日本各地の文化が香港に集結 ジャパンパビリオンがブックフェアで存在感
香港貿易発展局(HKTDC)が主催した香港最大規模のBtoCイベント、第35回「香港ブックフェア」、同時開催の第8回「香港スポーツ&レジャーエキスポ」、第5回「ワールド・オブ・スナック」は、盛況のうちに閉幕しました。3つの合同イベントには約770以上の出展者が集結。「読書」「スポーツ&レジャー」「食」をテーマにした体験型の展示や企画で来場者を魅了しました。 日曜日には台風の影響で終日閉場となったものの、会期中には香港・中国本土・東南アジア・日本を中心に延べ89万人が来場し、高い関心が寄せられました。今回新たに設置された「トラベルゾーン」の中でも、ひときわ多くの来場客で賑わいを見せたのが「ジャパンパビリオン」です。17の地方自治体を含む計20の団体・組織が出展し、観光関連書籍や地域にゆかりのある漫画の紹介、さらには文化や魅力の紹介など、多彩なインバウンドプロモーションが展開されました。
 
一般社団法人東北観光推進機構の東北ブースでは、各地の観光情報に加え、東北ブースでは、名産品の試飲・試食や、香港でも人気の高い漫画にまつわる観光スポットの紹介が行われ、来場者の関心を集めました。鳥取ブースでは、「名探偵コナン」「ゲゲゲの鬼太郎」との交流に加え、鳥取グルメを紹介。徳島ブースでは、お遍路、道路と線路の両方を走行できるDMV(デュアル・モード・ビークル)、レンタカーを活用した周遊プランなど、県内を満喫するための旅のスタイルが提案されました。 福岡・熊本・鹿児島ブースでは、九州新幹線で約1時間でつながる3県が誇る、多彩な観光地やご当地グルメを紹介。短時間で巡れる魅力満載の旅を提案しました。沖縄ブースには嘉数登・宮古島市長が来場し、県内事業者とともに、地域の魅力と直行便によるアクセスの良さを積極的にPRしました。また、在香港日本国総領事館のブースでは、大阪・関西万博に関するQ&Aセッションが開催され、チケット購入や来場予約方法など、具体的な情報提供が行われました。
 
【ジャパンパビリオン】 (順不同)
在香港日本国総領事館、一般社団法人東北観光推進機構(秋田県、岩手県、福島県、仙台市)【初】、 栃木県、静岡県【初】、石川県、福井県、兵庫県、鳥取県、徳島県、香川県、福岡県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(J リーグ)【初】
 
【日本からの出展者の声】
 
多彩なステージ企画が大好評!会場一体で盛り上がる体験型イベント
会場内に設置されたステージでは、インフルエンサーの登壇や参加型のイベントが開催され、来場者から好評を博しました。日本からは、各地のご当地キャラクターが登場し、会場を盛り上げました。また、インフルエンサーによる旅行体験談などを通じて、各地の魅力を多角的に発信しました。同ステージではスタンプラリー参加者向けの抽選会も毎日実施され、各出展者からの特色ある景品を通じて、来場者に新たな関心を促す機会となりました。
 
悪天候でも衰えない読書愛好家の熱意
今年は「Food Culture: Future Living(食の文化・未来のくらし)」をテーマに、若年層向け施策や人気作家の講演が実施され、大きな反響を得ました。開催35周年を記念し、1990年生まれ1万人以上を対象とした無料入場キャンペーンを含む3つの特別企画を実施しました。これらの取り組みが高い注目を集め、セミナーは満席となるなど、大きな盛り上がりを見せました。出展社「Creation Cabin Limited」では、会場直後から長蛇の列ができるほどの賑わいを見せました。中でも、香港および日本でも大ヒットとなった「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』ブームに乗って出版した外伝『信一傳』(英題:The Rise Within the Walls | 1973-1988)が大きな注目を集めました。特に日本人読者の関心が高く、Creation Cabin社の編集者である盛杰(シン・キット)氏は「毎日30人から40人ほどの日本人読者が私たちのブースを訪れてくださいました。その中には、この本を購入するためにわざわざパスポートを更新して香港まで来てくださった方もいて、非常に感動的でした」と語りました。
 
来場の目的「新刊購入」 来場者の50%以上
会期中、読書や消費習慣について860人以上の来場者に対し、香港貿易発展局が依頼した調査機関がインタビューを実施しました。調査によると、来場者の平均支出額は918香港ドル(約18,000円)で、昨年をやや上回る結果となりました。この金額は、年間の紙の本への支出全体の57%を占めていることがわかりました。また、出展者の90%以上が電子決済に対応しており、インタビューを受けた来場者の81%が支払いに電子決済を使用したと回答しました。 来場者の主な目的は、新刊書の購入(55%)、割引価格での購入(49%)、国際的なブックフェアの文化的雰囲気の体験(27%)が挙げられました。今年の本の人気ジャンルは、小説・フィクション(45%)、児童・青少年向け書籍(25%)、文学(23%)、コミック(17%)、補助教材・ドリル類(16%)でした。会場では、日本に関する書籍に加え、在香港の日本人が出版した書籍も人気を集めました。
 
世界のスナックとスポーツ・レジャー体験が集結!幅広い世代に人気のイベント
今年、中国の競技大会である第15回「全国運動会」などのイベントが開催されるのに合わせ、「香港スポーツ&レジャーエキスポ」では大会公式マスコットとの写真撮影できる特設エリアが登場しました。競技種目や一般参加型イベントの紹介も行われ、会場は熱気に包まれました。さらに、FIBA 3x3 ワールドツアーの香港初開催や、AI技術を活用したスポーツ体験ブースなど、多様な体験型展示が来場者の関心を集めました。「ワールド・オブ・スナック」には、1,300種類以上の世界各地のスナックが集結し、子どもから大人まで幅広い世代に好評を博しました。
 
香港貿易発展局は今後も多彩な展示会を開催し、8月には「フード・エキスポ」、「フード・エキスポ PRO」、「ビューティー&ウェルネス・エキスポ」、「香港家電・日用品展」、「香港インターナショナル・ティー・フェア」、9月には「香港ウォッチ&クロック・フェア」、「香港エレクトロニクス・フェア(秋)」などの主要イベントが続々と開催予定です。これらのイベントを通じて、新たなビジネスチャンスを提供し、香港経済の継続的成長と活性化を支援してまいります。
 
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