人手不足に悩む地方の公共交通を救う!70年以上の実績を持つ指定自動車教習所がルーツだからこそ可能な国内最高レベルの一貫教育でベトナムから安全運転のプロを育成
株式会社テトラ・シフトの五十幡将之代表(中央)ら札幌市外国人バス運転手育成事業の参加者(札幌市)
 
 教習所系スタートアップ企業「株式会社テトラ・シフト」(本社:東京都豊島区、代表:五十幡将之、祖川嗣朗)は2026年4月15日、札幌市が本年度から開始する「令和8-10年度外国人バス運転手養成支援業務」の事業受託者に決定しました。本事業は、外国人が日本で就労する「特定技能」制度を活用し、意欲ある海外人材を質の高いバス運転手として育成することで、安定的な人材確保とバス路線の維持を目指すものです。プロジェクトでは、既に外国人バスドライバーの分野で実績を持つテトラ・シフトと同市が3か年にわたり連携。 外国人ドライバーの採用を目指す市内のバス事業者に対し、海外での人材募集や日本語教育はもとより、現地段階からの日本式交通教育、在留資格の申請支援、入国後の運転免許取得、着任後の生活支援をパッケージ化して提供するものです。テトラ・シフトは全国的にも珍しい、指定自動車教習所をルーツに持つ登録支援機関であり、一般的な外国人の紹介や支援だけでなく、入国前の運転教育や入国後の免許取得を全てワンストップで提供できることが最大の特徴。公益社団法人日本バス協会(東京都港区)によると、3月末時点で、国内の特定技能1号バスドライバーは21人で、国内の自治体が現地養成から一貫して特定技能ドライバーを育成する試みは日本初とみられるとのことです。
事業名 令和8-10年度外国人バス運転手養成支援業務
事業期間 令和8年4月15日~令和10年10月31日
事業受託者 株式会社テトラ・シフト
育成人数 10人
受入れ先路線バス事業者 ・ジェイ・アール北海道バス株式会社
・株式会社じょうてつ
・北海道中央バス株式会社
 背景と経緯
 現在、日本のバス業界の人手不足は非常に深刻です。日本バス協会によると、2030年度には運転者が3万6000人不足すると見込まれています。また、国土交通省の交通政策白書によれば、バス運転者の平均年齢は55.3歳と、全産業平均を10歳以上上回っています。札幌市も例外ではなく、同市地域公共交通計画(令和6年)によれば、令和5年時点でバス運転手の64%が50代以上と極めて深刻な課題で、2013~2022年の10年間で路線バスの3割弱が減少しています。直近の2026年4月も、市内の平日で約130便減(1.7%減)となっており、バス路線の維持は待ったなしとなっています。
札幌市地域公共交通計画2024(令和6)年から抜粋
 
