この日記には、彼女の人生そのものが書かれている。――野宮真貴(ミュージシャン)ほか、中島ノブユキ、村上香住子、小柳帝からコメントが到着
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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、女優、歌手として活躍し、2023年7月、76歳で世を去ったジェーン・バーキンが唯一残した自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』(監訳:小柳帝)を2025年11月に刊行いたします。 |
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『ジェーン・バーキン日記』は、上巻『Munkey Diaries』、下巻『Post-Scriptum』の書籍2冊と、2種類の豪華特典、クオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」、「オリジナルポストカード」10枚が特製函に収まった特別仕様(税込予価19,800円)。いずれもこの商品でのみ入手可能な限定生産アイテムです。 |
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率直で飾らない人柄が垣間見える、唯一の自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』 |
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おかしなことだけれど、私の日記さん、あなたは私の唯一の親友。長いこと私の愚痴や嘆きをがまんしてくれている。誰もが私は優しくて勇敢だと言う。確かに。私は愛してもらうためだけにいろいろなことをやって人生を送ってきたから。 |
(1985年、39歳、下巻『Post-scriptum』より) |
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一度きいたら忘れられない歌声、数々の名匠たちのスクリーンを彩った女優、自由でオリジナルな着こなしで独自のスタイルを確立した不滅のファッションアイコン、セルジュ・ゲンズブールら男性たちとの恋、そして、ケイト・バリー、シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨンという3人の才能溢れる娘たちの母……捉えきれない程の様々な顔をもち、その生き方や人生そのものが作品とも言える唯一無二の存在、ジェーン・バーキン。 |
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2023年7月16日、惜しまれながら世を去った彼女は、寄宿学校へ通う11歳の少女時代から、2013年、長女ケイトの突然の死まで、約60年にわたり書き綴った日記を何冊も残していました。『ジェーン・バーキン日記』は、2016年から2019年にかけ、この日記を自ら読み返し、当時を振り返りながら、自身の言葉で詳細なコメントを大幅に追記、註釈を加えたことで、「これまでになかったような本」と自負する、彼女の「自伝」とも呼ぶべき作品です。 |
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『ジェーン・バーキン日記』へ寄せられたコメント |
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私の知っているジェーンの笑顔も恋も、私の知らないジェーンの涙も痛みも、全てが彼女の惜しみない、あふれる愛から生まれたことを知った。 この日記には、彼女の人生そのものが書かれている。
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――野宮真貴(ミュージシャン) |
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「ノブ」としてこの日記に登場する私はジェーンと再会した。 |
日記の中に「いつもの」ジェーンがいるから。 |
――中島ノブユキ(作曲家・編曲家・ピアニスト) |
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カウンターカルチャーが生まれたスウィンギング・ロンドンから華やかな光に揺れるパリへ。 ジェーンの日々のいのちの滴りを書き綴ったというだけでなく、貴重な時代的背景を反映した出色の日記文学。
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――村上香住子(作家・ジャーナリスト) |
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愛する人々との出会いと別れ。波乱の人生を送ったジェーン・バーキンの心の中(うち)が、 |
彼女の残したどんな映画や音楽よりも生々しく迫ってくる、日記文学としても一級品の本がこのダイアリーです。 |
――小柳帝(ライター・編集者・フランス語翻訳・本書監訳者) |
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今まで明かされなかったフレンチアイコン、ジェーン・バーキンの本当の姿 |
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みんなに惑わされるのも、彼らが私をどう思っているのかと、たまに少し怖がってしまうのもゴメンだわ。私は磁石を失って針が回り続ける羅針盤みたい。しっかり捕まえていれば行きたいところを示せるけれど、叩いたら、どこにでも行ってしまう。 |
