早慶戦に向けた選手たちの想い、子どもの頃に共に歩んできたフラッグフットボールの軌跡を辿ります。
【プロフィール】
・名前:鳴島 煌斗
・学年:4年
・ポジション:WR
・フラッグ歴:7年(小3~中3)
 
 
 
・名前:木庭 修克
・学年:3年
・ポジション:QB
・フラッグ歴:7年(小5~高2)
 
 
・名前:小島 琉星
・学年:3年
・ポジション:DB
・フラッグ歴:6年(小3~中2)
 
 
フラッグフットボールからアメリカンフットボールへ。
競技の入り口として多くの子どもたちに親しまれているフラッグフットボールは、近年ますます注目を集めている。
第74回早慶アメリカンフットボール対校戦では、小中学生によるフラッグフットボール戦、高校生の試合、そして大学生の伝統の一戦が同日に開催される。
世代を超えたフットボールの魅力を一日で体感できる貴重な機会だ。
今回は、フラッグフットボール出身であり、現在は大学アメリカンフットボール部で活躍する早稲田大学の選手たちにインタビューを実施。
フラッグでの経験がどのように現在につながっているのか、その実像に迫った。 
 
 
【1. フラッグとの出会い】
-フラッグフットボールを始めたきっかけを教えてください。
鳴島:祖父母の家にあった「アイシールド21」を読んで、アメフトに興味を持ったのがきっかけです。兄がワセダクラブに所属していて、その姿に憧れたことも大きかったです。
木庭:もともとYouTubeでアメフトの映像を見ていて、漠然と「かっこいいな」と思っていました。そんな中、家の近くでフラッグフットボールができる場所を探していて、出会ったのがワセダクラブでした。
小島:小学校の友達のお父さんがワセダクラブでコーチをしていて、声をかけてもらったのがきっかけです。
 
-当時はどんな選手でしたか?
鳴島:小学生の頃は周りに上手な子が多く、なかなか試合に出ることができませんでした。中学生になってようやく試合に出られるようになり、とても嬉しかったのを覚えています。
木庭:今はQBをしていますが、小学生の頃はWRでした。6年生の頃から試合に出るようになって、純粋に楽しかったですね。中学生からは人数の関係でQBを始めました。最初は慣れず大変でしたが、必死に練習をしました。
小島:小学生の頃は木庭くんと一緒にWRをやっていました。ボールをキャッチするのが好きだったので、すごく楽しかったです。
 
【2. フラッグ時代の経験】
-フラッグで印象に残っていることは何ですか?
鳴島:一番記憶に残っているのは、中学2年生の時の試合です。普段はあまりロングパスを取ることがなかったのですが、その時初めてキャッチすることができました。みんなが駆け寄ってきてくれたのが、本当に嬉しかったです。
木庭:僕は小学6年生の時の試合ですね。負けてしまった試合ではあったのですが、パスカットもできましたし、パスもいくつかキャッチできて、自分としては良いプレーができた実感がありました。
小島:僕も木庭くんと同じ試合が印象に残っています。富士通スタジアムでプレーしたのですが、あんなに大きな会場で試合ができたことが、本当に嬉しかったです。
木庭:あの時の練馬リトル・ブロンコス、強かったなあ。
鳴島:僕も富士通スタジアムでやった試合は覚えています。
木庭:僕たち、同じ日に試合をしていましたよね。あと、嵐が丘で試合をしていたのも覚えています。(ワセダクラブ出身で2026年卒、BIG BEARS元QBの)船橋さんがタッチダウンしていたのが印象的でした。
 
-当時の自分にとってフラッグはどんな存在でしたか?
鳴島:学校以外の人と関わることができる貴重な機会でしたし、その中でたくさん学ぶことがありました。毎週の練習ごとに自分の成長を感じることができて、「練習は嘘をつかない」と学べたことが、一番大きかったと思います。
木庭:練習は土日だけでしたが、その土日の練習が1週間の中で一番の楽しみでした。
小島:フラッグフットボールを始める前は引っ込み思案で、運動もあまり好きではありませんでした。でも、ワセダクラブで練習を重ねるうちに、友達と毎週末会えることが本当に楽しみになりました。僕にとっても、1週間で一番楽しい時間でした。
 
【3. アメフトへの道】
-アメリカンフットボールを始めたきっかけは?
鳴島:ワセダクラブに所属していたこともあり、早稲田でアメリカンフットボールをしたいと自然に思うようになりました。その思いから早大学院に進学し、高校からアメリカンフットボールを始めました。
木庭:僕も早稲田でアメリカンフットボールをしたいと思っていました。ただ、中学生の頃は勉強があまり得意ではなく、早大学院や早稲田実業に進学することはできませんでした。それでも早稲田への憧れは持ち続けていて、アメフトができる高校に進学した後、大学受験を経て早稲田大学に入りました。
小島:小学生の時に観戦した早慶戦で、大きな選手たちがタックルしている姿を見て、純粋にかっこいいと思いました。その憧れがきっかけで、早稲田実業で、高校からアメフトを始めました。
 