 こうした現状の打開策として、政府は令和6年、外国人が日本で働くための在留資格「特定技能」に「自動車運送業分野(バス・タクシー・トラック)」を追加しました。これは、日本語能力や日本の道路交通法の知識、日本の運転免許の取得などを条件に、海外の人材が日本で職業運転手として働くことを認める制度で、政府は2029年3月末までに2.21万人の受入れ枠を設けています。
 札幌市は全国の自治体に先駆け、2025年から日本国内の留学生を対象としたバスドライバー育成のモデル事業を推進中。本事業はこのモデル事業からさらに踏み込んだ、全国の自治体で初となる現地育成事業です。札幌市は本事業のプロポーザルにおいて、現地での日本式運転教育の実施や市民理解醸成のための情報発信などを重視。
 テトラ・シフトは、特定技能自動車運送業分野に特化した人材紹介・教材開発企業。自動車運送業分野の試験対策コンテンツを豊富に有している他、ルーツとなる指定自動車教習所と連携し、既にベトナム全土で高いレベルでの日本式運転教育を自社事業として展開していたことなどが評価され、今回の受託となりました。今回も、ベトナムでの現地養成段階から、独自の座学と日本式運転の練習を提供(下図)し、高い安全意識と技量を兼ね備えたドライバーを育成予定です。
テトラ・シフトが提供する独自の外国人ドライバー育成スキーム
 本事業プログラムの特徴
テトラ・シフトが手がける技能評価試験直前講習の様子(ベトナム・ホーチミン市)
Point1.現地での徹底した入国前教育
入国前教育では、テトラ・シフトが開発した教科書「自動車運送業分野特定技能1号試験対策テキスト」と「オンライン講義動画」を活用し、試験対策に留まらない、日本の交通ルールや運転マナーを入国前から身につけていただきます。また、来日後の普通免許や大型二種免許対策も、同社が提携する教習所と連携し、入国前から先行して学科を提供することで滞りない免許取得を実現します。
ベトナム現地での日本式運転教育の様子(ベトナム・ホーチミン市)
Point2.ベトナム現地での「日本式実車教育」
 ベトナムは右側通行&左ハンドルであるため、事故防止とスムーズな教習進行の観点から、入国前にベトナムの教習所にて実車による「日本式運転教育」を実施。プログラムは、テトラ・シフトのルーツとなった「羽生モータースクール」(埼玉県羽生市)&「広沢自動車学校」(徳島県徳島市)が開発。最後に独自の検定試験も行い、入国前に修了検定合格レベルまで技量を引き上げます。
特定技能バスドライバーの育成実績がある羽生モータースクール(埼玉県羽生市)
Point3.「外免切替」ではない「普通免許取得」
 外国人ドライバー制度では、外免切替による普通免許取得が一般的ですが、本事業ではベトナム人通訳が複数常駐し、特定技能バスドライバーの育成実績がある「羽生モータースクール」にて、普通免許から合宿で取得します。現地での日本式運転教育に加えて、プロの指導員による学科教習と技能教習(計約60時限)を、大型二種取得前に受講することで、日本人と同等かそれ以上の安全意識と技量を兼ね備えたドライバーを育成します。
 今後のスケジュール
 今後、テトラ・シフト社が契約するベトナム国内の送り出し機関(日本語学校兼職業訓練校)と連携して人材の募集と日本語教育を開始。日本語能力が一定レベルに達した段階で、日本の道路交通法やバス業界の学習もはじめ、2027年11月の入国を目指します。入国の要件が整った段階で、採用面接を行い、並行してベトナムの教習所を貸し切って行う日本式運転教育も実施します。
 入国後は、テトラ・シフト社が連携する「羽生モータースクール」で合宿にて普通一種免許から大型二種免許まで取得予定。その後、順次、採用企業での新任運転者研修を経て業務を開始し、2028年10月末の業務期間終了まで、定期面談や生活支援を全てワンストップで対応してまいります。最終年度には、事業報告としての特定技能バスドライバーに関するシンポジウムの開催も計画しております。
 
1.人材募集 2026年5月ごろから開始
2.現地養成 2026年6~7月ごろに専用クラスを発足(日本語教育&交通安全教育)
3.採用面接 2027年9月ごろ実施予定(就業先内定)
➃来日 2027年11月ごろ入国予定
➄運転免許取得 2027年11~2028年4月ごろの間で普通一種~大型二種免許取得
➅着任後支援 2028年4月ごろ~10月31日(日本語教育、バス業務教育、生活支援)
 札幌市様コメント
 札幌市では、路線バスの運行において喫緊の課題であるバス運転手の確保に向けて、ベトナムから意欲ある人材を迎え、運転手を養成する新たな事業を実施します。本事業では、日々の安全な運行を何よりも重視しており、現地での教習に加え、日本の教習所においても交通ルールや技術を確実に習得するとともに、高度な日本語教育を徹底します。こうした取り組みにより、地域の身近な移動手段を守り、安心してご利用いただける運行体制を整えます。受託者及びバス事業者3社と緊密に連携し、地域の皆様に親しまれる運転手として活躍できるよう取り組んでまいります。(札幌市まちづくり政策局総合交通計画部都市交通課)
 「テトラ・シフト」コメント
 責任ある事業を遂行するパートナーとして、先進的な取り組みをされている札幌市様から当社提案に対する高いご評価を賜り、本事業の受託に至りましたこと、厚く御礼申し上げます。また、全国に先駆けて制度の活用に挑戦を続ける札幌様のバス路線維持にかける想いと覚悟に深く敬意を表します。私たちは、70年以上日本の運転者教育に携わってきた教習所をルーツに持つ教育企業としての自負と矜持を胸に、本事業に参画いたしました。外国人ドライバー制度は始まったばかりで、市民理解を得る途上と言えます。 この制度が市民に受け入れられるかは、全て、安全運転にあると考えます。本事業は、札幌市はもとより、路線維持に直面する全国の自治体の「未来を創る取り組み」です。私たちの提案には、初めての挑戦も多々あります。これらを成功させ「新たな公共交通の選択肢」を世に示せるよう、敢為の気象で取り組んでまいります。(代表取締役 五十幡将之)
 受入れ先路線バス事業者様コメント
ジェイ・アール北海道バス株式会社 様
 ジェイ・アール北海道バス株式会社では、昨今の乗務員不足により路線の維持が困難となっている現状を、重要な経営課題として受け止めています。日常生活を支える基礎的な社会インフラとしての役割を今後も果たし続けるため、乗務員を安定的に確保する方策の一つとして、本事業に取り組んでまいります。本事業では、充実した教育体制のもと、札幌市、受託者および他のバス事業者と緊密に連携し、高度な人材育成を進めてまいります。こうした取り組みにより、地域の身近な移動手段を守り、皆さまに安心してご利用いただける運行体制を整備してまいります。また、地域の皆さまから親しまれる「地元の運転手」として外国人材が活躍できるよう全力で取り組んでまいります。
 