(1995年、49歳、下巻『Post-scriptum』より) |
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イギリス出身でありながら、フランス人以上にフランスの文化、カルチャーを体現し、フレンチアイコンとなったジェーン・バーキン。その華やかな日常と交友関係、キャリアのかげで、自分の容姿や才能に自信が持てずに自己嫌悪を感じ、恋人や娘との関係性に悩み、撮影現場や舞台で歌い演じる緊張と闘い、時には、親しい人たちとの別離に深い悲しみを覚え、後年は自身も病と向き合いながら日々を送っていました。 |
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この日記には、こうした苦悩や悲しみが包み隠さず吐露される一方で、家族や子どもたち、孫、友人、恋人たちとの時間を心から楽しみ、表現者として仕事へ誠実に打ち込む様子も綴られています。読んだ本や観た映画のこと、脚本の構想や、時折のぞかせる哲学的とも言える思考、ユーモアからは、ジェーン独自のセンス、知性が垣間見えます。 |
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また、その時々に直面する社会問題へ熱心に関わり、死刑廃止運動への取り組みや、紛争下のサラエヴォ、チェチェンへの訪問、ミャンマーのアウンサンスーチーへの支援、そして、2011年、東日本大震災発生直後からの被災地サポートなど、他者への愛と思いやりに溢れる行動の人だったジェーンのアクションが本人の言葉でありありと記されます。 |
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絵が得意だったジェーンによるデッサンやコラージュ、手書きの日記等の図版も多数収録。少女時代の憧れの上級生、セルジュと飲んだワインラベルのコラージュ、家族でのヴァカンスの思い出、愛犬たち。そして、日記を開き、気の向くまま綴られた彼女の文字からは、すぐそこにジェーンの息遣いを感じるような、親密な空気が流れます。 |
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『ジェーン・バーキン日記』から見えてくるものは、日々起こる出来事と自身の思いを克明に日記へ書き、吐き出すことで、望外の喜びも、深い悲しみもすべてを受け入れ、乗り越えようとする、私たちとなんら変わらない等身大のひとりの女性の姿。メディアでは決して見られない、語られることのない、ジェーン・バーキンの本当の姿、真の肉声が本書の随所に刻みこまれています。 |
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フランスで『スローガン』という作品の撮影を終えたばかり。愛する男と一緒に出演している。彼の名前はセルジュ・ゲンズブール。すごく奇妙な風貌をしてるけど、彼を愛してる。セルジュは私が知っているすべてのものと大きく異なる。すごく退廃的だけど、同時にピュアなの。 |
(1968年、22歳、上巻『Munkey Diaries』より) |
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ジェーンをイメージしたナチュラルでシックなこだわりの装幀、特製函 |
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ジェーン・バーキン本人が残した唯一の自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』は、造本にもとことんこだわりました。 |
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表紙はナチュラルな生成り素材を用いたクロス装に、タイトルを深い紺色の箔押し、同系色のスピン(紐しおり)が2本つく、昨今稀にみる瀟洒な体裁。そして、本2冊と各特典が収まる特製函は、繰り返しの開閉に適した丸タックと呼ばれる留め具があしらわれ、モノとしての存在感、シックな雰囲気を添えます。 |
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全てが一つ一つ職人による手作業で作られている本書。本作りに携わる職人たちの技術が結晶した上質な佇まい、この上なく趣向を凝らした造本が書架を彩ります。 |
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豪華特典は、クオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」+署名封筒入り「オリジナルポストカード」10枚 |
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『ジェーン・バーキン日記』購入特典の1つは、フランスを代表する老舗手帳ブランド、クオバディスとのコラボレーションから生まれた、定番「アイコニック ソフトカバーノート」に、ジェーンが実際に使っていた日記帳の表紙をあしらったオリジナルノートブック。 |
本書購入者のみが手に入れられる、『ジェーン・バーキン日記』限定仕様の、フランス製オリジナルノートです。 |
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購入特典の2つめは、封筒入り、オリジナルポストカード10枚セット。 |
