株式会社LASSIC(ラシック)が運営するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、リモートワーク経験のあるワーキングパーソン1,005名を対象に「リモートワークのメリット・デメリットに関する調査」を実施した。メリットとして最も多く選ばれたのは「通勤時間を有効活用できる」で71.0%、デメリットでは「対面でのコミュニケーションが減る」が52.4%と全13項目中で唯一の過半数となった。出社形態別にみると、「特にデメリットを感じない」の選択率はフルリモート勤務22.9%に対しフル出社8.6%と約2.7倍の開きがあり、出社頻度が低いほどデメリット認識が薄れる傾向がみられた。
サマリー
「通勤時間を有効活用できる」71.0%、「通勤の疲労・ストレスがない」67.5%が上位2項目となり、メリットは通勤関連が占めた。
デメリットとして最も多く選ばれたのは「対面でのコミュニケーションが減る」で52.4%であり、全13項目中で唯一の過半数となった。
出社形態別にみると、「特にデメリットを感じない」の選択率はフルリモート勤務22.9%、フル出社8.6%と、約2.7倍の開きがみられた。
調査概要
調査名 テレリモ総研「リモートワークのメリット・デメリットに関する調査」
調査時期 2026年2月25日~2月27日
調査方法 インターネット調査
調査対象 20歳~65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女
有効回答数 n=1,005
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がある。
※本調査の設問はいずれも複数回答である。
調査結果
リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)を経験したことがある全国の男女1,005人を対象に調査を実施した。リモートワークのメリットだと感じる点、およびデメリットだと感じる点を複数回答で尋ねた。
リモートワークのメリット2トップは「通勤」関連、7割前後が選択
リモートワークのメリットだと感じる点の全体集計をみると、最も選択率が高かったのは「通勤時間を有効活用できる」で71.0%であった。次いで「通勤の疲労・ストレスがない」が67.5%となり、通勤関連の2項目がいずれも6割を上回った。3位の「自分のペースで仕事ができる」は48.4%であり、上位2項目とは約20ポイントの差がある。
4位以下をみると、40%台前半で3項目が並んだ。「服装や身だしなみを気にしなくてよい」41.9%、「体調が悪い日も無理せず働ける」41.2%、「天候に左右されずに働ける」40.1%である。7位以下は「集中しやすい環境で働ける」31.3%、「昼食代など出費を抑えられる」30.9%と30%台に続く。「特にメリットを感じない」は4.6%であった。
 
【図表1】リモートワークのメリットだと感じる点(全体・降順)
設問:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、メリットだと感じる点をすべてお選びください。
過半数に達した唯一のデメリットは「対面でのコミュニケーションが減る」
リモートワークのデメリットだと感じる点をみると、最上位は「対面でのコミュニケーションが減る」52.4%であった。全13項目中で唯一の過半数となっている。
2位以下は「運動不足になる」40.1%、「仕事とプライベートの境界が曖昧になる」39.6%と続いた。さらに「光熱費・通信費などの自己負担が増える」36.4%、「チームの一体感を感じにくい」30.9%が続く。最上位の52.4%と2位40.1%の間には約12ポイントの差があった。
 「特にデメリットを感じない」は11.3%であり、前章でみた「特にメリットを感じない」4.6%と比べて約2.5倍の水準にある。この差については、出社形態別の集計を後の章で確認する。
 
【図表2】リモートワークのデメリットだと感じる点(全体・降順)
設問:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、デメリットだと感じる点をすべてお選びください。
フルリモート勤務者の22.9%が「特にデメリットを感じない」、出社形態で変わる課題認識
出社形態別にみると、「特にデメリットを感じない」の選択率はフルリモート勤務22.9%、ハイブリッド勤務9.5%、フル出社8.6%であった。フルリモート勤務の選択率はフル出社の約2.7倍の水準にある。
一方、全体で最上位の「対面でのコミュニケーションが減る」を出社形態別にみると、フルリモート勤務36.1%、ハイブリッド勤務52.0%、フル出社59.6%となった。出社頻度が高いほど選択率が高い傾向がみられ、フルリモート勤務とフル出社の差は約23ポイントである。
 
【図表3】出社形態別にみた課題認識の差
設問:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、デメリットだと感じる点をすべてお選びください。
年代が上がるほど高まる「通勤時間の有効活用」評価:20代60.9%、60代80.0%
メリット最上位の「通勤時間を有効活用できる」を年代別にみると、20代60.9%、30代62.9%、40代74.3%、50代77.9%、60代80.0%となった。年代が上がるほど選択率が高くなる傾向がみられ、20代と60代の差は約19ポイントである。
全体平均は71.0%である。20代(60.9%)と30代(62.9%)は全体平均を下回り、40代以上はいずれも全体平均を上回った。
 
【図表4】「通勤時間を有効活用できる」の年代別選択率
設問:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、メリットだと感じる点をすべてお選びください。
「メリットを感じない」は3.0~6.9%、出社形態差は「デメリットを感じない」より小さい
続いて、「特にメリットを感じない」と回答した層を出社形態別にみると、フルリモート勤務3.0%、ハイブリッド勤務3.0%、フル出社6.9%となった。3区分の差は約3.9ポイントにとどまる。一方、「特にデメリットを感じない」は22.9%・9.5%・8.6%で最大14.3ポイントの差があった。メリットとデメリットでは、出社形態によるばらつきの大きさが異なる。
両者を出社形態ごとに比較すると、フルリモート勤務では「メリットを感じない」3.0%・「デメリットを感じない」22.9%で、後者が約7.6倍であった。ハイブリッド勤務は3.0%・9.5%で後者が約3.2倍、フル出社は6.9%・8.6%で約1.2倍となっている。出社頻度が減るにつれ、両者の差分が大きくなることがわかる。
 
【図表5】「特にメリットを感じない」「特にデメリットを感じない」の選択率
設問1:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、メリットだと感じる点をすべてお選びください。
設問2:リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)について、デメリットだと感じる点をすべてお選びください。
まとめ)出社形態と年代で変わる認識、共通するのは「通勤時間の有効活用」
出社形態別にみると、「特にデメリットを感じない」の選択率はフルリモート勤務22.9%、ハイブリッド勤務9.5%、フル出社8.6%で、出社頻度が減るにつれ「特にデメリットを感じない」の選択率が高まった。「対面でのコミュニケーションが減る」というデメリットでは、フルリモート勤務36.1%、ハイブリッド勤務52.0%、フル出社59.6%の選択率となり、こちらは出社頻度が高まるにつれ、選択率も高くなった。
年代別にみても、段階的な数値の変化が確認できた。メリット1位「通勤時間を有効活用できる」は20代60.9%、30代62.9%、40代74.3%、50代77.9%、60代80.0%。年代が上がるほど選択率が高くなった。メリット2位の「通勤の疲労・ストレスがない」も、20代53.8%、30代62.4%、40代71.9%、50代75.4%、60代70.5%となった。50代までは年代が上がるほど選択率が高まっている。
一方で、出社形態が異なっても差がほとんどみられない項目として、「通勤時間を有効活用できる」というメリットがあった。選択率は、フルリモート勤務72.9%、ハイブリッド勤務70.4%、フル出社70.9%と、いずれも約70%台と、高い割合であった。
詳細レポート
本調査をもとに、より詳細な考察を記したレポートを下記よりご覧いただけます。
【2026年版】リモートワークのメリットデメリットに関する調査
 https://lassic.co.jp/teleremo/remote-work-merit-demerit-2026/
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