| エゾウィン株式会社(本社:北海道標津町、代表取締役:大野 宏、以下「当社」)はこのたび、2025年に開催された「アイスマラソン」に参加し、当社が開発・提供する、みちびきCLAS対応の高精度GPSロガーのウェアラブル(人体装着型)検証を実施したことをお知らせします。 | 
| 本検証は、測量や現場の安全管理などで高まる「人の高精度な位置情報」へのニーズに応えるための基礎研究の一環です。アンテナを人体の「頭部」と「背部」に装着して走った際の測位データを比較した結果、頭部装着時にFIX率99.7%という極めて高い精度を達成し、装着位置の重要性をデータで証明しました。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
| ■検証の背景:最強の障壁は「自分自身」だった? | 
|  | 
| 近年、測量やインフラ点検、現場の安全管理など、歩行者の位置をセンチメータ級で正確に知りたいというニーズが高まっています。しかし、そこには大きな壁が…それは、何を隠そう「人体」そのものです。 | 
| 人体は、衛星から送られてくる繊細な信号を遮ったり、反射させたりする、GNSS測位にとってはやっかいな障害物。最高のアンテナと受信機を使っても、身体のどこに装着するかで精度が大きく変わってしまう可能性があります。ならば、実際に試してみよう。その純粋な好奇心と、より良い製品開発への探求心が、この企画の始まりでした。 | 
|  | 
|  | 
| ■検証概要:「頭部」と「背部」、過酷な環境での精度比較 | 
|  | 
| 今回の検証では、当社エンジニアが「アイスマラソン」の4kmコースに参加。みちびきCLAS対応の高精度GPSロガーのアンテナを、以下の2つの部位に装着し、同一環境下での測位データを比較しました。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
| ■検証結果:FIX率99.7%を達成。「天空視野」と「衛星の配置」が鍵 | 
|  | 
| 検証の結果、測位精度に劇的な差が生まれました。 最高精度である「FIX(固定解)」(誤差12cm)を、全測位時間のうち、どのくらいの割合で維持できたかを示す「FIX率」は、以下の通りです。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
| この結果は、頭上が、衛星からの信号を遮るものが何もない、360°の「天空視野」を確保できる、最も理想的な装着位置であることを明確に示しています。 | 
|  | 
| 【さらに深掘り】なぜ「背部」の精度は、行きと帰りで違ったのか? | 
|  | 
| 今回の検証で、さらに興味深い事実が判明しました。往路(行き)では、背部装着でもある程度の精度が維持できていましたが、復路(帰り)になると、FIX率が著しく低下したのです。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
| これは、復路において、測位に利用する準天頂衛星「みちびき」が、ランナーの南側(背中側)に偏って配置されていたためです。これにより、自身の身体が、衛星からの信号を遮る「遮蔽物」となり、FIX率が大幅に低下したと考えられます。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
|  | 
| この事実は、高精度なウェアラブル測位において、単にアンテナを高い位置に置くだけでなく、「どの方向に、どれだけ衛星が見えているか」という、衛星の配置まで考慮することの重要性を示唆しています。 | 
|  | 
|  | 
| ■今後の展望:人体装着における、高精度測位の可能性を追求 | 
|  | 
| 今回の「アイスマラソン」での一風変わった検証は、私たちに多くの貴重なデータと、新たな可能性を示してくれました。 | 
|  | 
| 近年、測量やインフラ点検、建設・工場現場での安全管理、さらにはスポーツの分野など、「人」そのものの動きや位置を、高精度の精度で把握したいというニーズが着実に高まっています。 | 
| しかし、今回の検証で明らかになった通り、身体のどこにアンテナを設置するかで、測位精度は劇的に変化します。 | 
|  | 
| 私たちは今後も、こうした地道な実証実験を重ねてまいります。「どのような用途で、身体のどの場所に設置すれば、最も有効なデータが得られるのか」。また、それは実運用に耐えられるのか等、現場にとっての最適解を、具体的なデータと共に提案できるよう、ウェアラブル測位の可能性を、これからも追求していきます。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
| ■動態管理DX「レポサク」の主な特徴 | 
|  | 
|  | 
|  | 
| ◯ 超高精度な作業記録: | 
| 準天頂衛星みちびきのCLASに対応したGPSロガーが、誤差12cmの精度で位置情報を1秒単位で自動記録します 。 車両の電源に接続するだけで、オペレーターの操作は一切不要です 。 | 
|  | 
| ◯ リアルタイムな進捗の可視化: | 
| 数十台の車両位置や圃場ごとの進捗率を地図上でリアルタイムに確認できます 。 進捗確認のための無線連絡が不要となり、コミュニケーションストレスを軽減します 。 | 
|  | 
| ◯データに基づく運用改善と技術継承: | 
| 自動作成される日報や稼働データ(実稼働・アイドリング等)の分析により、車両や人員の最適配置、投資判断の材料を提供します 。 熟練者の作業履歴(軌跡データ)は、若手や新規就農者にとって貴重な参考資料となり、早期育成を支援します 。 | 
|  | 
|  | 
|  | 
| ■エゾウィン株式会社について | 
| 日本最大の酪農地帯が広がる北海道東部の標津町(しべつちょう)で、2019年に創業。 | 
|  | 
| 
| • | 
| 2022年:令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞 |  |  
| • | 
| 2023年:J-Startup HOKKAIDOに選定 |  |  
| • |  |  
| • | 
| 2024年:CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞 |  
|  |  |  | 
|  | 
| ○私達のミッション | 
| 「2021年に130万人いた農業従事者は、2040年には35万人にまで減少。日本の食糧生産は危機に瀕しています。エゾウィンは、北海道から国内最大の完全自動化農場を目指し、日本の食を支えます。」 | 
|  | 
| ■会社概要 | 
| 名称:エゾウィン株式会社 | 
| 設立:2019年1月 | 
| 代表者:代表取締役 大野宏 | 
| 住所:北海道標津郡標津町川北63-7 | 
| URL:https://ezowin.com/ | 
| レポサクの商品一覧ページ:https://ezowin.com/products | 
|  |