~生体分子の「形状」と「動き」を捉える新解析技術、ライフサイエンス研究を次のステージへ~
リガク・ホールディングスのグループ会社で、X線分析装置の世界的ソリューションパートナーである株式会社リガク(本社:東京都昭島市 代表取締役社長:川上 潤、以下「リガク」)は、電子密度トポグラフィー(Electron Density Topography、以下「EDT」)装置、BioMAXS/EDT (現製品名:MoleQlyze)※1について、大阪公立大学と連携し、学内外の研究者による共用体制の構築に向けた取り組みを開始しました。 MoleQlyze は2025年に販売を開始し、同大学に初号機を納入しています。
大阪公立大学は、2026年4月に創薬科学研究科を新設するなど創薬研究の強化を進めており、抗体医薬などバイオ医薬品の研究開発を主なターゲットとするMoleQlyzeと高い親和性を有しています。さらに同大学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、MoleQlyzeの活用を通じた新たな研究成果の創出と応用領域の拡大が期待されます。
こうした背景のもと、2026年3月16日に開催された研究基盤共用センター※4第3回シンポジウム「BioMAXS/EDTの共用促進に向けて」では、EDT装置の利用拡大を目的に、EDTシステムの利用者懇談会の設置を発表しました(2026年4月開始)。本懇談会は、リガクのEDT技術と同大学の研究環境とを融合する取り組みであり、リガクは技術協賛企業として参画します。懇談会では、最新研究結果や応用事例の共有に加え、利用者の意見を装置およびソフトウェアの改良に反映します。さらに、研究者や企業関係者が分野を超えて議論・交流できる場として、技術の高度化と応用領域の拡大を推進します。
▲大阪公立大学 研究基盤共用センター第3回シンポジウムにて 木下誉富教授(大阪公立大学大学院創薬科学研究科、右から3番目)とリガクメンバー
■EDT (Electron Density Topography)とは
抗体医薬をはじめとするバイオ医薬品やドラッグデリバリーシステムの研究開発を加速させる、リガク独自の新技術です。溶液中にある生体高分子※2の形状や動きを電子密度像※32として直接捉えることができ、「分子の動き」を含めた構造理解を可能にします。
※1:BioMAXS/EDTはMoleQlyzeの正式発売前の製品名称
※2:抗体や蛋白質複合体、ウイルス粒子を含む高分子化合物
※3:分子中の電子分布を可視化した像、分子の化学的性質に関わる形状
※4:研究基盤共用センターは、2026年4月より「共用研究機器センター」に名称変更
 
【リガクグループについて】
リガクグループは、X線分析をコアに熱分析等も含む先端的な分析技術で社会をけん引する技術者集団です。産業・研究用分析のソリューションパートナーとして1951年の創業以来、136の国と地域のお客様と共に成長を続けています。日本国内で極めて高いシェアを誇り、海外売上は約70%に達しています。応用分野は、半導体や電子材料、電池、環境・エネルギーからライフサイエンスまで日々拡大中です。世界で2,000名超の従業員が「視るチカラで、世界を変える」イノベーションの実現に取り組んでいます。詳しくはrigaku-holdings.comをご覧ください。