慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、弊社が運営するファンドより、グルタチオンによって作物の耐暑性・収量向上などを実現する次世代型農業資材の開発・提供を行う株式会社WAKU(本社:岡山県岡山市 代表取締役CEO:姫野 亮佑、以下WAKU)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるWAKUの調達額は総額1.8億円となります。 |
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◆グルタチオンバイオスティミュラント |
WAKUは、グルタチオンによって、作物の耐暑性や収量向上などを実現する「次世代型農業資材」の開発・提供を行うアグリテックスタートアップです。近年、異常気象や高温障害の影響で、国内外の農業生産は深刻な打撃を受けています。たとえば日本では、猛暑により高温障害が発生し、コメや野菜などの収量や品質低下が顕著になっています。加えて、肥料価格の高騰や労働力不足など、農業を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。 |
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こうした背景の中、作物のストレス耐性を高め、生育そのものを内側から支える技術として、バイオスティミュラント(BS)と呼ばれる新たな資材群が注目を集めています。欧州では法整備も進み、世界的には2028年にかけて年平均11.8%で市場拡大が予測されています。WAKUは、植物体内に元々存在する「グルタチオン」に着目し、独自資材の開発・展開を進めてきました。日本発の技術として、将来的な海外での本格展開を見据え、すでにEUを中心とした実証検討を開始しています。 |
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今回の資金調達により、グルタチオンを活用した新規プロダクトの研究開発、営業組織の拡充、海外展開の準備を加速し、 農作物の生産効率を高めると同時に環境負荷の低減を図ることで、「持続可能な農業」や「安定した食料供給」といった社会課題の解決に資することが期待されます。 |
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■会社概要 |
会社名 :株式会社WAKU (WAKU Inc.) |
所在地 :岡山県岡山市 |
代表者 :代表取締役CEO 姫野 亮佑 |
設立 :2022年7月 |
事業内容:グルタチオンを活用したバイオスティミュラント、飼料の研究開発・製造販売 |
U R L : https://wakuwakudriven.com
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◆慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について |
KIIは、2015年12月に、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設されました。また、2020年1月からは、「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」をミッションに、シード・アーリーステージからのリード投資を中心とした、デジタル・テクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取組むすべてのアカデミア発スタートアップに対して、研究の社会実装と社会課題の解決を支援してきました。 |
2023年10月には、大学VC初のインパクトファンド「KII3号インパクトファンド」を設立し、「すべての人が、健康で、幸福な人生を達成出来る社会(生涯現役社会)の実現」を目指すと同時に、アカデミア発スタートアップにインパクト投資を行うことにより、金銭的なリターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を目指します。 |
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<KIIの概要> |
商号 :株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(Keio Innovation Initiative, Inc.) |
事業内容:大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営 |
資本金等:1億円(資本準備金5000万円を含む) |
代表者 :代表取締役社長 山岸広太郎 |
URL :https://www.keio-innovation.co.jp
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