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奈良 蔦屋書店(奈良県奈良市)は、2025年8月6日(水)から9月3日(水)まで、「中原淳一的生活 第二章」フェアを開催します。昭和20年代に『それいゆ』をはじめとする女性向けの雑誌を創刊し一世を風靡した画家、中原淳一の言葉に共感した、現代の暮らしを紡ぐ作家たちが集まり、彼の言葉と共にそれぞれの作品をご紹介します。「毎日、当然のことの中にしあわせを発見して欲しいものです」という中原淳一の言葉のように、毎日の暮らしの中に喜びやしあわせを発見する気持ちを共に育んでみませんか。8月5日(火)には作家たちによるトークイベントも実施します。本フェアは2022年以来、2度目の開催です。 |
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中原淳一が主に昭和20年代から30年代にかけて発刊した雑誌は、戦後の貧しい時代から復興期へと発展する世の中にあって、常に読む人の暮らしに寄り添うものでした。時代や環境の急激な変化のなかで、ささやかな自分の暮らしをていねいに紡ぐことの大切さを説き、その中にしあわせがあることを美しい絵と語りかける文章で具体的に伝えています。 |
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画家である中原淳一がたくさんの言葉を残しているのは、伝える媒体が「雑誌」であったから。「重荷にならず愉しく読んでいるうちに、読者がいつのまにか本当の意味での豊かな暮らしを知り、優しい美しい、賢い女性になっていくような本を作りたかった」と語っています。最初に出した雑誌『それいゆ』の一つのテーマとして「愉しく新しく」という言葉を掲げ、暮らしを豊かにするということは決してお金をかけるということではなく、現在の環境を嘆いているだけではしあわせは生まれない、と教えています。その言葉が伝える意味は時代が変わっても変わることなく、いつも私たちの心に響いてきます。 |
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本フェアは、2022年に奈良 蔦屋書店で始まり、その後、銀座、代官山、梅田、広島の蔦屋書店を巡って、再び奈良に戻ってきました。今回は、大與(ろうそく)、nuyak /長崎 絢(陶製品)、Yoshida Pottery(陶製品)の3組が参加します。『それいゆ』のテーマの一つの「愉しく新しく」と、中原淳一が残したたくさんの言葉は今回参加する作家たちのものづくりの思いと重なる部分がたくさんあります。8月5日(火)のトークイベントでは、中原淳一の言葉と自身の生活について、作家たちが語ります。 |
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作家・生産者紹介 |
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大與(滋賀県高島市) |
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1914年に滋賀県高島郡にて創業。四代にわたる現在まで脈々と技術を伝え、研鑽してきました。滋賀県は日本最大の湖・琵琶湖を預かり、自然と人が共存して生活を営む知恵を育んでいます。大與のろうそくも、天然の植物蝋を100%使用し製造されています。自然と共に恵みを活かさせていただいているという姿勢は、創業から100年以上経った今でも変わらない営みとして根付いています。 |
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nuyak /長崎 絢(奈良県東吉野村) |
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山々に囲まれた奈良県東吉野村に暮らし、陶製品を作っています。鹿や穴熊など庭を訪れる野生の動物や、庭に生る実山椒などの植物を写し取った器を作ります。秋には鹿と競争しながら山の栗を拾い、その栗の渋を使って器の貫入(釉薬の表面にあるヒビのこと)を染めます。共に暮らす猫たちも登場する、日々の何気ない面白さを陶に閉じ込めるように作品づくりをしています。 |
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Yoshida Pottery(兵庫県芦屋市) |
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陶芸家 吉田正和によるブランド。吉田正和は、ソフトウェアエンジニアを経て、京都にて陶芸の基礎を学ぶ。京都宇治の茶陶 朝日焼に13年半従事。 令和元年に芦屋市旧宮塚町住宅(登録有形文化財)にてスタジオを構え独立。 制作テーマを「うつくし器 -utsukushiki-」とし、第一印象の美しさを大切にし、 使うほどに良さを感じられるものを目指しています。 |
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中原淳一(1913~1983)とは |
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昭和初期、少女雑誌『少女の友』の人気画家として一世を風靡した中原淳一は、戦後まもない1946年、独自の女性誌『それいゆ』を創刊、続いて『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性たちに暮らしもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となりました。活躍の場は雑誌にとどまらず、ファッション、イラストレーション、ヘアメイク、ドールアート、インテリアなど幅広い分野で時代をリードし、その全ての分野で日本における先駆的な存在として、多くのクリエイターに多大な影響を与えました。その卓越したセンスと不朽のメッセージは現代もなお人々の心を捉え、男女問わず幅広い世代から人気と支持を得ています。 |
公式ホームページ |
中原淳一 Junichi Nakahara Official |
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雑誌『それいゆ』について |
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第二次世界大戦での敗戦後、焼け野原と化した東京に戻った中原淳一は、夢多きはずの女学生までもが、ただ食料の調達に目の色を変えている姿を見て、これではいけない、お金や物は無くても、本当の意味での美しい暮らしを提案し、夢や希望を取り戻してもらえる雑誌を作ろうと決意し、一年後の1946年に『それいゆ』を創刊します。
創刊号は瞬く間に売り切れ、以後14年間、日本中の女性たちの支持を得て、中原が病で倒れるまで続いた『それいゆ』はファッションから暮らし、教養、娯楽など生活の隅々までを網羅した、現代の女性誌の原型と言われるものです。そこに貫かれた淳一の信念は「美しく生きる」という永遠のテーマとなって、その後、十代の少女たちへ向けて出した『ひまわり』や『ジュニアそれいゆ』をはじめとする雑誌や様々な分野の仕事に受け継がれていきました。 |
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イベント概要 |
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店舗情報 |
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奈良 蔦屋書店 |
文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場。悠久の都・奈良ならではの新しい知識の発見がある本や雑貨の提案をいたします。「BOOK & CAFE」を通じて、近くにお住まいの方が毎日ご利用したくなるような地域コミュニティの拠点と、国内外から訪れる観光客の方が寛げる空間を目指しています。 |
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住所 〒630-8013 奈良県奈良市三条大路1丁目691-1 |
電話番号 0742-35-0600 |
営業時間 8:00~23:00 |
ホームページ https://store.tsite.jp/nara/
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Twitter https://twitter.com/nara_tbooks
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Instagram https://www.instagram.com/nara_tsutaya.books
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