全国のイケア店舗周辺施設24カ所に絵本を寄贈、さらにストア内での絵本読み聞かせ・絵本が届くキャンペーンを実施
「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンとするスウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー イケアの日本法人イケア・ジャパン株式会社(本社:千葉県船橋市、代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer:ペトラ・ファーレ)は、「やっぱり家の日」(2010年制定)から15周年記念となる2025年8月1日(金)に初めて制作したオリジナル絵本「たびする家(いえ)/ The Traveling Home」を電子版(日本語・英語)で公開します。また全国のイケア店舗周辺の施設24カ所に絵本を寄贈し、一部店舗で絵本の読み聞かせを実施します。さらに限定印刷本を抽選で30名様にプレゼントするキャンペーンをIKEAオンラインストアで開催します。
 
絵本「たびする家(いえ)」は、さまざまな好きを貫き、家での暮らしを楽しむ家庭に旅をしながら出会い、多様な暮らしを学び、自分の中の「あたりまえ(固定観念)」を見つめ直し、家族や自分と向き合い、ボーダレスな対話を促すきっかけを提供します。また絵本の最後には読み手が自由に考える未来(2050年)の家での暮らしを書き込むことができるワークシートがついています。
 
イケア・ジャパン初の絵本制作の背景
イケアは「イクオリティ(平等性)」、「ダイバーシティ(多様性)」、「インクルージョン(多様性の受入れ)」に注力し、家での過ごし方や役割分担の平等・公平を考える「Life at Home(家での暮らし)」の取り組みを推進しています。これまでさまざまな取り組みを実施する中で、“家での平等”は家庭ごとに異なり、働き方や社会全体とも関わる複雑な課題であることから、産官学が連携し、中長期的に継続することが重要だと考えました。
 
その理念のもと、企業・行政・大学・市民団体と対話・協働しながら、よりよい家での暮らしと社会づくりに取り組む「Life at Home 2050」を昨年のやっぱり家の日(8月1日)に発足しました。さまざまなチャンスや選択肢が広がり、お互いの「自分らしさ」を尊重し、思いやりをもって受け入れ合える世界を目指します。
 
発足から1年、参画企業や団体と5回にわたるワークショップの中で共有目的を明確にし、共創宣言「ボーダレスな対話と学びほぐしを通して、暮らしの『あたりまえ』を解放します」を定めました。共創宣言を実現する一つの対話ツールとして、文字だけでなく絵を通して物語として伝えることで読み手が没入し自由な想像力を育てることができるよう、参画企業や団体との対話をもとに絵本として制作する運びとなりました。
 
代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer ペトラ・ファーレは、次のようにコメントしています。
「“お母さんなんだからこうでなくては….”、“男の子なんだから….” 世の中にはたくさんの『あたりまえ』があります。こうあるべきという固定概念により自分らしさを抑えたり、前例のないことへの挑戦をためらうなど自分自身の可能性に限界をつくってしまっているかもしれません。イケア・ジャパンが主導して制作した絵本は、世代・文化・ジェンダー・地域を超えた『ボーダレスな対話』からこれまでの価値観を『学びほぐす』ことで新しい価値観が育まれ、自分らしい考え方や暮らし方の新しい発見と気づきが生まれるきっかけになると嬉しいです。絵本を読んだ子どもから大人までより多くの人々が、お互いの『自分らしさ』を尊重し思いやりをもって受け入れ合える未来につながることを期待しています。」
 
【内容紹介】
カヤさん一家とその家(いえ)の物語。4人暮らしのカヤさん一家は、仲が良いのが自慢のすてきな家族。けれど実はみんなの心のどこかにうまく言えないモヤモヤを抱えていて、それをうまく言葉にできなかったり、一歩を踏み出せず挑戦できずにいました。その様子を傍で見守り支えているカヤさんの家(いえ)が悲しく思っていると家(いえ)が動けるようになり、カヤさん一家と一緒に世代・国・ジェンダー・家族や生活の形も違うさまざまな家での暮らしや自分らしさに触れます。旅を通して家族みんなが自分らしくいられる暮らしを考えるストーリーです。絵本の最後には、2050年の家での暮らしを家族と一緒に考え自由に書き込みができるページがあります。
 
制作にあたり、登場人物の世代・国籍・ジェンダーについては、イラストから固定観念を抱かせないよう、多様性に配慮した表現に工夫を凝らしています。登場人物の名前には、イケアの商品名やジェンダーニュートラルな名前を使用しています。物語は子育てをきっかけに絵本の制作をはじめ、性差の決めつけを考える絵本を制作するなど今回のトピックに親和性が高くさまざまな賞を受賞されている絵本作家の森川かりん氏に、イラストは国内外で活躍されIKEA渋谷オープンを記念した期間限定のコミックイラストシリーズの制作にも携わったool(ウール)氏に制作いただきました。
 
内閣府 男女共同参画会議専門委員等も務める、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授 治部れんげ氏は絵本について次のように述べています。
「家族のあり方について、家計責任や家事分担の多様な事例を示している絵本だと思います。日本の読者の現実をよく理解し、多数の人が感じていることを的確に言語化しているのが良いと思います。今の暮らしを変えたいと漠然と望んでいる人たちに、他にどんなやり方があるのか、分かりやすく示すことができていると感じます。私自身は核家族ですが、実際に自然が豊かな町に移住した友人、三世代同居の友人のことを思い起こしながら読みました。」
 
