UPWARD株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役 CEO:金木 竜介、以下 UPWARD)は、外回り営業における滞在検知の精度をさらに向上させる独自技術「Elastic Geofence AI」を開発し、特許を出願したことをお知らせします。

営業支援モバイルアプリ「UPWARD」に搭載される本技術は、滞在先周辺の地理空間情報と営業担当者の活動した位置情報をAIが学習し、滞在検知を個別最適化することで、より快適なUX(ユーザー体験)を提供します。

UPWARDはこれまでも、訪問先の周囲にジオフェンス(仮想の地理的境界線)を設け、出入りを検知することで滞在を自動記録する技術を提供してきました。この技術により、営業担当者は顧客を検索することなく、自動で検知された位置情報を基に、モバイルから簡単に活動報告を行うことができます。移動を検知したときのみジオフェンスを展開し、滞在判断時のみアプリを起動することで、端末のバッテリー消費や通信量を最小限に抑える仕組みとなっており、営業現場での使いやすさと端末への負荷低減の両立を可能にしています。

しかし、ジオフェンスの中心や半径が固定されていた従来の技術では、実際の敷地面積・密集度や訪問パターンによって、手動での修正が必要になる場面がありました。

こうした微細な検知のズレや重複を解消し、さらなるUXの改善を図るために新たに開発されたのが「Elastic Geofence AI」です。

本技術では、ユーザーが活動した位置情報履歴と地理空間情報をAIが学習し、ジオフェンスの中心と大きさをユーザーごとに最適化します。営業スタイルや担当者の訪問パターンに応じて、「Elastic」という名の通り検知範囲を伸縮自在に最適化できる点が特長です。

これにより、「いつ・どこで・どれくらい滞在したか」という活動情報が、実態に即してより正確に自動記録されるようになります。日報作成時の現場のデータ入力負荷を最小化しながら、日々の顧客接点を“活用可能なデータ”として蓄積できる仕組みが実現します。

本技術の詳細については、以下の記事で紹介しています。

今回出願した特許技術により、地理空間におけるXY軸での滞在検知精度が飛躍的に向上することが期待されます。地理空間情報とAIを掛け合わせることで、世界最高水準の滞在検知精度を目指していきます。

今後は建物内のフロアや部屋の違いまで把握できる屋内測位技術への投資も積極的に進め、さらなる高精度化を図る方針です。こうした取り組みにより、フィールドセールス活動のAI Agent化を目指してまいります。

「UPWARD」は、外回り・訪問営業に特化したAIを基盤とする営業支援サービスです。自社で特許を持つ「高度なジオフェンシング技術」による顧客接点の自動記録や外回り営業に特化した各種AI機能を提供しています。クボタ、静岡銀行をはじめ、顧客との対面接点を主要な営業チャネルとする大手企業を中心に400社以上で導入されており、次世代の営業DX基盤として活用されています。

UPWARD株式会社は、「フィールドワーカーの創造性を引き出し、企業と社会の成長を加速させる」というパーパスのもと、現場を訪問し、顧客とのオフライン接点を通じて価値を創出するフィールドワーカーの課題解決に特化したDXサービスを提供しています。テクノロジーを活用し、モバイルひとつで業務を遂行できる環境を実現することで、働く場所や状況にとらわれずに活躍できる世界を目指しています。

事業内容:セールスエンゲージメントサービス「UPWARD(アップワード)」の開発、提供