株式会社幻冬舎(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:見城徹)は、朝井リョウ著『どうしても生きてる』の新装版を発売いたしました。
『イン・ザ・メガチャーチ』の本屋大賞受賞により、改めて注目が集まる朝井リョウ。その代表作のひとつである『どうしても生きてる』が、新カバーにて展開中です。
死亡者アカウントを特定し安心感を得る女性。夢を諦め詐欺まがいの保険サービスを売る営業マン。雇用を切られ、動画の海に溺れる派遣社員……。さまざまな登場人物から浮かび上がるのは、日常の息苦しさや、言葉にできない感情。著者は「誰かの人生の共犯者となるような小説を書きたかった」と語ります。
刊行以来、多くの読者の共感を集めてきた一冊です。
現在、幻冬舎文庫公式SNS(@GentoshaBunko)では、新カバー展開にあわせて“毎日投稿企画”を実施中。作中の印象的な一節を日々紹介しながら、作品の魅力をあらためてお届けしています。
いま改めて読みたい朝井リョウ作品として、新たな装いで広がる『どうしても生きてる』。
この六編を書きながら、“小説にしか収められない感情が確かにある”と痛感しました。
死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(「健やかな論理」)
家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。(「流転」)
あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。(「七分二十四秒目へ」)
社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。(「風が吹いたとて」)
尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。(「そんなの痛いに決まってる」)
性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(「籤」)
読む者の心を撃ち抜く衝撃の六編が、新装版にて再登場!
1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第148回直木賞、14年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞、21年『正欲』で第34回柴田錬三郎賞、26年『イン・ザ・メガチャーチ』で第23回本屋大賞を受賞。他の著書に『スター』、『生殖記』など。