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ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:瀬木英俊)は、お客様一人ひとりのウェルビーイングに寄り添い、機能だけでなく、毎日使いたくなる心地よさまで含めて製品価値を磨く研究を進めています。 今回、極潤ヒアルロン液(ハダラボモイスト化粧水d)の使用時に生まれる「好ましさ」について、お客様が実際に感じる使い心地の変化に着目し、生理指標と塗布中の感触表現の関係を解析しました。 その結果、塗布時間全体の平均では大きな差が見られない一方、使い心地の変化を感じる中盤で生理指標について群の違いが表れ、また、好ましく感じた群では「しっとり」「もちもち」、そうでない群では「ヌルヌル」と、使い心地に異なる表現がみられました。塗布中盤の感触の受け止め方が、スキンケアの好ましさの分かれ目となる可能性が示されました。本研究は、これまで言葉だけでは捉えにくかった「なぜ好きと感じるのか」を、時間とともに変化する使用感という観点から読み解くものです。今後は、お客様の潜在的な好みに寄り添った製剤設計や製品開発への応用を目指します。 |
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本研究成果は、第21回日本感性工学会春季大会(2026年3月16日~18日、宇都宮にて開催)にて発表を行いました。 ※前回の研究については以下をご参照ください。 https://www.rohto.co.jp/research/researchnews/technologyrelease/2024/0926_01/ |
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1.研究成果のポイント |
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| ◆ スキンケア使用時の「好ましさ」を、生理指標と塗布感触の時系列変化から解析 | |||
| ◆ 塗布過程のうち、「使い心地の変化」が感性評価を左右する重要因子であることを発見 | |||
| ◆ お客様の潜在的な好みを製剤設計へ活用可能な新たな感性評価手法を提示 | |||
| 2.研究の背景 | |||
| スキンケア製品においては、成分や機能性による製品差がお客様にとって分かりにくくなる中、SNSなどを通じた情報発信が購買に与える影響が高まっています。その一方で、継続使用の可否は、使用時の感性、特に塗布中に感じる心地よさに大きく影響されると考えられます。しかし、従来の使用感評価はアンケートなどの主観的手法が中心であり、塗布中に生じる潜在的な感性や「なぜ好きと感じるのか」といった理由までは十分に捉えられていませんでした。 | |||
| 当社ではこれまで、生理指標を用いた感性評価により「好ましさ」による反応の違いを明らかにしてきましたが、その違いが、塗布中のどの場面で生じ、どのような使い心地と結びついているのか、その表現型までは明らかではありませんでした。そこで本研究では、塗布中の使い心地の変化に着目し、生理指標を組み合わせて解析することで、感性の違いの詳細な解明を目指しました。 | |||
| 3.結果 | |||
| (1) 「好きかどうか」と塗布中の生理指標の関係を確認 | |||
| 極潤ヒアルロン液の使用時において、事前に「好み」に基づき分類した群間で、塗布時間全体の生理指標に違いは見られませんでした。(図1) | |||
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| (2) 塗布中の使い心地の変化が「好き」の分岐点 | |||
| 塗布時間を感触の変化(図2)に合わせて分割した結果、前期では差が見られない一方で、使い心地に変化を感じる中期以降において、Positive群では副交感神経活動の指標となるHFnuが正の値に上昇し、快方向に移行する傾向が見られました(図3)。また、そのときに感じる使い心地について、Positive群では「しっとり」「もちもち」と表現されるのに対し、Not-Positive群では「ヌルヌル」「ネチャネチャ」と、異なる表現をされることが確認されました。一方、肌の仕上がり感を感じる後期では、引き続きPositive群のHFnuは快方向、Not-Positive群は不快方向のままでしたが、使い心地は両群ともに「もちもち」「しっとり」「ふっくら」といった同じ表現型となりました。 | |||
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| 4.考察 | |||
| 本研究により、極潤ヒアルロン液の使い心地に対する「好き」という感性は、塗布中に感じる使い心地の変化によって形成される可能性が示唆されました。その使い心地の変化に対する潜在的な感性が、以降の使い心地に関する感性にも影響を与えていると考えられます。また、後期では生理指標が異なるにも関わらず、使い心地は同様の表現を示したことから、潜在的な感性はアンケート等の主観評価だけでは評価しきれず、生理指標測定の必要性が改めて示されました。今回、生理指標と使い心地の対応関係を明らかにしたことで、これまでブラックボックスであった感性構造の一部を理解できるようになりました。これは従来の研究手法だけでは得られなかった新たな知見です。 | |||
| 5.今後の展望 | |||
| 本研究により、スキンケアの使い心地に対する「好き」という感性を、使い心地の変化と生理指標の関係から構造的に捉えることが可能となりました。今後は、特に塗布過程における感触の時間変化に着目した評価を活用することで、お客様の潜在的な好みに寄り添った製剤設計や製品開発への応用が期待されます。さらに、製品開発に留まらず、お客様とのコミュニケーションの活性化にも活用予定です。今後も、肌への機能的価値に加え、使用時の心地よさなど感性への働きかけも含めた価値創出を通じて、よりお客様視点に立った製品開発を推進してまいります。 | |||
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| 用語説明 | |||
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※1:生理指標 脳波や心拍など、身体の反応を客観的に測定する指標。感情や集中状態、快・不快などの推定に用いられる。 |
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※2:感性評価 製品使用時に人が感じる印象や心地よさなどの主観的感覚を評価すること。 |
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【ロート製薬株式会社】 お客様が感じるスキンケアの「好き」はどこで決まるのか -続報※・肌ラボ極潤の使い心地の変化と生理指標の関係から読み解く -
ロート製薬株式会社 | 2026年4月15日 11:07
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