― 次世代型ロボットの社会実装・量産化および先端技術研究を本格加速 ―
株式会社イーアイアイ(本社:東京都千代田区、代表取締役:胡 浩)は、早稲田大学理工学術院環境・エネルギー研究科小野田弘士教授との次世代AIリサイクルロボットの共同研究に関連した事業について、令和7年度から9年度の3年間で、新たに約10億円の官公庁支援を獲得する見込みであり、これにより累計支援額は15億円を超え、総事業費は20億円を超える見通しとなりました。
           表 本事業のこれまでの官公庁支援獲得実績(一部)
官公庁            制度名        テーマ
福島県 (令和7年度)地域復興実用化開発等促進事業費補助金 
※事業計画3年
大規模マルチモーダルモデルによる次世代AIリサイクルロボットの実用化と普及拡大
環境省 (令和7年度)環境研究総合推進費(次世代事業)
※事業計画3年
現場ニーズに立脚した分別・収集運搬・選別プロセスにおけるAIロボティクスソリューションの実用化開発(JPMEERF20253J01)
※代表者:早稲田大学・小野田弘士教授
東京都 (令和4,5,6年度)大学研究者による事業提案制度 廃棄物処理・リサイクルの非接触化・自動化を実現する選別ロボットの開発と社会実装に向けたシナリオ構築事業
※代表者:早稲田大学・小野田弘士教授
環境省 (令和3年度)環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業) 飲料容器を対象とした低コスト人間支援型AI自動選別ロボットの開発
東京都 (令和3年度)事業系廃棄物3Rルート多様化に向けたモデル事業 建設混合廃棄物処理の効率化に向けた
AI・ロボティクスの導入検討
これまでの成果を基に、今後さらに、実証実験の強化、製造拠点の整備、人材の拡充、VLA(Vision-Language-Action)やLMM(大規模マルチモーダルモデル)等先端技術研究を加速させてまいります。本事業を通じて下記3点の効果が得られると考えております。
1)リサイクルプラントにおける革新的なAIロボットのコア技術の確立
2)社会実装を通じて産業のデジタルシフトを促進、生産性の向上とともに、サーキュラーエコノミー  
  (CE)推進への貢献
3)人を単純作業である手選別から解放し、働き方改革にも寄与
 
【主要取り組みの紹介】
<1>横浜市金沢資源選別センターにおけるAI・ロボットの実証実験(2025-2027)
   項目                内容
実証場所 横浜市-金沢資源選別センター
利用ロボット 産業用パラレルリンクロボット
AIモデル 画像認識精度98%以上の実現に向けて、当社独自のLMM画像認識システムRecycleMindを構築。
選別可能対象物 ※カスタマイズ可能 ・ビン(透明、茶色、緑色、その他ミックス)
・缶(アルミ・スチール缶、スプレー缶)
・ペットボトル(ラベル付き、ラベルなし、残液の有無、たばこ吸い殻の有無)
・その他(哺乳瓶、化粧瓶、ブランド分け等)
実証概要 横浜市金沢資源選別センターにおけるAIロボットの実機導入および実証実験を通じ、自治体分野におけるAI・ロボット利活用モデルの確立と、運用手法の研究開発を行う。
※びんの色選別ライン手前に設置
 
        AIリサイクルロボット
       横浜市-金沢資源選別センター
 
<2>VLA汎用型高度作業ロボットの研究開発
弊社はフィジカルAI(Physical AI)の社会実装を目指し、VLA(Vision-Language-Action)技術を核としたロボット開発に取り組んでいます。
  項目                内容
応用シーン 1.ペットボトルのラベル外し、キャップ外し、残液回収、洗浄等の高度作業
2.リチウムイオン電池、小型家電の自動選別
3.日用品(ブランド回収)等の自動選別
4.廃炉分野や製造業など、多様な産業分野への応用展開
利用ロボット Franka7軸協働ロボット(片手)、ALOHA(2本腕ロボット)
ロボット制御 VLA(Vision Language Action)π0、0.5モデルのファインチューニング
       音声指示+ロボット制御
   ALOHA(2本腕)ロボットによるデータ収集
 
<3>福島県いわき市での製造・試験拠点整備
当社は、2025年3月に福島県いわき市と実証研究開発事業に係る連携協定書を締結いたしました。同時に、いわき支店の登記を完了いたしました。
福島県の地元企業と連携し、リサイクル分野にとどまらず、廃炉分野や製造業など、多様な産業分野への展開に取り組んでまいります。
いわき市との連携を通じて、研究開発の加速や技術の実用化が一層進むとともに、地域産業の振興にも寄与できるものと考えております。
【詳細】
・(動画)AIリサイクルロボット:https://eii-net.co.jp/products/asrobot.html
・(動画)VLA高度作業ロボット:https://eii-net.co.jp/products/vla.html
 
【用語解説】
VLA(Vision Language Action)
VLAは、視覚認識・言語理解・行動制御を統合した次世代のフィジカルAI基盤技術です。AIが「見て・理解し・動く」という人間のような複合的知能を実現し、従来困難だった高度で柔軟な作業の自動化を可能にします。将来的にヒト型ロボットの実現につながる革新的な要素技術です。
LMM(Large Multimodal Model)
LMM(大規模マルチモーダルモデル)は、従来の「言語のみ」を対象とするLLM(大規模言語モデル)を進化させたものであり、テキストだけでなく画像・音声・動画など複数の情報を統合的に理解・処理できるAIモデルです。
【イーアイアイについて】
弊社は2018年に創業した研究開発型スタートアップです。AI/IoT、ロボティクス、ビッグデータなどの先端技術を活用し、環境・エネルギー分野における現場のリアルな課題を解決するシステムソリューションの企画・設計・開発に取り組むディープテック企業です。
 
【会社概要】
商号    :株式会社イーアイアイ
ホームページ:https://eii-net.co.jp
所在地   :東京都千代田区神田錦町1-23 宗保第二ビル4F
代表者   :代表取締役 胡 浩(こ こう)
設立日   :2018年12月28日
事業内容  :次世代AIロボットの開発・販売
       大規模マルチモーダルモデル(LMM)の研究開発
       環境・エネルギー分野におけるAI/IoTソリューションの開発・販売
 
 

株式会社イーアイアイ(本社:東京都千代田区、代表取締役:胡 浩)は、早稲田大学理工学術院環境・エネルギー研究科小野田弘士教授との次世代AIリサイクルロボットの共同研究に関連した事業について、令和7年度から9年度の3年間で、新たに約10億円の官公庁支援を獲得する見込みであり、これにより累計支援額は15億円を超え、総事業費は20億円を超える見通しとなりました。