| 「本当は、世界地図やかわいい絵を飾りたい」――戦後半世紀を経ても続く“不発弾と共にある日常” |
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| アジア・アフリカ・ウクライナで紛争被害者の自立支援を行う認定NPO法人テラ・ルネッサンス(本部:京都府京都市、理事長:吉田真衣)は、2026年4月29日、ラオス北部シエンクワン県ペック郡の小学校において、児童が校内清掃中に不発弾を発見し、素手で教師のもとへ運ぶという非常に危険な事態が発生したことをお知らせいたします。 | |||||||||
| 現地スタッフによると、不発弾が見つかったのはペック郡シーシェンマイ小学校。5年生の児童が学校敷地内を掃除していた際に発見しました。 | |||||||||
| 児童は危険性を十分理解しないまま、手で持って、教師へ報告に来たといいます。 | |||||||||
| テラ・ルネッサンス ラオス事務所スタッフのコーンサミンが連絡を受け、現在は安全な場所へ保管するよう指示。ラオス国内はメーデーによる連休に入っていたため、休み明けに不発弾撤去を専門とする団体が処理を行う予定です。 | |||||||||
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| https://www.youtube.com/watch?v=cHnd8weu9eE | |||||||||
| ■ 「戦争は終わっていない」――50年間ラオスに残る、8,000万発の不発弾 | |||||||||
| ラオスでは、ベトナム戦争時代の1964年から1973年にかけて、9年間にわたり大量のクラスター爆弾が投下されました。現在も約8,000万発の不発弾が残されているとされ、農地や森、学校周辺など、人々の日常のすぐそばに存在しています。 | |||||||||
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穏やかな学校風景の中で、爆弾の種類を勉強する子どもたち |
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| 2026年3月、テラ・ルネッサンス広報室マネージャーの下野 久美(しもの くみ)は、ラオス・シエンクワン県の小学校を訪問しました。 | |||||||||
| 朝は全校児童による体操から始まり、昼休みには子どもたちが鉄棒や遊びに夢中になる――そんな穏やかな風景が広がっていました。校庭を牛がのんびり横切っていく、どこか懐かしい光景もありました。 | |||||||||
| しかし、その教室の壁には、テラ・ルネッサンスが提供している「不発弾回避教育」のポスターが貼られていました。 | |||||||||
| 子どもたちは、「ボンビー」と呼ばれる子爆弾を見分ける方法や、見つけた際に大人へ知らせることなどを学んでいます。本来は勉強にあてるはずの貴重な時間をつかい、紙芝居や歌、カードなどの専用の教材で、爆弾の種類を覚えていくのです。 | |||||||||
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「本当は、世界地図やかわいい絵を飾りたい」 |
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| 本来であれば、教室には世界地図やかわいい絵を飾りたい――。 | |||||||||
| しかしラオスでは、今も不発弾による事故で手足や視力を失う子どもたちがいます。 | |||||||||
| 実際に、テラ・ルネッサンスが支援する少女パナ・ヤンさん(8歳)は、家族が庭でゴミを燃やしていた際、土の中に埋まっていた古い銃弾が熱で爆発し、片目を失いました。今も目の中には破片が残されています。 | |||||||||
| “戦争の爪痕”は、今も子どもたちの日常のすぐそばに存在しています。 | |||||||||
| ■不発弾回避教育を、一部の支援ではなく国の仕組みにしたい――現地駐在員の挑戦 | |||||||||
| テラ・ルネッサンスは現在、ラオス国内25校で不発弾回避教育に継続的に取り組んでいます。 | |||||||||
| ラオス事務所プロジェクトマネージャーの岩村 華子(いわむら はなこ)は、単発の支援ではなく、「国の教育システム」として定着させたいと語ります。 | |||||||||
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「私たちが去った後も、教育が“国の仕組み”として残っていく必要があります。先生向けの研修プログラムを整備し、各学校で継続して実施できるよう、政府への提案も進めています」 |
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| さらに岩村は、他団体とも連携しながら、地域全体で不発弾教育を広げる「シエンクワン・モデル」の構築を目指しています。 | |||||||||
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■日本の支援者の存在が、子どもたちの命を守っている |
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| 教室に掲示されている不発弾回避教育ポスターは、日本の支援者からの寄付によって印刷されています。ラオスでは、1,000円で3枚のポスターを印刷することができます。これらは小学校や幼稚園で活用され、子どもたちへ危険を伝える教材となっています。 | |||||||||
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| 今回の出来事は、不発弾回避教育が、今も子どもたちの命を守るために欠かせない教育であることを、改めて示しました。 | |||||||||
| 戦争は、終戦が宣言されても終わりません。 | |||||||||
| 土の中に残された不発弾は、何十年もの時を経て、子どもや孫の世代の日常を脅かし続けます。 | |||||||||
| そして今この瞬間も、世界では新たな地雷や不発弾が生まれ続けています。 | |||||||||
| テラ・ルネッサンスはこれからも、ラオスの子どもたちの命と未来を守る活動を続けるとともに、「戦争の影響は未来の世代まで残り続ける」という現実を、社会に伝え続けてまいります。 | |||||||||
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アジア・アフリカ・ウクライナで紛争被害者の自立支援を行う認定NPO法人テラ・ルネッサンス(本部:京都府京都市、理事長:吉田真衣)は、2026年4月29日、ラオス北部シエンクワン県ペック郡の小学校において、児童が校内清掃中に不発弾を発見し、素手で教師のもとへ運ぶという非常に危険な事態が発生したことをお知らせいたします。
現地スタッフによると、不発弾が見つかったのはペック郡シーシェンマイ小学校。5年生の児童が学校敷地内を掃除していた際に発見しました。
児童は危険性を十分理解しないまま、手で持って、教師へ報告に来たといいます。
テラ・ルネッサンス ラオス事務所スタッフのコーンサミンが連絡を受け、現在は安全な場所へ保管するよう指示。ラオス国内はメーデーによる連休に入っていたため、休み明けに不発弾撤去を専門とする団体が処理を行う予定です。
