~被災状況のモニタリングや支援ルートの確保などのアイデアを創出~
KDDI株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松田 浩路、以下 KDDI)、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構(機構長:喜連川 優、以下 ROIS)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO:森田 隆之、以下 NEC)の3者は、2026年3月27日、阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市)にて南海トラフ大地震への備えに向けた「ドローン×生成AI 防災ハッカソン 2026」(以下 本ハッカソン)を実施しました。
 
南海トラフ巨大地震は、今後30年以内に80%の確率で発生すると想定されており(注1)、四国地域では沿岸部の津波被害や集落の孤立化が懸念されています。こうした中、徳島県とKDDIは「南海トラフ巨大地震に備えた包括連携協定」を締結し(注2)、AIドローンや衛星通信などの先端デジタル技術を活用し、大規模災害に備えた「事前防災」の推進に取り組んでいます。
 
本ハッカソンには、南海トラフ巨大地震の影響が懸念される四国地域の国立および私立高等専門学校から11チーム・34名が参加し、ドローンや生成AIなどの先端技術を活用した防災・減災ソリューションの創出に取り組みました。高専生ならではの技術力と発想力を活かし、実際の災害対応を想定した、被災状況のモニタリングや支援ルートの確保など、多様なアイデアが生まれました。
                          
<本ハッカソンの様子>
 
なお、KDDIは、AIドローンとStarlinkを全国1,000拠点へ配備することで、全国どこでも10分以内にAIドローンが遠隔操縦で駆付け可能となるドローンの社会基盤化を目指しています。
徳島県においても引き続き、AIドローンとStarlinkの配備を推進し、本ハッカソンで生まれたアイデアについても実用化の可能性を検討していきます。
NECは、今後も防災領域におけるAIの社会実装を推進し、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献していきます。
 
■本ハッカソンについて
1.概要
参加チームは、「災害への備え」「災害時の対応」「災害後の対応」の3つのフェーズから1つを選択し、生成AIとAIドローンの撮影データを活用して防災・減災に役立つアイデアを考案・検証しました。また、「将来こんなデータが使えたら」という前提のもと、より高度で実用的な防災ソリューションの提案にも挑戦しました。
 
2.審査結果
ROIS 喜連川 優機構長、徳島県危機管理部 佐藤 章仁部長、徳島大学 三輪 昌史准教授、釧路工業高等専門学校 長尾 和彦校長、防災DX官民共創協議会 江口 清貴専務理事、NECレジリエンスDX統括部 宮崎 真次官庁グループ長、KDDIオープンイノベーション推進本部 舘林 俊平副本部長の7名が審査を行い、以下の各賞が決定しました。
 
チーム名 所属高専 テーマ概要
最優秀賞 TEAM ARK 香川高等専門学校 優先度に応じた道路啓開支援
優秀賞 どろ~ん海苔ぱりぱり 弓削商船高等専門学校 災害時の安全な船舶の運航を
特別賞 Both AI 阿南工業高等専門学校 Personalized Hazard Map、商品棚を守り抜く防御・退避
<最優秀賞チーム(左)と江口専務理事(右)>
<優秀賞チーム(左)と宮崎官庁グループ長(右)>
<特別賞チーム(左)と舘林副本部長(右)>
 
3.関係者コメント
・ROIS 喜連川 優機構長
南海トラフ巨大地震のように「何が起こるか分からない状況」では、生成AIだけでなく、現場を見て判断できる人の力が欠かせません。本日の皆さんの姿勢から、災害時に人命を守る最前線で活躍し得る大きな可能性を感じました。地域を支える中心となるのは、地元をよく知る皆さん自身です。今日の経験を糧に、AIと人の力を組み合わせた新しい防災の姿をこれからも追求してほしいと思います。情報・システム研究機構として、今後も皆さんの挑戦を応援してまいります。
 
・徳島県 危機管理部 佐藤 章仁部長
本日のハッカソンでは、皆さんが「災害時に何が起こり得るか」を想像しながら取り組んでおり、その想像力こそが実際の災害対応で極めて重要な力となります。災害は日常とは異なる状況が次々に生じるため、平時から備えを考える姿勢が欠かせません。今日の学びをきっかけに、皆さんが将来の防災の担い手として成長し、この地域の未来を支える存在になってくれることを期待しています。
 
・KDDI株式会社 オープンイノベーション推進本部 舘林 俊平副本部長
本日のハッカソンでは、皆さんがテクノロジーを生かした防災に真剣に向き合い、若い世代ならではの柔軟な発想に大きな可能性を感じました。KDDIは、ローソンさまと進める「防災コンビニ」をはじめ、通信と多様なパートナーとの連携を通じて安心・安全な社会づくりに取り組んでいます。今回の経験を通じて、技術を社会にどう役立てるかを考え続ける姿勢が、未来の防災を形づくる力になると考えています。皆さんの技術とアイデアが、地域を支える新たな仕組みへ発展していくことを期待しています。
 
・最優秀賞 TEAM ARK(香川高等専門学校) 多田 晴喜さん/川西 蒼紫さん
このたび最優秀賞をいただき、大変光栄に思います。私たちは、災害時に最も重要となる「道路状況の把握」に着目し、ドローンで迅速にモニタリングできる仕組みを形にしました。初めてのハッカソンで多くの試行錯誤がありましたが、その経験が今回の受賞につながったと感じています。今回の学びを生かし、今後も技術を通じて防災に貢献できる取り組みに挑戦していきたいです。
 
4.各者の役割
    
共催 KDDI、ROIS、NEC
協力 KDDIスマートドローン株式会社、株式会社KDDI総合研究所
後援 徳島県、徳島大学、全国高等専門学校連合会、防災DX官民共創協議会、耐災害デジタルコーディネーションセンター、阿南工業高等専門学校、神山まるごと高等専門学校、香川高等専門学校、新居浜工業高等専門学校、高知工業高等専門学校、弓削商船高等専門学校
 
(注1)出典:内閣府防災情報ページ
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/jishin.html
(注2)2025年9月10日報道発表 徳島県とKDDI、南海トラフ巨大地震に備えた包括連携協定を締結
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-739_4111.html
 
以 上