~除草作業を80%以上削減、産官学金連携で農業の生産性と持続可能性を高める~ |
株式会社FieldWorks(所在地:新潟県長岡市、代表取締役社長:山岸 開)は、当社が開発を進める「親子式ウネカル(特許出願中)」が、令和6年度補正予算『スマート農業技術の開発・供給に関する事業』に採択され、あわせて農林水産省の『スマート農業技術認定計画』にも認定されたことをお知らせいたします。本事業は、代表機関に株式会社FieldWorks、共同研究機関に株式会社農社・アイアグリファーム守谷株式会社、開発・供給支援機関にアイアグリ株式会社の体制で実施いたします。(※)詳細は実施体制を参照ください。 | |||||||||
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当社はこれまで、畝間用草刈りロボット「ウネカル」の開発・販売を進めてまいりました。 | |||||||||
今回の採択を通じ、 | |||||||||
・親機と子機が連携する完全自動除草システムの構築 ・除草剤散布・防除作業への対応 ・夜間稼働・複数台運用・低コスト化の実現 に取り組み、農業現場の省力化と持続可能な生産体制の実現を目指し実証と普及を加速してまいります。 |
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【開発背景と社会的意義】 | |||||||||
日本の農業は現在、平均年齢67歳という高齢化と人手不足という深刻な課題に直面しています。農林水産省統計(2023年)によると、国内農業就業人口は136万人で、この20年間で半減しました。 | |||||||||
中でも除草作業は、露地野菜栽培における労働時間の約20%を占めるとされ、1ヘクタールあたり年間10~15回、1回あたり4~6時間の作業が必要で、年間合計40~90時間の除草労働が発生します。(農研機構データより) 除草のための刈払機作業は、1時間あたり約300~500平方メートル の処理が限界で、夏場35℃を超える高温下で行う場合、 |
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・農家の腰痛・肩痛など慢性的な身体疲労(農家アンケート調査では約40~50%が経験) ・熱中症リスク(農作業事故全体のうち約10%が熱中症関連、農水省事故統計より) ・刈払機事故(年間約2,500件の農作業事故のうち、約30%が刈払機関係) |
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といった危険性が高まります。 | |||||||||
さらに、有機農業や減農薬農業の現場では除草剤の使用が制限されるため、除草にかかる作業時間は慣行農業の1.5~2倍に増加し、圃場維持コスト全体の中で除草関連コストが約20~25%を占める場合もあります。(有機農業経営事例調査より) | |||||||||
こうした現場の痛みに対して、「親子式ウネカル」は、 | |||||||||
・作業時間の大幅削減(従来比80%以上削減、1時間で500~800平方メートル の処理を目標) ・除草剤使用量の削減による環境負荷低減と有機農業支援 ・夜間作業・複数台運用による全体生産性の向上 ・農家自身の身体的負担の軽減と作業事故リスクの低減 ・地域サービス事業者による新たな除草支援ビジネスの可能性拡大 |
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といった成果を目指しています。 | |||||||||
【市場性の拡大と供給体制】 | |||||||||
「親子式ウネカル」はキャベツ、ネギ、ブロッコリーなど、多様な野菜圃場で使用可能で、品種を問わず発生する除草作業に対応できる汎用性の高い設計を進めています。 これにより、 ・様々な畝幅・畝形状への適応 ・事業開始後3年目には5種類以上の作物圃場で自律除草を実現予定 ・安価かつ扱いやすい設計で急速な普及が可能 |
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供給体制については、 ・FieldWorks独自の販売網・SNSを通じた県内外への直接販売 ・アイアグリの直販・卸機能を軸とした農機具代理店を通じた販売とレンタル展開 を組み合わせ、強固な供給基盤を構築。 |
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これらにより、販売開始から5年後には年間300台の販売、累計売上24億円(採択金額の約10倍以上の市場増加)を目指しています。 | |||||||||
【実施体制】(※) | |||||||||
本事業は、開発・実証・販売までを一貫して完結できる研究グループに加え、産官学金の協力機関による強力な連携体制を整えて実施します。 | |||||||||
■ 代表機関: 株式会社FieldWorks:親子式ウネカルの開発・製造 |
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■ 共同研究機関: 株式会社農社:研究農場での除草・防除効果の判定・評価 |
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アイアグリファーム守谷株式会社:生産農場での除草・防除効果の実証・評価 | |||||||||
■ 開発・供給支援機関: アイアグリ株式会社:ニーズ収集・開発フィードバック、流通・PR・マーケティング活動 |
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■ 協力機関: 【農業者等】 株式会社NOKA、深谷市産業ブランド推進室 |
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【地域金融機関】 株式会社第四北越銀行 |
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【研究支援者】 長岡技術科学大学、神戸大学 |
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【開発・供給スケジュール】 | |||||||||
親子式ウネカルは2024年に試作機の完成と小規模圃場での実証を経て、2025~2026年度にかけては機能強化とユーザー検証を進めてまいります。2027年には量産モデルの提供を開始し、2030年には年間300台の供給体制を確立、国内主要産地への普及展開を本格化させる見込みです。 | |||||||||
【代表コメント】 | |||||||||
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【今後の展開】 | |||||||||
・実証試験の全国展開、農家・自治体・JA・大学との連携強化 | |||||||||
・親子式完全自動化モデルの開発・量産体制の構築 | |||||||||
・レンタル・シェアモデルの確立とサービス事業者向け展開 | |||||||||
【会社概要 】 | |||||||||
会社名:株式会社FieldWorks 所在地:〒940-2135 新潟県長岡市深沢町2085-16 ながおか新産業創造センター ルーム8 代表者:代表取締役社長 山岸 開 設 立:2023年6月15日 事業内容:農業用ロボットの開発・製造・販売 公式サイト:https://www.fieldwork-s.com/ |
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【ウネカルに関するお問い合わせ先】 | |||||||||
株式会社FieldWorks お問い合わせフォーム: https://linktr.ee/FieldWorks_Corporation |
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株式会社FieldWorks(所在地:新潟県長岡市、代表取締役社長:山岸 開)は、当社が開発を進める「親子式ウネカル(特許出願中)」が、令和6年度補正予算『スマート農業技術の開発・供給に関する事業』に採択され、あわせて農林水産省の『スマート農業技術認定計画』にも認定されたことをお知らせいたします。本事業は、代表機関に株式会社FieldWorks、共同研究機関に株式会社農社・アイアグリファーム守谷株式会社、開発・供給支援機関にアイアグリ株式会社の体制で実施いたします。