日刊工業新聞社(代表取締役社長:神阪拓 本社:東京都中央区)は、書籍『新任リーダーが挑むプロセス現場改革 実践 IEの強化書2』(日本インダストリアル・エンジニアリング協会編)を発売しました。IE(インダストリアル・エンジニアリング)は、20世紀初めにアメリカのテイラーが提唱した「時間研究」と、ギルブレスによる「動作研究」がIEの基礎と言われ、日本企業でも古くから取り組まれてきた活動です。そんなIEが、デジタル・AI本格活用の時代を迎え、モノづくり様式と働き方を変える源泉として改めて注目されるようになりました。

•IEは「人作業中心」の現場にしか適用できないのか?

IEは「人作業中心」の現場にしか適用できないのか?

IEは、わが国産業の生産性向上と経営合理化に貢献してきた定番手法です。企業活動において価値とムダを顕在化させ、資源を最小化することでその価値を最大限に引き出す科学的管理法と言われています。

これまでIEは、工場で使われるスキルというイメージが定着していました。その理由は、自動車業界をはじめとする組立産業で、「人作業中心」の職場におけるアプローチと認識されていたからです。装置産業は設備に依存する「設備中心」のため、そうした職場でのIE活用のイメージがつかみにくい側面は否めませんでした。

IEは本来、経営上の問題を発見して解決するための「マネジメント技術」で、業種業態に関係なく共通であるはずです。ただ、実際に現場と対峙する場合には、どのような切り口や手順で組み立てていくかは、組立産業と装置産業で異なる部分も出てきます。

本書は、素材/半導体など成長分野でもあり実践が広まるプロセス型の生産現場を舞台に、IE実践と効果を引き出す勘どころを指南します。自動車工場でIErとして経験を積んできた主人公が、系列企業の装置産業における増産対応に挑み、プロセス生産における傾向把握から設備能力を高める改善点の抽出、少人化と自動化までの適用を、前作同様に対話形式で解説します。

人作業中心の組立産業との“違い”という視点を取り入れ、IE実践の要点と新たな気づきをわかりやすく整理しました。人とデジタルが協働する、新しいモノづくりの価値創出術について具体策を提示しています。

IEの基本のキ/IE視点で現状分析…って?/組立生産VSプロセス生産/「鉛筆削り作業の改善」で復習/「設備中心」と「人作業中心」の改善ポイントの違いとは?

第3章  『チャレンジ20』始動!~製造・物流・設備・管理の改善編

チーム活動の重要性「プロジェクトキックオフ」/設備稼働ロス対策計画/リードタイム短縮計画/工場長の思い:仕事を通じて成長できる工場へ

第4章  『チャレンジ+20』ステップ2始動!~設備改善・自動化の進め方編

関連部門結集、方向性を議論/経済性を考慮するのは必須!/フォロー調査も忘れずに!

日本インダストリアル・エンジニアリング協会

日本におけるIEの啓発と推進の核となるべく1959年に設立された団体。以来、産学一体による教育訓練活動や研究活動、情報提供などを通じ、IEの普及とIErの育成、わが国産業の生産性向上と経営合理化に貢献する。これまで製造業を中心に蓄積してきたIE資産をさらに高度化するとともに、人々の意識変革やモチベーション向上を目指し、中小製造業はもとよりサービス業などあらゆる産業に展開している。

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