~ABEYUKA.が描く、寿司×アートの摩訶不思議な没入体験~
 パークホテル東京(運営:株式会社芝パークホテル/東京都港区、代表取締役社長 田中紀良)は、客室全体を一つの作品として体感できる「アーティストルーム」プロジェクトの52室目となる新作、アーティスト ABEYUKA.さんによるアーティストルーム「Sushi☆Wonderland」を、2026年4月15日より販売開始いたしました。
ABEYUKA.が描く、寿司×時間×日本の情熱が交錯する没入型空間「Sushi☆Wonderland」。
 この客室のテーマは、「お寿司」と「時間」、そして「日本人の情熱」です。室内をぐるりと一周する虹は、回転寿司のレーンを表し、その上をお寿司たちが舞うように時代と空間を超えて旅をしています。日本の寿司文化の原点は、素材の旨味を極限まで引き出す「握り寿司」にあります。無駄を削ぎ落としたそのミニマルな美意識は、日本人の美学そのもの。この客室では、その握り寿司の精神が、江戸から未来、さらには神話の時代にまで広がっていきます。
 
■   客室をぐるりと囲む壁に描かれた、異なる時代の物語
 ベッドのヘッド側の壁に描かれているのは、握り寿司が誕生した1820年代の江戸。サイドの壁には、ロボットが宇宙人にお寿司をふるまう近未来の光景が広がります。ベッドのフット側の壁は、遥か昔、お寿司の神様が魔法でお寿司を生み出していた…かもしれない古代の世界、そして窓側の壁には、私たちが生きる現代が描かれています。醤油を吹くゴジラ、スカイツリー、東京タワー。その景色は、窓の外に広がる浜離宮へと自然につながり、室内と現実世界の境界を曖昧にしていきます。
四方の壁を時間軸に、寿司文化の物語が展開される客室。
室内のアートと、窓の外に広がる浜離宮の景色が重なり合う。
■   空間と色彩に宿る、秩序と自由
 また、空間と色彩においても工夫が施されています。アントニ・ガウディとミース・ファン・デル・ローエという、二人の異なる建築家の要素を併せ持つ空間設計が、この客室には施されています。ミースが追求した直線と直角による構造は、人の意志と理性が生み出した「秩序」のかたちです。一方、ガウディの建築に見られる自然由来の曲線は、自由で生命感あふれる表現を象徴しています。ABEYUKA.は、全ての人々に快適な時間を過ごしてもらえるよう、その間の空間を目指し、構造としての秩序の上に、曲線と色彩による自由な表現を重ねることで、相反する二つの思想を一つの空間に共存させました。
 さらに、色彩豊かな空間でもこの部屋を広く、心地よく感じていただくための数々の視覚トリックを施しています。
 
【空間の再構成】(境界をなくす)
・ 角の消失:   壁や角をまたいで描画することにより、部屋の「角」を視覚的に消し、閉塞感を解消。
・ 視線の回遊: 四方に物語を繋げ、視線を部屋中に巡らせることで広さを演出。
・ 視界の拡張: 窓周りの絵を外の景色へ溶け込ませ、室内外の境界線を曖昧にすることで開放感を創出。
・ 錯視の奥行き:密度の強弱による遠近法で、実際以上の奥行きを表現。
 
【色彩の設計】(圧迫感を減らす)
・ トーンの統一: 混色でトーンを揃え、色彩豊かながらもスッキリとした空間を維持。
・ 色の対角配置:対角線上に同系色を置き、視線を部屋の隅々まで誘導し奥行きを意識させる。
・ 天井の開放:  天井に明るいパステルカラーを使い、圧迫感をなくし高く見せる。 
 
物理的な直線と直角の秩序に、曲線と色彩による自由な絵画を重ねた空間設計。
 1950年代、世界が「大量消費」と「スピード」を合言葉に突き進んでいた時代。欧米では人や車を走らせることで効率化が図られていましたが、日本人はまったく別の発想にたどり着きました。寿司そのものを走らせる――「回転寿司」の誕生です。工場のようなベルトコンベアにお寿司を乗せ、客のもとへ自動で運ぶというこの発明は、真面目で勤勉、そして良い意味で少し“おかしい”日本人の、常識はずれな情熱そのものだと作家のABEYUKA.は語ります。そんなユニークな精神に美しさと面白さを感じたところから、このアーティストルームは誕生しました。奥が深くて摩訶不思議なお寿司の世界をどうぞご堪能ください。
 
