AIを活用して、ゲームを漫画に代わる"IP創出メディア"へと転換し世界にIPづくりの文化を広める
 
 
AIを活用した3Dモデルの生成・編集ツールを開発・提供する、サンフランシスコ発のスタートアップAssetHubがシードラウンドの1st closeにて総額3億円($2M)の資金調達を実施しました。本ラウンドはArchetype Ventures、Techstarsとエンジェル投資家が参画しています。
 
本ラウンドは以下のよう投資家が参加しています。
敬称略
Archetype Ventures
Techstars
伊藤 剛 (Former CTO at Sony Mobile)
浜田憲尚 (Former Managing Director at Mynavi / Current CEO at Ideal Inc.)
山田進太郎 (CEO at Mercari)
David Bennett (Outside director at Sanrio)
Michel Tolkin (CEO at IMAX Labs, Candidate for Mayor of New York City)
Aldrich Huang (CEO at UXTesting)
Jacob Vorso Pedersen (COO at Introdex AI )
その他多数
 
■ AssetHubとはAssetHubは、基盤AIモデルをプロダクションで活用可能な水準に引き上げるワークフローとツールを提供する、AIネイティブな3Dモデル生成・編集プラットフォームです。従来プロフェッショナルの手作業が必要だった工程を圧縮・自動化し、誰もが短期間・低コストで表現力の高い3Dコンテンツを制作・編集できる環境を提供しています。主な取り組みは以下の通りです:

AIネイティブな3D制作ツール「AssetHub」の開発・提供
└ モデリング、テクスチャなどの制作工程を生成AIで効率化
AssetHubを活用した3D制作のBPO(アウトソーシング)提供
└ AIネイティブなクリエイター集団による実制作支援
AssetHubとAIエージェントを活用した低コスト・高速なIPゲームの開発
└ WebベースでのAIネイティブゲーム制作フローの実現
 
■ 資金調達の背景:ゲームを通じたIP創出をもう一度
日本は、漫画・アニメ・ライトノベルといった低コストで独自の世界観を表現できる文化的手段を育み、それを起点としたIP創出において世界的な優位性を持っています。
そしてゲームというメディアにおいても、開発コストが劇的に下がった時代――ファミコン、携帯ゲーム、スマートフォン黎明期――には、小規模なチームからも革新的なIPが次々と生まれました。
AssetHubは、まさにこの構造をAIによって再現しようとしています。
開発費の高騰と大規模化が進む現在のゲーム産業において、生成AIによって制作フローを圧縮し、創作を再び民主化することで、世界中の誰もがIPを生み出せる時代を再実現することを目指します。
 
 
■ “ゲーム×IP×AI”を日本から世界へ
現在グローバルで主流なUGC(User-Generated Content)によるゲームトレンドは、ネットワーク効果を活かして人が集まったプラットフォーム内で、バズるゲーム体験を量産することに主眼が置かれています。 RobloxやFortniteなどに代表されるこうしたプラットフォームは、長期的なIP育成や世界観の構築には必ずしも最適とは言えません。
また、日本では漫画・アニメ・ライトノベル・Vtuberといった独自文化がグローバル展開を加速していますが、ゲームという世界で最も王道なエンタメ領域におけるスタートアップ的取り組みは少ないのが実情です。

日本はIP×ゲームの両面において独自の文化的・技術的優位性を持つ国です。
私たちは、最も先進的な日本のIP創出文化をゲーム領域に適用し、表現とAIの融合によるIP創出構造を世界に展開していきます。
 
 
■ 今後の展望:ゲームを“漫画に代わるIP創出メディア”へ
私たちは、ゲームという拡張性とインタラクティブ性を備えたメディアを、“漫画に代わるIP創出メディア”として再定義します。 AIによって制作工程を圧縮し、創作の入り口を広げることで、表現力とスピードを両立したIP創出の仕組みを構築していきます。
AssetHubは、IPに必要不可欠な独自のビジュアル・世界観を作り上げるツールを軸に、ゲームをグローバルに通用する新たなIPを次々と送り出す創作インフラへと変革して参ります。
 
 
■投資家コメント
Archetype Ventures Managing Partner 福井 俊平 / Principal 中村 聡志
ManagingPartner福井俊平
Principal 中村 聡志
 
AssetHub、そして後藤さんをはじめとしたチームが向き合うのは、華やかなゲームの裏側にある"骨太な泥臭さ"です。ゲーム開発の民主化の中で最後の牙城であった3Dアセット制作ですが、変革する技術基盤が整ったことで米国を中心として大きな盛り上がりを見せています。AssetHubは、職人技を否定するのではなくエンパワーし、"プロのこだわり"を前提としつつAIがそれを加速・補完します。これは単なるDXではなく、創造のあり方そのもののアップデートになると期待しています。ゲーム業界という日本に存在感がある領域で、世界へ羽ばたく後藤さんの挑戦を、我々も全力で応援してまいります。
 
Techstars Managing Director, Yuki Shirato
"We are incredibly excited to be a follow-on investor in AssetHub, the first from the Tokyo program, whose innovative AI native IP marketplace for various 3D assets, has immense global potential. Their proven success in streamlining processes and working with leading global players in gaming industries will make them revolutionize IP asset utilization."

■ 会社概要
社名:AssetHub Inc.
拠点:San Francisco, CA / Tokyo, Japan
代表者:後藤卓哉
事業内容:AIを活用した3DツールおよびAIゲーム制作基盤の開発・提供
Webサイト:https://assethub.io

AIを活用した3Dモデルの生成・編集ツールを開発・提供する、サンフランシスコ発のスタートアップAssetHubがシードラウンドの1st closeにて総額3億円($2M)の資金調達を実施しました。本ラウンドはArchetype Ventures、Techstarsとエンジェル投資家が参画しています。