山口大学 田中 一宏 氏、東レ株式会社 小野 久美子 氏、三菱ケミカル株式会社 堀江 秀善 氏に気体分離膜のガス透過メカニズムと水素分離膜の最新動向についてご講演をいただきます。

株式会社AndTech(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:陶山 正夫、以下 AndTech)は、R&D開発支援向けZoom講座の一環として、昨今高まりを見せる水素利用での課題解決ニーズに応えるべく、第一人者の講師からなる「水素分離膜」講座を開講いたします。

気体分離膜のガス透過メカニズムと水素分離膜の最新動向について解説する講座である。

本講座は、2025年8月26日(火)開講を予定いたします。 詳細:https://andtech.co.jp/seminars/1f05c666-7410-62a0-ac3e-064fb9a95405

講師 山口大学 大学院創成科学研究科 循環環境工学分野 教授  田中 一宏 氏

講師 三菱ケミカル株式会社 Inorganic Materials Laboratory 主幹研究員 堀江 秀善 氏

WEB会議ツール「Zoom」を使ったライブLive配信セミナーとなります。

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下記プログラム全項目(詳細が気になる方は是非ご覧ください)

化学産業では様々な分離プロセスが必要である。ガスの分離には、従来から深冷分離法、吸着法、吸収法が用いられてきたが、1980年頃から実用化が始まった膜によるガス分離法は、従来法に比べて原理的に消費エネルギーの少ないガス分離技術である。水素分離に利用され始め、CO2分離、高純度N2ガス製造、脱湿工程などへと利用は広がっている。低炭素社会の実現に必要な技術が求められている現在、クリーンなエネルギー媒体である水素の分離や主要な温室効果ガスであるCO2の分離回収技術への膜ガス分離法の利用が注目されている。

本講座は、大学の講義ではほとんど扱われていない膜を用いたガス分離法について、その基礎と概要を解説する。また、膜による水素分離分離の技術開発動向を解説する。

水素は使用段階でCO2を排出しないクリーンな次世代エネルギー源であり、低炭素化・脱炭素化実現の選択肢の1つとして利用拡大が予想されている。種々の水素精製技術のうち膜分離法は相分離を伴わない分離条件で操作できることから、省エネルギー・省スペースなプロセスとして期待されている。

水素分離膜においては、水素を含む混合気体から高純度の水素を効率良く得るために、高い水素透過性と、その他の気体との高い分離性が求められる。そこで、当社の水処理膜、特に逆浸透膜(RO膜)研究で培ってきた精密界面重合技術や構造解析技術を深化させ、水よりもサイズが小さい水素の精製に適用可能なポリアミド複合膜の研究・開発に挑戦した。

現在、多くの脱炭素技術が検討されているが、この中でも「カーボンネガティブ」となる可能性のある人工光合成が注目されている。本講演では、例として1.水から水素酸素混合ガスを発生させるプロセス、2.発生した当該混合ガスを水素と酸素に分離するプロセス、3.分離された水素と二酸化炭素を原料にオレフィン等の有機化合物を合成するプロセスから構成される人工光合成を取り上げ、このプロセスを概観する。その後、このプロセスに必須で、水素酸素混合ガスを安全かつ高効率に分離可能な表面修飾ゼオライトの膜性能、これを水素酸素分離に適応した際のプロセス性能等を詳細に紹介する。また、ヘリウム分離等に適応した場合のプロセス性能などにも言及する。

3.水素酸素分離膜としての表面修飾ゼオライト膜

4.他の混合ガス分離膜としての表面修飾ゼオライト膜

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