外国人住民の増加や国際的な人材交流が進む中、日本社会は今、多文化共生の実現に向けた新たな課題と可能性に直面しています。言語や文化の理解は、共生社会の基盤であり、教育機関にはその担い手としての役割が求められています。
 東京外国語大学(東京都府中市、学長:春名展生)は、こうした社会的要請に応えるべく、学術的知見を広く社会に還元する「TUFSオープンアカデミー」を2006年より開講しています。現在では年間300以上の講座をオンラインで提供し、毎年、国内外から約4,000名が受講する学びの場となっています。
 このたび、2025年秋期間に開講するオンライン講座(Zoom実施)の受講者募集を開始いたします。秋の夜長に、世界各地の言語・文化・歴史に触れ、知の探究を深める絶好の機会です。
【開催の目的】
本学では、多文化共生社会の実現に寄与するため、教育・研究に加え、社会貢献・社会連携にも力を注いでいます。「TUFSオープンアカデミー」はその一環として、専門的な知識を一般社会に開かれた形で提供することを目的に設置されました。2020年11月からは、新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン講座を開始し、より多くの方々に学びの機会を届けています。
 
【講座の特徴】
現代の日本社会では、外国人労働者の受け入れなどにより、多様な言語に触れる機会が増えています。こうした背景から、多言語学習へのニーズが高まっており、本学ではその特色を活かし、場所を問わず受講可能なオンライン講座を展開しています。 日本国内はもとより、海外在住の方々にも受講いただける環境を整えています。
 
【秋期間講座の概要】 
開講期間:2025年10月1日~2026年2月
講座数:語学講座169講座(59言語)、教養講座19講座、特別講座1講座
申込開始:2025年8月5日(火)午前10時より、ウェブ申込にて一般受付を開始
【募集概要】
受付期間       2025 年 8月 5 日(火)午前 10 時 ~8月 31日(日)23:59 まで
受講料           語学講座:20,200円~25,000円、教養講座:3,700 円~11,800円、特別講座:11,800 円
受講形態       オンライン(Zoom)
開講日程       10月1日~2月 毎週1回 19:30~21:00 ※日本語講座、教養講座(日本語非母語話者向け)は20:00~21:30
【講座ラインナップ】
 
■ 語学講座  
アイスランド語、アイヌ語、アフリカーンス語、アムハラ語、アラビア語、イタリア語、ウォロフ語、ウクライナ語、ウズベク語、ウルドゥー語、エスペラント語、沖縄語、オランダ語、カタルーニャ語、広東語、カンボジア語、キルギス語、クルド語、ケチュア語、現代ギリシア語、古代エジプト語、古代ギリシア語、古典シリア語、サーミ語、シャン語、スペイン語、スロヴェニア語、スワヒリ語、ソロン語、タイ語、チェコ語、チベット語、中国語、チュヴァシ語、朝鮮語、ドイツ語、トルコ語、ネパール語、ハウサ語、バスク語、ハンガリー語、 東アルメニア語、ビルマ語、ヒンディー語、フィリピン語(タガログ語)、フィンランド語、フランス語、ベトナム語、ペルシア語、ベンガル語、ポーランド語、ポルトガル語、マラヤーラム語、マレー語、モンゴル語、ラテン語、ルーマニア語、ロシア語、ロマ語、日本語(ライブレッスン)、日本語(オンデマンド)
 
■ 教養講座  
・実践!歴史言語学
・メディアにみられることばの誘導性~メディアのことばから受ける影響~
・視点と言語表現~話者の見方の違いによる言語表現の異なり~
・英語の歴史~現代英語から振り返る~
・西夏文字・西夏語を学ぶ
・世界言語紀行
・アフリカのポピュラーカルチャーズ~音楽・映像・アート~
・ポーランド映画への招待~アグニェシュカ・ホラント監督研究(後)~
・言葉とその周辺をきわめる-その6-
・ハンガリーの昔話の世界~グロテスクなモチーフ4~
・ウクライナ民謡の世界
・アッカド語でハンムラビ法典を読もう
・アメリカから見た日米戦争~大英帝国に替わる国際秩序構想~
・死を考える~世界の諸宗教にみる死生観と臨死体験の考察~
・異文化コミュニケーションの基礎と実践
・日本語の会話教育の方法と会話データ分析の活用法
・日本社会を学ぶ(Learning about Japanese society)
・日本の近現代小説を読む (CEFR C1/C2)(Reading modern Japanese novels)
・オンラインで作る日本語ドラマ
 
■ 特別講座  
日本語を教える ~社会・文化的な内容に広がる中級レベルの日本語指導~
 
【詳細・お申し込み】 
東京外国語大学オープンアカデミー WEBサイト
https://tufsoa.jp/