絶滅危惧種でありながら復活に向けた取り組みが進んでいるライチョウ。多くの人の関心や行動で、ライチョウやライチョウが住む山の環境を未来につなぐ動きを信州から。
 信濃毎日新聞社が2024年に始めた「Me:RAICHO project(ミライチョウプロジェクト)」は、ライチョウ保護を通して信州の豊かな山の自然環境を未来へつなげるためのプロジェクトです。
 昨年実施した、ライチョウ保護団体に支援金を届けるクラウドファンディングでは、全国からたくさんのご支援、ライチョウに対する力強いメッセージが寄せられました。この動きを1年で終わらせることなく、より広がりのある取り組みにするべく、2年目のプロジェクトを開始しました。
 
 長野県の県鳥であり国の特別天然記念物でもあるライチョウは、自然環境の悪化などを原因に近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種に評価されています。ライチョウはごく限られた高い山に生息していますが、そこは私たちが住む場所と、思ったよりも深く、強くつながっています。ライチョウを守ることは、信州の自然環境全体を守ることになるはずです。
 また、人と山が共生するために重要な「安全な登山道」。今年は、登山道整備を取り巻く環境やこれからの取り組みについても考えます。
 
 世界に誇る山岳環境を持つ長野県に根差した新聞社として、ライチョウや信州の自然環境を取り巻く現状や課題を広く伝えたい、今まで関心を持っていなかったことに気づくきっかけを作りたいと考え、ミライチョウプロジェクトに取り組みます。
 
 ライチョウ(RAICHO)の危機を自分(Me)ごととして捉え、信州の豊かな自然が残る未来(Me:RAI)を一緒につくりましょう。
◆ライチョウや登山道を守るためにクラウドファンディングで支援募集
 ライチョウや信州の山岳環境を取り巻く現状を知った皆さんになにかアクションを起こしてもらいたいと思い、クラウドファンディングで支援を募集しています。
【#みんなでつなぐライチョウの未来|ミライチョウプロジェクト第二弾】
クラウドファンディングのページはこちら
●募集期間
7月28日(月)~9月25日(木)23:00
 
●寄付先
1.公益社団法人日本動物園水族館協会・JAZA(ライチョウ基金を通じて寄付)
国内139の動物園、水族館で構成。複数の施設でライチョウ保全のための飼育や研究が行われています。
〈使途予定〉ライチョウの飼育繁殖技術開発に使用する物品の購入や人材育成のための研修会の開催、普及啓発イベント等の開催に係る費用など
 
2.一般財団法人中村浩志国際鳥類研究所
ライチョウ研究の第一人者である信大名誉教授の中村浩志さんが代表を務める。環境省と連携し中央アルプスにライチョウを復活させる取り組みを行っています。
〈使途予定〉昨年、中央アルプスで繁殖した個体の足輪確認、生まれたひなの生存状況、秋まで生き残ったひなの捕獲・標識調査費用など
 
3.北アルプス登山道等維持連絡協議会(北アルプストレイルプログラム 長野県側)
北アルプス南部の槍穂高連峰、常念山脈、乗鞍岳の山小屋や行政機関で構成。主に制度上管理者のいない山岳登山道の維持を数十年にわたって行っています。
〈使途予定〉石組による補修、土砂崩れの復旧、ハシゴ修繕、雪切りなどの登山道の維持活動費
 
4.南アルプス(伊那谷エリア)山岳環境保全連絡協議会
南アルプス・伊那谷エリア(鋸岳から池口岳)の行政機関や山小屋、山岳団体などで構成。2025年2月設立。
〈使途予定〉登山道の維持、道標の整備、携帯トイレの普及、登山安全対策、高山植物の保護、など南アルプスの自然を未来につなげる活動の費用
 
●支援コース
一口3,000円~
ライチョウのぬいぐるみや手ぬぐい、写真集、オリジナルTシャツなどリターン品をご用意しています。支援金額によってリターン品は異なりますので、詳しくはクラウドファンディングのページをご覧ください。
 
●申し込み先
1.クラウドファンディングページからお申し込みください 
https://readyfor.jp/projects/meraicho2025
 
2.インターネットのご利用が難しい場合は下記口座に直接お振り込みの上、メールまたは電話にてご連絡をお願いします。
【振込先】八十二銀行本店営業部 普通預金 1292458
     信濃毎日新聞株式会社
【連絡先】信濃毎日新聞社 マーケティング局 企画戦略部 ミライチョウプロジェクト係
     メール:meraicho@shinmai.co.jp
     郵送:〒380-8546 長野市南県町657
     電話:026-236-3355(平日9:00~17:00)
 
※ご連絡をいただけないと返礼品をお送りすることができないため、必ずご連絡をお願いいたします。
※本プロジェクトはAllorNothing方式ですので、目標金額に満たず、プロジェクトが不成立になった場合には原則返金となります。ただし、直接振込でいただいた支援については、クラウドファンディングの目標金額を達成したかどうかに関わらず、ライチョウ保護団体への寄付など有効に活用させていただきますので、ご返金はいたしかねます。あらかじめご了承ください。
 
◆ライチョウ講演会~ライチョウから信州の未来を考える~
 信州大学名誉教授の中村浩志さん、環境省信越自然環境事務所の福田真さん、大町市立大町山岳博物館学芸員の岡本真緒さんがライチョウ保護活動に関してそれぞれの立場からお話しします。ライチョウの写真展示や、顕微鏡でライチョウの羽などを観察できるコーナーも。参加無料。
【日時】 2025年8月10日(日) 13:30~16:00(開場13:00)
【会場】 TOiGO 長野市生涯学習センター4F 大学習室2・3(長野市鶴賀1200)
【プログラム】
「復活した中央アルプスのライチョウについて」(中村浩志氏)
「希少野生動物保護の今後の展望」(福田真氏)
「市立大町山岳博物館における域外保全の取り組み」(岡本真緒氏)
お申し込みはこちらから
 
◆雷鳥写真家・高橋広平写真展「雷鳥~四季を纏う神の鳥~」
 ライチョウに魅せられ、さまざまな姿を写真で追う雷鳥写真家・高橋広平さんの写真展を開催します。入場無料。
【期間】 8月27日(水)~9月4日(木)
【会場】 信毎メディアガーデン1階ホール(松本市中央2-20-2)
◆信濃毎日新聞での特集掲載
 ライチョウや信州の自然環境の現状や保全の取り組みについて多くの人に知ってもらうために信濃毎日新聞で特集を掲載します。第1回目は、7月30日掲載。ライチョウの保護活動に取り組む信州大学名誉教授の中村浩志さんと環境省信越自然環境事務所の福田真さん、そして登山ユーチューバーのやぎちゃんにライチョウとそのすみかである高山帯の今とこれからについて、また、私たちに何ができるのかを対談してもらいました。
7月30日掲載信濃毎日新聞朝刊(全3ページ特集)
 
◆問い合わせ先
信濃毎日新聞社 マーケティング局 企画戦略部
ミライチョウプロジェクト係
TEL 026-236-3355(平日9:00~17:00)
Mail meraicho@shinmai.co.jp