絵本は下記の電子版リンクから読むことができます。
日本語版URL: https://jp-ja.publications.ikea.com/traveling-home
英語版URL: https://jp-ja.publications.ikea.com/traveling-home-en/
 
【絵本 概要】
タイトル:「たびする家(いえ)」英訳版「The Traveling Home」
作家:森川かりん
絵:ool
仕様:電子版(PDF)、限定印刷版(A5、あじろ綴じ、36ページ)
値段:非売品
 
公開に先駆けて、富山県や神奈川県の親子を対象に読み聞かせワークショップを実施
イケアは絵本公開に先駆けて、富山県滑川市が主催するなめりかわ未来学校の企画やIKEA横浜および横浜市立図書館が共同で主催した。イベントの一部にて親子を対象に絵本の読み聞かせと2050年の家での暮らしを考えるワークショップを実施しました。参加した子どもたちからは「みらいの家を想像して自分がいいなと思うことやできたらいいなということを考えながら取り組むことができ、すてきな時間だと感じた」「みらいの家を考える、絵をかくことがたのしかった」などの声がありました。 また親からは「色々な家族のあり方があるのだなとあたりまえを考え直すきっかけになった」「大人も子どもも自分と重ねて読め、多様性を学ぶ手軽な教材のように感じた」など子どもだけでなく大人も一緒になって考え、対話できるきっかけとなる絵本であるという感想がありました。
▲なめりかわ未来学校の企画イベントでのワークショップの様子
▲横浜市つづきの本ばこでのワークショップの様子
 
絵本は全国のイケア店舗周辺施設24カ所に寄贈
絵本制作を記念して、イケア・ジャパンはIKEA前橋、IKEA新三郷、IKEA長久手、IKEA神戸、IKEA福岡新宮の近隣の大学や図書館、病院など24カ所に印刷本を寄贈する予定です。
 
一部イケア店舗内で読み聞かせ、IKEA Live(ライブショッピング)や絵本の限定印刷本のプレゼントキャンペーンを実施
【読み聞かせイベント開催】
一部店舗で読み聞かせイベントを開催します。詳しくは各店舗のイベント情報ページをご確認ください。
※参加には事前に予約が必要です。
・IKEA仙台:8月2日(土)13:00~14:00、 3日(日)13:00~14:00 (事前予約不要)
・IKEA Tokyo-Bay:8月3日(日)11:00~12:00、14:00~15:00 
・IKEA長久手:8月2日(土)15:00~16:00、16:30~17:30
・IKEA鶴浜:8月2日(土)15:30~16:00、16:30~17:00、3日(日)15:30-16:00、16:30~17:00
・IKEA神戸:8月2日(土)14:00~14:30、 3日(日)14:00~14:30
 
【IKEA Familyメンバー限定印刷本のプレゼントキャンペーン】
電子版の公開に伴い、紙でじっくり読みたいという方に「たびする家」の印刷本(日本語版)をIKEA Familyメンバーを対象に30名様限定でプレゼントするキャンペーンをIKEAオンラインストアにて実施します。
応募期間:2025年8月1日(金)~ 8月17日(日)
応募方法:キャンペーンページにアクセスしてご応募ください。応募にあたってはIKEA Familyメンバーへのログイン、または新規登録が必要です。
プレゼント発送:8月下旬
当選者発表:キャンペーン終了後に抽選を行い、当選者にはEメールにてお知らせします。
「やっぱり家の日」キャンペーンページ
URL: https://www.ikea.com/jp/ja/this-is-ikea/about-us/happy-to-be-home-pub574b7f40/
 
【IKEA Live(ライブショッピング)にて特別配信】
2025年8月1日(金)12:00~から、IKEA Live特別編を行います。イケア公式YouTubeチャンネルでおなじみの、 オランウータンとゴールデンレトリバーが、「やっぱり家の日」への想いや、初公開された絵本、そしてこの夏、家での暮らしをもっと楽しむための商品を紹介し、ライブ配信限定のクーポンもお届けします。
URL: https://www.ikea.com/jp/ja/live-shopping/shows/zmWileKffShS56ANtaNd/
※こちらの配信はアーカイブでもご覧いただけます。
イケア・ジャパンは、産官学の協働で2050年に向けた未来の家での平等について考える取り組み「Life at Home 2050」の一環で今回制作した絵本などを活用して、より多くの方々とつながり、家での平等を考えるきっかけを届けるように今後も取り組んでまいります。
 
【作家 プロフィール】
森川かりん
児童書作家。第15回絵本テキスト大賞優秀賞。第5回フレーベル館ものがたり新人賞優秀賞。子育てを機に絵本を書き始め、現在は絵本・紙芝居・漫画等を書いている。
 
【イラストレーター プロフィール】
ool(ウール)
東京在住。イラストレーター。国内外の企業やイベントのメインビジュアル・書籍装画・挿絵・キャラクターデザイン・文具雑貨デザインなどが主な仕事。イケアのスモークサーモンが大好物。
URL: https://www.ool-illustration.com/
 
イケア・ジャパン 公式HP http://ikea.jp/
イケア・ジャパン ニュースルーム https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/