- フラッグ経験があったことで、役立ったと感じることはありますか?
鳴島:フラッグフットボールにも戦術があったので、大学に入ってからパスコースを覚えることにあまり難しさは感じませんでした。
木庭:ボールの投げ方はフラッグもアメフトも大きく変わらないので、その感覚は今にもつながっていると思います。
鳴島:たしかに、ボールの扱いという点では、フラッグとアメフトには共通する部分が多いね。
小島:アメフトはルールが多く難しい競技ですが、フラッグを経験していたことで、ルールへの理解も比較的スムーズだったと感じます。
 
【4. 今に活きるフラッグの経験】
-フラッグ出身だからこその強みは何だと思いますか?
木庭:フラッグは、アメフトに比べてボールを投げる機会が多いので、その分パス能力が磨かれたと思います。今はQBをやっているので、フラッグを続けてきてよかったと感じます。
鳴島:ワセダクラブ出身者がBIG BEARSにはたくさんいるので、そこで築いたつながりが今にも生きていることです。特に中学生の頃は木庭くんのボールを受けていたので、大学でも彼のパスをキャッチできるのは感慨深いですね。
早大学院に合格した時も、船橋さん(ワセダクラブ出身、2026年卒 Big Bears 元QB)と一緒にアメフトができることが何より嬉しくて、誰よりも先に連絡しました。
 
【5. フラッグの価値】
-フラッグフットボールはどんなスポーツだと思いますか?
鳴島:アメフトを、より安全に楽しめることが何よりの魅力だと思います。フラッグフットボールにも戦術があるので、頭を使う場面が多いことも、他のスポーツにはない魅力の一つだと感じます。
木庭:僕も小さい頃から戦術について考える機会が多く、その経験は勉強面にもつながっていた気がします。フラッグフットボールで培った経験が、早稲田大学合格にもつながったのではないかと思っています。
 
【6. 次世代へのメッセージ】
-今フラッグをやっている小中学生にメッセージをお願いします。
鳴島:コーチの話をしっかり聞きながら、元気に、そして何より楽しんで続けてほしいです。
木庭:フラッグフットボールは、戦術面も含めてとても奥が深い競技です。だからこそ、今この瞬間を思い切り楽しんでほしいと思います。
小島:オリンピック競技になったこともあって、フラッグフットボールへの注目度はこれからさらに高まっていくと思います。ぜひ高い目標を持って、オリンピアンを目指して頑張ってください!
 
【7. 早慶戦・今回イベントについて】
-小中学生・高校生・大学生が同じ日にプレーすることについてどう感じますか?
鳴島:早稲田ファミリーを一番感じられる日だと思います。みんなが一堂に会することで、僕たち大学生もワセダクラブや高校生の皆さんからエネルギーをもらえるはずです。
木庭:本当にそうですね。みんなで一丸となって、慶應を倒したいです。
小島:僕自身、小学生の頃に早慶戦を見て憧れ、BIG BEARSに入部しました。だからこそ、今度は大学生としてこの場に立てることに、強い感慨があります。
鳴島・木庭:本当にそう!
 
-未来の選手たちに見せたい姿は?
鳴島:将来アメフトをやってみたいと思ってもらえるようなプレーを見せたいです。
木庭:フラッグの楽しさを感じてもらった上で、アメフトも楽しいスポーツだと思ってもらえたら嬉しいです。
小島:アメフトには、フラッグにはない激しいコンタクトの魅力もあります。そうした部分も含めて、ぜひ見てほしいです。
 
 
フラッグフットボールで出会い、楽しさの中で育まれた技術や感覚は、形を変えながら次のステージへと受け継がれていく。
今回話を聞いた選手たちの姿からは、その確かなつながりを感じることができた。
小さなフィールドで始まった挑戦が、やがて大きな舞台へと続いていく。
 
この日、同じフィールドに立つ子どもたちの中から、数年後、早慶戦の主役として再びこの舞台に戻ってくる選手が現れるだろう。
その一歩一歩が、フットボールの未来を形づくっていく。
『第74回早慶アメリカンフットボール対校戦』
■開催概要
 日時:2026年4月29日(水・祝)
 会場:駒沢陸上競技場
 主催:慶應義塾体育会アメリカンフットボール部/早稲田大学米式蹴球部
 共催:一般社団法人 関東学生アメリカンフットボール連盟
 後援:東京都アメリカンフットボール協会/夕刊フジ
 協力:公益財団法人 日本フラッグフットボール協会
 
■試合スケジュール
● フラッグフットボール戦
慶應義塾フラッグユニコーンズ×ワセダクラブテディベアーズ
9:30 Kick Off
ジュニアユニコーンズ×ワセダクラブジュニアベアーズ
● 高校戦
慶應義塾高等学校×早稲田高等学院
11:30 kick Off
● 大学戦
慶應義塾大学×早稲田大学
14:00 Kick Off
 
■入場料
・前売り券 オンラインのみ 
※3/30(月)17:00より『KCFAオフィシャルストア』販売開始
URL: https://kcfa-official.moala.live
大人:1,000円、大学生・高校生:500円、中学生以下:無料
・当日券
大人:1,500円
大学生・高校生:500円