~ 23項目を自動照合、貿易書類間の照合業務を抜本的に効率化 ~
株式会社トレードワルツ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 高廣、以下「トレードワルツ」)は、貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(R)」において、AI-OCRを活用した「AI貿易書類照合」機能を2026年4月より提供開始いたします。
 
本機能は、AI-OCR技術を活用して2つのPDFを自動で読み取り、ヘッダー17項目・明細6項目の合計23項目にわたる差分を即座に検出・表示します。一般的な貿易書類照合サービスが数量・単価・金額といった明細の基本項目を中心に照合するのに対し、本機能ではBuyer/Shipper/Consignee(買主/荷送人/荷受人)情報、積地・揚地(積み込み港・揚げ港)、Payment Terms(支払条件)、Incoterms(貿易取引の条件・場所)といった貿易取引の根幹をなすヘッダー情報まで網羅的にチェックします。これにより、誤請求・誤出荷の防止はもちろん、契約条件の食い違いや物流情報の不整合まで一度に検出でき、貿易書類間の照合業務を抜本的に効率化します。

<開発の背景>
貿易業務においては、注文書(Purchase Order、以下「P/O」)とインボイス(以下「Invoice」)の照合は、輸出入や業界を問わずほぼすべての企業で必須の業務になります。商品名・品番、数量、単価・金額などの項目を一つずつ確認し、差異があれば出荷前に差し戻しや修正依頼を行う必要があります。
 
しかし、この貿易書類の照合業務は、現在も目視確認やExcelへの転記・整形といった手作業に依存しています。見落としが発生すると、誤配送・顧客対応の遅延・追加生産判断などに直結するため、高い緊張感を伴う業務です。また、貿易書類を比較する前段階で必要なExcelへのデータ加工自体が大きな業務負荷となっていました。
 
TradeWaltzではご利用ユーザー様からも「インボイスと注文書の内容を自動で比較し、差分を確認したい」とのご要望を多くいただいており、当該機能の開発・提供に至りました。

<機能概要>
本機能は、TradeWaltz上でP/OとInvoiceの2つのPDFを選択するだけで、AIが自動的に内容を読み取り、項目ごとの差分を検出・表示します。2025年10月にリリースしたAI-OCR機能をベースに、貿易書類間の照合に特化した比較ロジックを新たに搭載しました。
 
主な機能は以下の通りです。
 
1. 幅広い23項目のチェックで網羅的に対応
一般的なP/OとInvoiceの照合機能では、数量・単価・金額など明細の基本項目に照合範囲が限られます。本機能では、P/O No.(注文書番号)、Contract No.(契約番号)、Buyer/Shipper/Consignee(名称・住所など)、積地・揚地、ETD(出港予定日)、Payment Terms、Incoterms(貿易取引の条件・場所)、合計数量・合計金額・明細行数といったヘッダー17項目に加え、商品名・商品コード・原産国・数量・単価・小計の明細6項目、合計23項目を自動で比較します。金額の差異だけでなく、契約条件や物流情報の食い違いまで一度に検出できるため、後工程での手戻りを大幅に減らします。
 
2. 柔軟な比較キー切替による高精度なマッチング
明細行の対応付けに使用するキーを「商品名」「商品コード」「商品名+商品コード」の3パターンから選択できます。帳票間で商品の記載方法が異なる場合でも、最適なキーに切り替えることで正確なマッチングが可能です。
 
3. ヘッダー項目と明細項目のタブ分離
チェック結果をヘッダー項目タブと明細項目タブに分けて表示します。契約条件の確認と商品明細の確認を分離することで、担当者が確認すべきポイントに集中でき、視認性と確認効率が向上します。
 
4. 差分の即時共有とアクションへの接続
チェック結果はTSV形式(Excel等で編集可能なデータ)でダウンロード可能です。TW利用者間であればTradeWaltz上の画面で差分を確認しながらチャット上で、修正依頼ができ、TW利用者外にはTSVデータをメールで送付できます。差分の検出から修正依頼までを一気通貫で完結できる設計です。
 
 
 
<導入効果>
本機能の導入により、以下の効果が期待できます。
 
・照合業務の自動化:Excelへの転記・整形・目視確認が不要に。PDFをアップロードしてボタンを押すだけで差分を確認できます。
・見落としリスクの低減:AIによる全項目の網羅的チェックにより、人的ミスによる見落としを防止します。
・差分の即時共有:チェック結果をTSVでダウンロードし、インボイス発行元へ迅速に修正依頼が可能です。
 
■トレードワルツについて(https://www.tradewaltz.com
株式会社トレードワルツは、貿易業務に関わる情報を電子データで一元的に管理できる貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz」を運営・提供しています。 NTTデータと主要な貿易実務者18社からなる貿易コンソーシアムでの約4年間にわたるシステム開発、技術実証、法改正提案、および事業構想を経てサービス化されました。
 
【出資各社】
株式会社NTTデータ、豊田通商株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、住友商事株式会社、三菱商事株式会社、株式会社TW Link、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社三井住友銀行、豊島株式会社、株式会社上組、株式会社フジトランス コーポレーション、三井倉庫ホールディングス株式会社、株式会社日新、株式会社三菱UFJ銀行、丸紅株式会社、三菱倉庫株式会社、株式会社みずほ銀行、損害保険ジャパン株式会社