兄アンドリュー・バーキンによるジェーンと家族の日常を写した写真、ジェーンのデッサン、ジェーンが使った日記の表紙をプリントしたオリジナルポストカードです。 |
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著者紹介 |
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【著者】ジェーン・バーキン Jane Birkin |
1946年12月14日ロンドン生まれ。1965年、映画『ナック』でスクリーンデビュー。作曲家ジョン・バリーと結婚し、長女ケイトを出産。離婚後、永住の地となるパリへ渡る。映画『スローガン』で、フランスの国民的アーティスト、セルジュ・ゲンズブールと出会い、公私にわたるパートナーに。1969年に発表された楽曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、その過激な性描写から各国で放送禁止処分を受けながらも世界的大ヒット。世紀のカップルとして脚光を浴びる。1971年に次女シャルロットを出産。
歌手として、セルジュの楽曲を収めたソロアルバムのリリースを重ね、以後独自の音楽世界を切り拓く。80年代に入り、映画監督ジャック・ドワイヨンと事実婚、1982年に3女ルーが誕生。多数のドワイヨン監督作に出演するほか、ジャン・リュック・ゴダール、ジャック・リヴェット、アニエス・ヴァルダら名匠による作品への出演を重ね、女優としての評価を確固たるものに。 |
エルメスを代表するバッグ「バーキン」の生みの親でありながら、かごバッグや、メンズライクなシャツにジーンズ、コンバースといったシンプルで洗練された着こなしを好み、「フレンチシック」の代名詞となる。その美学に対するファッション界からの支持は厚く、晩年まで色濃く影響を与え続けた。 |
2000年代以降、音楽、映画、舞台の各分野で表現者としての幅を大きく広げ、その才能はさらに深化。2007年、半自伝的映画『Boxes』では監督・脚本を務めた。 |
娘シャルロット・ゲンズブールの初監督作品『ジェーンとシャルロット』の日本公開直前、2023年7月16日、自宅で死去。享年76歳。大の親日家としても知られ、1971年の初訪日以来、たびたび日本を訪れていた。 |
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【監訳】小柳帝 こやなぎ・みかど |
ライター・編集者・翻訳者・フランス語教室ROVA主宰。訳書にジャン=クロード・カリエール『ぼくの伯父さん』『ぼくの伯父さんの休暇』、著書に『ROVAのフレンチカルチャーAtoZ』などがある。 |
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書誌情報 |
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書名:ジェーン・バーキン日記(上巻『Munkey Diaries』、下巻『Post-Scriptum』分売不可) |
著者:ジェーン・バーキン |
監訳:小柳帝 |
ブックデザイン:大倉真一郎 |
ISBN 978-4-309-29519-0 |
発売予定日:2025年11月25日 |
税込予価:19,800円(本体18,000円) |
特製函封入特典: |
1.クオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」(フランス製) |
2.封筒入り「オリジナルポストカード」10枚 |
書誌URL: |
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309295190/ |
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※予約、購入方法は各書店へお問い合わせください。 |
※本書、特典のデザイン、仕様は変更となる可能性があります。 |
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おかしなことだけれど、私の日記さん、あなたは私の唯一の親友。長いこと私の愚痴や嘆きをがまんしてくれている。誰もが私は優しくて勇敢だと言う。確かに。私は愛してもらうためだけにいろいろなことをやって人生を送ってきたから。
私の知っているジェーンの笑顔も恋も、私の知らないジェーンの涙も痛みも、全てが彼女の惜しみない、あふれる愛から生まれたことを知った。
「ノブ」としてこの日記に登場する私はジェーンと再会した。
カウンターカルチャーが生まれたスウィンギング・ロンドンから華やかな光に揺れるパリへ。
ジェーンの日々のいのちの滴りを書き綴ったというだけでなく、貴重な時代的背景を反映した出色の日記文学。
愛する人々との出会いと別れ。波乱の人生を送ったジェーン・バーキンの心の中(うち)が、
彼女の残したどんな映画や音楽よりも生々しく迫ってくる、日記文学としても一級品の本がこのダイアリーです。
みんなに惑わされるのも、彼らが私をどう思っているのかと、たまに少し怖がってしまうのもゴメンだわ。私は磁石を失って針が回り続ける羅針盤みたい。しっかり捕まえていれば行きたいところを示せるけれど、叩いたら、どこにでも行ってしまう。
フランスで『スローガン』という作品の撮影を終えたばかり。愛する男と一緒に出演している。彼の名前はセルジュ・ゲンズブール。すごく奇妙な風貌をしてるけど、彼を愛してる。セルジュは私が知っているすべてのものと大きく異なる。すごく退廃的だけど、同時にピュアなの。