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近年、激甚化する水害への対応が急務となる中、消防職員の訓練時間の確保が全国的な課題となっています。本プログラムは、民間NPOの専門性を活用することで、公助の限界を補完する新たな防災DX・官民連携モデルです。 |
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指標物を頼りに、中層で3分間の安全停止(ホバリング)をする訓練の様子 |
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今回、環境保全活動を行うNPO法人MORE企画は、2026年3月23日・3月24日の2日間で、静岡県浜松市において消防の水難救助隊員を対象とした「水中清掃×水難救助」の実践型訓練を実施しました。 |
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本取り組みは、これまでの「水難救助訓練の際に、落ちていればごみ拾いもする」と言う取り組みとは違い、水中清掃と水難救助を二軸の技術訓練として統合した日本初のプログラムであり、現場における対応力の向上と民間連携の可能性を検証するものです。 |
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講師・指導体制 |
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本訓練は、実際の水難救助現場で経験を積んできた専門家4名(認定NPO法人アンダーウオータースキルアップアカデミー所属、以下U.W.S.U.A)と、MORE企画により訓練指導が行われました。 |
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■4名の講師たち■ |
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もっと詳しい講師陣の情報は、本記事の下部に記載してあります。 |
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村田清臣(むらた きよおみ) ※潜水士 |
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・認定NPO法人U.W.S.U.A理事長 |
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・静岡地区水難救済会会長DRS所長 |
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・DAN酸素インストラクター |
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・CMASコースディレクター |
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苅部徹(かるべ とおる) ※潜水士 |
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・認定NPO法人U.W.S.U.A事務局長 |
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・静岡地区水難救済会 事務局 |
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・NPO法人潜水医学情報ネットワーク理事 |
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・PADIコースディレクター |
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草野優太(くさの ゆうた) ※潜水士 |
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・元海上保安庁特殊救難隊隊長 |
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・JUDFアドバンスインストラクター |
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・Diving Service 深在共ベース代表 |
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菅沼勝徳(すがぬま かつのり) ※潜水士 |
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・駿東伊豆消防本部(消防吏員) |
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・元駿東伊豆消防本部水難救助隊隊長 |
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・CMASアシスタントインストラクター |
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1日目のプール講習の集合写真 |
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実施概要 |
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日程:2026年3月23日・24日 参加者:1日目 西救助隊(西消防署)の隊員9人、2日目 西救助隊の隊員8人 |
場所:浜松市総合水泳場ToBiO、村櫛漁港 安全管理:MORE企画側で傷害保険に加入(消防職員は勤務扱い) |
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また事前に動画・テストによる学習を行い、理解度を高めた上で実技訓練に臨みました。 |
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1日目の会場は浜松市総合水泳場「ToBiO」 |
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オリエンテーションの様子(代表の白井から挨拶) |
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潜水前のチェックを行っている様子 |
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訓練に参加した消防の水難救助隊員(潜水士)たち |
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訓練内容(概要) |
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●プール訓練 |
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呼吸と浮力のコントロールを中心に、基礎から応用まで段階的に実施。捜索技術やリフト技術の習得を行いました。(1本目は1.5m、2本目は5mに水深を変更) |
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索を使って、平行捜索の練習 |
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●海洋訓練 |
実際の海洋環境において、ごみ回収を通じた実践訓練を実施。 プールでの内容を基に、ごみの引き上げなど実務に近い状況での対応を行いました。 |
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視界不良の状況での潜水経験を積んでいる様子 |
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背景とこれまでの取り組み |
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MORE企画では、これまで「伊豆半島の海ゴミ一掃プロジェクト」を通じて、下田消防本部および駿東伊豆消防本部の水難救助隊と連携し、海洋での水中清掃活動を実施してきました。 |
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伊豆市の土肥港の水中清掃に参加した、駿東伊豆消防本部所属の消防士たち |
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下田市の下田港の水中清掃に参加した、下田消防本部所属の消防士たち |
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これらの取り組みにおいて、消防職員が訓練の一環として参加する事例はありましたが、技術指導を伴う体系的な訓練として設計されたものではありませんでした。またMORE企画のメンバーは、認定NPO法人U.W.S.U.Aの水難救助員でもあり、日頃より消防の水難救助隊や海上保安庁(下田海上保安部伊東MPS)と合同訓練を行っています。本企画はこれらの経験を基に、水中清掃と水難救助を統合した“実践的な技術訓練”として再構築したものです。 |
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本訓練の特徴(日本初の技術融合) |
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本訓練は、水中清掃と水難救助を組み合わせた技術訓練として、日本で初めて体系的に実施されました(MORE企画調べ)。これらはすべて、実際の水難救助現場において求められる能力を想定した内容です。 |
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主な特徴は以下のとおりです。 |
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・呼吸コントロールによる中性浮力の習得 ・バディシステムを前提とした行動訓練 ・視界/装備制限下対応(マスクなし訓練等) ・水中での捜索および回収技術の習得 ・陸上班と連携した引き上げ作業 |
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視界不良訓練(マスクを外して泳ぐ練習) |
