電気工事業界の人手不足×高齢化をAIで解決
株式会社トルビズオン(本社:福岡県福岡市、代表取締役:増本衛)は、2026年3月12日、福岡市電設協力会が主催するAI勉強会で「電気工事業界に訪れるチャンスと危機 ~ 人手不足×高齢化を生成AIが解決 ~」と題した講演を実施しました。
 
福岡国際会議場
 
背景:電気工事業界の構造的課題とAI活用機運
電気工事業界では、人手不足と高齢化が同時進行しており、ベテラン技術者の退職に伴う技術継承の断絶リスクが顕在化しています。特に、積算業務や見積作成など、長年の経験に基づく「現場の知恵」が必要な領域では、若手人材の育成に時間がかかり、即戦力化が困難という課題を抱えています。
こうした状況を受け、福岡市電設協力会は業界団体として、AI活用による課題解決の可能性を検討、今回の講演会の実施となりました。
講演内容:「現場の知恵」をAIが増幅する時代へ
講演では、電気工事業界70名の経営者を対象に、以下の3つのテーマを中心に解説しました。
 
 1. 生成AI時代の新常識
従来は「入社時はいろいろと覚えることが多く大変」であることが当たり前でしたが、生成AI時代では一部の業務においては「就職1年目からAIで活躍」することが可能になります。ただしAI技術は少しずつ進展するのではなく、指数関数的に成長するため、AI活用の遅れは競争力の大幅な低下に直結します。人手不足だからこそAI人材を育成することが非常に重要です。
 
2. AI活用による効率化の考え方
AI活用で3倍効率化を実現する場合、「10人の仕事を3人でできるようにする」のか、「30人で100人の価値を創出する」のか、という戦略的な選択が必要です。前者は人件費削減、後者は売上拡大を目指すアプローチであり、自社の経営戦略に応じた活用方針を明確にすることが求められます。
 
3. 電気工事業界特有のAI活用シーン
電気工事業界では、積算作業の自動化、過去案件データベースを活用した見積精度向上、ベテラン技術者の暗黙知をAIが学習して若手に伝承する仕組みなど、具体的な活用シーンが多数存在します。講演では、これらの事例を紹介し、「現場の知恵」をAIが増幅する時代への対応を提案しました。
講演後のアンケートでは20社から回答が寄せられ、複数の企業から具体的な導入相談の申し込みがありました。
市場反応:電気工事業界に見る3つの発見
発見1: 経営者の「まず自分が学びたい」意識の高まり
講演後のアンケートでは、「社員に使わせる前に、まず自分が使えるようになりたい」という声が複数寄せられました。従来の「IT部門に任せる」姿勢から、経営者自らがAIを学ぶことで組織全体の活用を加速させる意識に変化しています。
 
発見2: 業界特有の課題認識 ── 人手不足×高齢化×技術継承
電気工事業界では、ベテラン技術者の高齢化と若手人材不足が同時進行しており、50年以上蓄積された「現場の知恵」が失われるリスクが顕在化しています。この課題に対し、AIによる技術継承支援への期待が高まっていることが確認されました。
 
発見3: 業界団体主導の勉強会ニーズ ── 個社対応から業界全体対応へ
福岡市電設協力会様のような先進的な業界団体が主催するAI勉強会への参加意欲は非常に高く、「自社だけでは取り組みにくいが、業界として共通課題を解決したい」という声が複数ありました。個社単位ではなく、業界全体でAI活用を推進する機運も高まっています。
トルビズオン代表増本からのコメント
電気工事業界の『現場の知恵』は、50年以上かけて蓄積された貴重な財産です。この知恵をAIで形式知化・増幅し、次世代への継承を支援することは私たちの使命だと考えています。今後も、業界団体と連携しながら、技術継承を支援してまいります。当社としては電気工事業界での実績を活かし、建設業・製造業など他業界への横展開も視野に入れ、業界特化型のAI活用支援を拡大してまいります。
 
講演会場の様子