◆作家プロフィール◆
ABEYUKA.(アベユカ)
東京藝術大学美術学部油画専攻卒業、同大学院修了。欲望や存在の根源をテーマに、油彩画から巨大なバルーン・インスタレーションまで多岐にわたる表現を展開する。2015年より文化庁新進芸術家海外研修員(ニューヨーク)に選出、2022年まで同地を拠点に活動。第20回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)特別賞、第22回ホルベインスカラシップ、世界絵画大賞展 絹谷幸二賞など受賞・選出多数。現在は東京、ニューヨーク、台湾を中心に、その活動規模をグローバルに拡大し続けている。
【経歴】
2009:東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2011:東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了
 
【奨学】
2007:[第22回ホルベインスカラシップ]ホルベイン工業 
2015:[文化庁新進芸術家海外研修制度(NYCへ派遣) 文化庁(2015-2020ニューヨーク在住)
2024:[ぺんてる初代アーティストアンバサダー]ぺんてる株式会社
 
【受賞】
2009/2013:[独立展]入選 
2010/2013:[東京三菱アートゲートプログラム ]入選/ 買い上げ/展示 
2011:   [トーキョーワンダーウォール]入選 
2012:   [TWS-Emerging ]選出/個展
2013:   [世界絵画大賞展]絹谷幸二賞
2017:   [第20回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)]特別賞
 
【個展】
2011:[The New World]The pepper's Gallery銀座
2012:[欲望の国]トーキョーワンダーサイト本郷( 現TOKAS)
2015:[世界よ、私に跪け]ちばぎんひまわりギャラリー/COREDO 室町日本橋 
2016:[Be god.] Tenri Cultural Institute of New York/ニューヨーク 
2019:[The world conspiracy]Gould Academy/メイン州 
2022:[Eat Pizza at The End of The World] B-gallery池袋
2023:[I am an Alien!] パークホテル東京/汐留
2023:[NEW POP, NEW DEEP] 看海美術館/屏東/台湾 
2024:[Do Drama!]B-gallery池袋
 
【パブリックコレクション/パブリックアート】
2009:[いのち]油彩F150号(卒業制作)/群馬県みなかみ松乃井ホテル
    [自画像]油彩F15号/東京藝大美術館収蔵
2023:[The H"a"ngry Rabbit]バルーン、[Be the butterfly]FRP彫刻/台湾屏東政府所有
2024:[不思議海世界]Hayata Hotel客室、[The Octopus]バルーン/台湾屏東政府所有
2025:[Deerabbit]バルーン、[EAT ART]FRP彫刻/台湾彰化政府所有
          [Yo!Yo-yo!!]バルーン/台湾新台北政府所有
 
他、アートイベントやグループ展等 多数参加。
Instagram:@abeyuka_the_artist( https://www.instagram.com/abeyuka_the_artist/ ) 
Website:https://abeyukatheartist.wixsite.com/yukaabe 
 
アーティストルームとは?
 “日本の美意識が体感できる時空間”をコンセプトに、アーティストが客室の壁や天井に直接絵を描いて、客室全体で自身の世界観を表現した客室です。制作期間中、アーティストはホテルに滞在しながら作品をつくりあげます。アーティストルームは、国内外の旅行者から高い評価を受け、ジャパン・ツーリズム・アワード領域優秀賞を受賞。アートと宿泊が融合した唯一無二の体験を提供しています。
 
≪アーティストルーム利用シーンのご提案≫
アートに囲まれる滞在体験を楽しむために利用
とっておきの記念日を忘れない思い出にするために利用
都内で気軽に非日常を体験するために利用
 
パークホテル東京について
パークホテル東京は、1948年創業の芝パークホテルの姉妹ホテルです。汐留メディアタワー25階から34階にあり、東京タワーや富士山を見渡せる絶景が魅力です。客室は268室で、うち52室はアーティストが壁に絵を描いた「アーティストルーム」です。この「アーティストルーム」は、“日本の美意識が体感できる時空間”をコンセプトにしたプロジェクトで、ジャパン・ツーリズム・アワードで領域優秀賞を受賞しました。ロビーや回廊には400点以上のアートが展示されています。呈茶や絵画体験などのアートイベントも開催しています。
https://parkhoteltokyo.com
パークホテル東京 外観