2026年4月15日[NASDAQ: MCHP] – AIサーバ、データセンター、車載、産業用システムにおいて高効率設計、決定論的リアルタイム制御、耐量子暗号への要求が高まる中、Microchip Technology Incorporated(日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦 以下Microchip社)は本日、dsPIC33A DSCファミリに
dsPIC33AK256MPS306
(
https://www.microchip.com/en-us/product/dspic33ak256mps306
) DSC(デジタル シグナル コントローラ)を追加した事を発表しました。dsPIC33AK256MPS306デバイスは、高分解能制御、高速アナログ、セキュリティ機能を統合し、耐量子暗号をサポートしています。コンパクトで対費用効果の高い本デバイスは、部品点数の削減と基板レイアウトの簡素化により、電力変換、モータ制御、インテリジェント センシング アプリケーションの開発期間を短縮するように設計されています。
dsPIC33AK256MPS306ファミリは、倍精度FPU(浮動小数点ユニット)搭載の200 MHz 32ビットコアをベースに、78 psの高分解能PWM(パルス幅変調器)、複数の40 MSPS 12ビット ADC(A/Dコンバータ)、5 nsの高速コンパレータ、スロープ補償機能付きDAC(D/Aコンバータ)を内蔵しています。これらの機能により、高効率DC/DCコンバータ、補助電源レール、インテリジェント センシング設計に向けた高速かつ決定論的な制御ループを構築できます。SiC(シリコン カーバイド)やGaN(窒化ガリウム) パワー半導体を用いた高スイッチング周波数で動作するシステムにも適しています。
Microchip社digital signal controller business unit担当副社長、Joe Thomsenは次のように述べています。「お客様の関心は、個々の部品の選定に留まらず、いかに迅速かつ確実にシステム全体を立ち上げられるかという点に移っています。本DSCは、幅広い制御機能、アナログ機能、セキュリティ機能を1つのデバイスに統合する事で、こうしたニーズに応えます。この統合と包括的な開発エコシステムとの組み合わせにより、開発チームは複雑さを管理しながら、初期設計から実運用展開まで、進化し続ける性能要件やサイバー セキュリティ要件に対応できます」
高まるサイバー セキュリティ要件に対応するため、dsPIC33AK256MPS306ファミリには、セキュアブート、セキュア ファームウェア更新、セキュアデバッグを実装するためのハードウェア セキュリティ機能が備わっています。CNSA (Commercial National Security Algorithm) Suite 2.0で推奨されているPQC(耐量子暗号)アルゴリズムのライブラリをサポートし、OCP (Open Compute Project)電源やその他のコネクテッド リアルタイム制御設計で必要となるハードウェア アクセラレーション暗号化機能も内蔵しています。ライブ アップデート機能をサポートしているため、最新のサーバ設計で求められる中断のないフルサイクル ファームウェア更新が可能です。
最新のサーバラックおよび産業用ラックにおけるスケーラブルで低レイテンシのテレメトリおよびセンサ ネットワーク向けにI3C接続を備える他、CAN FD、LIN、SPI、I2C、SENT等の通信インターフェイスも搭載しています。
dsPIC33Aコア アーキテクチャは、20 nsという高速な三角関数(サイン、コサイン)実行により、応答性の高い位置制御や効率的なFOC(界磁制御)アルゴリズムの実装を支援します。dsPIC33AK256MPS306ファミリは、BiSS-C(双方向シリアル同期)、EnDat、直交/光学エンコーダ、レゾルバに対応する機械式モータ フィードバック インターフェイスを備えています。高度に統合されたアナログ機能との相乗効果により、高分解能で正確なリアルタイム制御ループを実現でき、モータ制御アルゴリズム全体の性能向上に寄与します。
ITC(内蔵タッチ コントローラ)と、最大16ビット分解能に対応するオーバーサンプリング機能を備えた40 MSPS ADCは、複雑なセンシングやヒューマンマシン インターフェイス アプリケーションを簡素化するように設計されています。高度な統合により外付け部品点数を削減できるため、追加ハードウェアなしで拡張機能を実装できます。さらに、小型パッケージのオプションも用意されており、スペースに制約のある設計にも対応します。
本デバイスは車載(ISO 26262)および産業用(IEC 61508)機能安全プロセスに準拠して開発されており、セーフティ クリティカルなアプリケーションの認証取得を効率化するハードウェア安全機能を備えています。dsPIC33AK256MPS306 DSCは、最大150°Cでの動作に対応する車載グレード認定を取得予定です。
開発エコシステム
本ファミリは、MPLAB® X IDE(統合開発環境)、MPLAB Code Configurator、MPLAB機械学習開発スイートを含むMicrochip社の包括的な開発エコシステムでサポートされています。dsPIC33AK256MPS306デバイスはZephyr® RTOS(リアルタイム オペレーティング システム)に対応しており、オープンソース エコシステムへのアクセスと、スケーラブルな組み込みアプリケーション構築のための統一プラットフォームを提供します。
加えて、dsPIC33A DSCはFreeRTOS™、SafeRTOS®(認証済み)、wolfCrypt®ライブラリ(耐量子暗号サポート対応)、Vector社のMICROSAR IO、Lauterbach社のTRACE32®デバッグおよびトレースツールと互換性があります。
評価やラピッド プロトタイピング向けに、Microchip社はdsPIC33AK256MPS306モータ制御DIM(デュアル インライン モジュール)を提供しています。本DIMはMCS MCLV-48V-300W開発ボードおよびMCHV-230VAC-1.5kWモータ制御高電圧開発ボードでの使用を想定しており、低電圧から高電圧までのスケーラブルなモータ制御開発を可能にします。dsPIC33AK512MPS506 DP PIM(デジタル電源プラグイン モジュール)は、デジタル電源開発ボードと互換性があり、電力変換ユースケースに容易に適用できます。また、dsPIC33AK256MPS306汎用DIMも用意されており、dsPIC33 Curiosityプラットフォーム開発ボードと組み合わせて活用する事で、汎用制御、センシング、システム評価のための柔軟なプラットフォームが提供されます。詳細は
Microchip.com
)をご覧ください。
MATLAB®によるモデルベース設計のサポートや、Microchip社が拡充を続ける電源およびモータ制御リファレンス デザイン ライブラリにより、開発とシステム統合をさらに加速できます。
価格と在庫/供給状況
dsPIC33AK128MPS103-I/M7は本日より単価1.20ドルで量産出荷を開始いたします。ご購入はMicrochip社の
正規代理店
https://www.microchip.com/en-us/about/global-sales-and-distribution
)にお問い合わせ頂くか、Microchip社の
オンラインストア(
https://www.microchipdirect.com/
)をご利用ください。
リソース
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