株式会社WHiTE、水性技術による高機能補修材料「WHシリーズ」を提案
全国で進むインフラ設備や建築物の老朽化は、社会全体で向き合うべき課題となっている。橋梁、トンネル、集合住宅、工場設備、配管設備など、高度経済成長期以降に整備された社会資本や建築物の多くが更新時期を迎え、限られた予算や人手の中で、いかに安全性を維持しながら長寿命化を図るかが問われている。
 
一方で、建設・補修の現場では、塗料や補修材に使用される溶剤、いわゆるシンナーの供給不安や価格高騰が課題となっている。従来の溶剤系材料に依存した施工体制は、資材調達の面だけでなく、VOC(揮発性有機化合物)対策や作業環境の安全性という観点からも見直しが求められている。
 
こうした状況の中、水性技術を活用した補修材料が、持続可能な維持管理の新たな選択肢として注目されている。
 
ただし、水性塗料はこれまでも存在していた。環境性や安全性に優れる一方で、公共インフラや工場設備などの過酷な環境下では、溶剤系材料が選ばれるケースが多かった。従来の水性材料は、密着性、耐久性、防錆性、防水性、耐薬品性などの面で、高機能な補修・保護用途への適用に課題があると見られてきたためである。
 
これに対し、株式会社WHiTE(鹿児島県鹿児島市)が展開する「WHシリーズ」は、単なる水性塗料ではなく、補修・保護用途に求められる機能を重視した水性補修材料である。防錆、防水、耐薬品性、不燃性、浸透密着性、柔軟性など、用途ごとに必要とされる性能を備え、従来の水性塗料では対応が難しかった分野への展開を見据えている。
 
同シリーズは、溶剤系材料に依存しない設計により、環境負荷の低減、施工時の安全性、既存構造物の長寿命化を同時に目指す材料群である。
 
また、同シリーズに使用される材料は、これまで別名称の技術としてNETISに登録された実績があり、公共工事分野でも活用されてきた。こうした背景から、公共インフラの維持管理においても、現場課題に対応する補修材料として注目されている。
 
主力製品の一つである「WH-110」は、防錆・防水・耐薬品性を兼ね備え、鉄部、設備、工場施設、インフラ関連部材など、過酷な環境下での保護用途に対応する。
 
「WHファインセラ水性」は、不燃性能と約30年相当の長期耐久性を有する水性材料である。さらに現在、帯電抑制に関する性能評価も進めており、静電気対策が求められる工場や設備環境での活用可能性について確認を進めている。
 
亀裂部分や底まで浸透(WH-100)
また、「WH-100」は高い浸透性と密着性により、既存下地を活かした補修に寄与する。劣化した下地への浸透・密着を重視した設計により、撤去や大規模更新に頼らない延命型補修の一助となる。
 
加えて、トンネル内壁の剥落防止用途にも活用できるほか、橋梁などにおける床版防水用途での使用を見据えた試験も進めている。道路、橋梁、トンネルといった公共インフラの維持管理において、既存構造物を活かしながら安全性を高める材料としての展開が期待される。
 
さらに「WH-13」は、柔軟性を有するアニオン系樹脂モルタルとして開発された材料である。アニオン系樹脂の特性を活かし、従来の硬質モルタルでは対応が難しかった動きのある下地やひび割れ部への追従性を持ち、独自性の高い補修材料として展開している。
 
これらの「WHシリーズ」は、すでに大手企業案件や公共工事において採用実績を有しており、現場での実用性が確認されている。
 
これまで老朽化対策は、撤去や更新を前提とした大規模工事が中心とされてきた。しかし、廃棄物の増加、工期の長期化、コスト負担、人手不足といった課題を背景に、既存構造物を活かしながら性能を回復・向上させる「延命型補修」への関心が高まっている。
 
水性材料による補修は、シンナー供給不安への対応にとどまらず、VOC対策、作業環境の改善、環境負荷低減、インフラ長寿命化を同時に進める現実的な手法の一つといえる。
 
「水性=環境に良いが、性能面では溶剤系に劣る」という従来の認識を、補修材料の分野から見直す動きが始まっている。株式会社WHiTEは今後も、水性技術を通じて、公共インフラや建築物の維持管理における課題解決に貢献していく方針だ。
 
詳細は公式サイトで公開している。
https://www.w-hite.co.jp/
 
会社概要
株式会社WHiTE
〒890-0046
鹿児島県鹿児島市西田3丁目16-14-201
公式サイト:https://www.w-hite.co.jp/
 
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