株式会社じょうてつ 様
 バス運転士の不足は業界全体の課題であり、当社にとっても大きな経営課題となっております。地域の足を守り、持続的にバス運転士を確保するためには、人材確保の門戸を広げ、性別、年齢、国籍に関わらず多様な人材が活躍できる環境を整えることが重要です。
当社では、昨年度より札幌市と連携した外国人材受け入れに関するモデル事業を通じて、ミャンマー人留学生3名がバス運転士デビューに向けて取り組んでおります。このモデル事業に続き、本事業を通じて、今後の外国人材活躍の体制づくりに繋げられるよう、関係各所と連携しながら取り組んでまいります。
 
北海道中央バス株式会社 様
 北海道中央バス株式会社では、地域の皆様の暮らしを支えるためにバス乗務員の確保と定着を、事業継続における最優先課題と位置付け、社員の処遇改善をはじめとした働きやすい環境づくりに取り組んでいるところです。このたび当社では、課題の解決に向けた取り組みの一つとして、本事業を通じて、将来バス運転手として活躍したいという意欲あふれる外国人材を新たに迎え入れることといたしました。バス事業において何よりも大切なのは、「安全・安心なサービスの提供」です。札幌市や受託者、他のバス事業者と連携しながら、安全を最優先とする乗務員を育成し、地域の皆さまに安心してご利用いただけるバスサービスの安定的な提供・維持に繋げてまいりたいと考えております。
 会社概要
社名 :株式会社テトラ・シフト
本社 :東京都豊島区池袋二丁目17番8号天翔池袋ANNEXビル4階
代表取締役:五十幡将之、祖川嗣朗
事業内容 : 教材開発、外国人材事業、外国人免許取得支援事業等
Mail:contact@tetra-s.co.jp
HP:https://tetra-s.co.jp/

」の事業受託者に決定しました。本事業は、外国人が日本で就労する「特定技能」制度を活用し、意欲ある海外人材を質の高いバス運転手として育成することで、安定的な人材確保とバス路線の維持を目指すものです。プロジェクトでは、既に外国人バスドライバーの分野で実績を持つテトラ・シフトと同市が3か年にわたり連携。 外国人ドライバーの採用を目指す市内のバス事業者に対し、海外での人材募集や日本語教育はもとより、現地段階からの日本式交通教育、在留資格の申請支援、入国後の運転免許取得、着任後の生活支援をパッケージ化して提供するものです。テトラ・シフトは全国的にも珍しい、指定自動車教習所をルーツに持つ登録支援機関であり、一般的な外国人の紹介や支援だけでなく、入国前の運転教育や入国後の免許取得を全てワンストップで提供できることが最大の特徴。公益社団法人日本バス協会(東京都港区)によると、3月末時点で、国内の特定技能1号バスドライバーは21人で、国内の自治体が現地養成から一貫して特定技能ドライバーを育成する試みは日本初とみられるとのことです。