の文人に愛された温泉旅館であり、滝の直下にある仙境野天風呂が自慢です。
外観エントランス
仙境野天風呂
しかし、近年の業績不振を受け、同社は令和6年2月1日付で民事再生手続開始の申立てを行いました。申立ての後、株式会社フォレスト(以下「フォレスト」という)は同社のスポンサーに就任すると共に、青巒荘の運営現場へのハンズオン(幹部スタッフの派遣 等)やフォレスト本部での販売促進・コストコントロールなどの業績改善施策を速やかに遂行し、数ヶ月のうちに運営収支の立て直しを実現いたしました。
 
 同年11月には、前月(令和6年10月)に再生計画案の認可が完了した同社の全株式を取得し、青巒荘をフォレストグループに組み込みました。フォレストは青巒荘の強みとして、その歴史や風情、知名度および野天風呂といった「普遍価値」と、湯河原温泉において希少なバイキング形式の食事提供(ビュッフェ)という「時流・嗜好への適応」の掛け合わせであると見出し、本年に入ってからは黒字化を達成しております。
ビュッフェ会場
奥湯河原最古と言われる青巒荘の『灯』が絶えることなく、創業100年という節目を迎え、更に新たな歴史を紡いで行くことは、同じ湯河原で創業したフォレストにとっても喜ばしく、また同時に責任を感じつつ青巒荘の運営に取り組んでおります。
 
本年7月時点で、フォレストグループが運営する宿泊施設は国内20ヵ所となりました。創業以来培ってきたノウハウを基に、既存の施設に加え、新規施設の特色を活かした運営を行ってまいります。今後も旅のトータルプロデュース企業として、お客様にお選びいただき、ご満足いただける「旅」をご提供してまいります。