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中性浮力を取るための呼吸訓練 |
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索を使用した平行捜索訓練(中性浮力を取りながら) |
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索の端についているリールの取り扱い訓練 |
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フロート打ち上げ訓練(中性浮力必須) |
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現隊長が見守る中、真剣に訓練する隊員たち |
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漁港内から出てきたごみ(不法投棄ではなく、意図せず飛ばされてしまったであろうごみが中心) |
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水面に浮かぶごみを回収するための装置が、ちぎられて沈んでいたので回収。 |
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プールで学んだリフトバッグを使用して、砂に埋まっていた折り畳み椅子を回収。 |
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成果と現場での気づき |
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本訓練を通じて、以下の成果が確認されました。 |
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・呼吸による浮力コントロールの重要性の再認識 ・バディシステム/チーム力の実効性向上 ・水中作業における安全性の向上 |
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また現場に即した課題も明らかとなり、今後の訓練設計に活かすべき具体的な改善点も抽出されました。※現在、消防職員へのアンケートを実施中 |
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海で回収したごみと共に写る参加者たち |
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海底がヘドロのため、フィン先や器材が触れるとすぐに視界不良となる。索で横のチームメイトとつながっている状態。 |
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<参加者の声> |
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●ウエイト調整に始まり、潜水時の姿勢、呼吸方法、基本でありながら出来ていないことか多く、非常に勉強になりました。資器材を工夫して中性浮力を維持しやすくすることで、酸素消費量を減らせ、活動時間を延ばすことができることを学べた。 |
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●中性浮力についてや砂の巻き上げについて知ることができ、とても勉強になった。 |
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●とても身になる2日間でした。実際に潜ることはできませんでしたが、水面からの見学でもとても勉強になりました。本当にありがとうございました。 |
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●今後は、フィンワークや潜水時の危険因子、座学研修(ダイビングに関する法令)、障害物に対する対応方法、スキンダイビングに必要な技術なども教えていただきたいです。 |
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●海への感謝と自分たちの技術向上の意味も込めてごみ拾いをしてみようと思いました。 |
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今後の展開と提案 |
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本取り組みは、単発の訓練にとどまらず、継続的に実施することでより高い効果が期待されます。今回の訓練を通じて、水難救助隊を取り巻く環境において、以下のような構造的課題が改めて明らかとなりました。 |
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・水難救助に特化した、専門的な訓練の機会が限られていること ・消防職員は本来の火災対応等の業務と並行して訓練を行っていること ・水難救助隊員に任命されても、日常業務は陸上活動が中心であること ・有事の際に高度な潜水技術が求められるにもかかわらず、訓練頻度は月1回程に限られること ・人事異動により2~3年で配置が変わるため、技術の定着が難しいこと |
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各自のエアの消費量を計算中 |
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感想と今後の課題について、一人ずつ発表 |
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このような状況の中で、水難救助に必要な技術を維持・向上させるためには、実践的かつ継続的な訓練機会の確保が不可欠です。本企画のような実環境に基づいた訓練は、現場対応力の向上にとどまらず、安全性の確保に直結し、隊員自身の安全確保および二次災害の防止にもつながる重要な取り組みです。 |
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今後は、以下での展開が望まれます。 |
・本訓練の継続的な導入 ・市による予算措置で安定的な訓練機会の確保 ・民間団体との連携による専門性の補完
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特に本企画のような訓練を、【業務委託】として実施できる体制を整備することで、現場に即した継続的な訓練機会の創出が可能となります。(今回はMORE企画による持ち出しおよび寄付によって実施されたものであり、今後の継続的な実施に向けては行政との連携が重要である) |
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今回、西消防署側で窓口となってくれた広報担当者と、MORE企画代表。 |
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初日のデブリーフィング会場である浜松市西部清掃工場「えこはま」のエントランスにて |
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また、認定NPO法人U.W.S.U.Aが実施する水難救助員向け訓練への参加は、隊長・副隊長クラスの技術向上に資するものであり、組織全体の底上げにもつながる取り組みです。※下記HPより要問い合わせ |
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本モデルは、浜松市における実証を起点とし全国の消防機関への展開を目指します。 |
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000167388.html |
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協賛者様一覧 |
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1,浜名湖弁天島リゾート THE OCEAN 様 |
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2,柴田農園 様 |
3,有限会社花愛ホーム 様 4,浜口ウレタン株式会社 様 |
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5,個人寄付者 様 |
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6,浜松市西部清掃工場「えこはま」様 |
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ご協力、本当にありがとうございました。 |
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引き続き、次回の開催へ向けて寄付の募集は継続いたします。 |
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【寄付送金先】 |
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GMOあおぞらネット銀行 法人第二営業部 2295273(普通) |
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NPO法人MORE企画(エヌピーオーホウジンモアキカク) |
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講師・スタッフの紹介詳細 |
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略歴(所属) |
村田清臣 むらた きよおみ (潜水士) |
・認定NPO法人U.W.S.U.A理事長 ・静岡地区水難救済会会長DRS所長 ・DAN酸素インストラクター/CMASコースディレクター ・リーフレイダーズ代表 ・CMAS 3スター指導員 ・CMAS japan 安全対策委員長 ・TDI エクストレンジ指導員 ・IANTD フルトライミックス指導員 ・元CMASスポーツ委員指導員(世界大会に4回コーチ/通訳参加) ※エジプト、ハンガリー、ロシア(トムスク) ・DAN のウオーターアクティブチィ酸素インストラクタートレーナー ・Sony との契約で100メートル潜水 ・テレビではニール号発掘、お宝鑑定団出演 |
苅部徹 かるべ とおる (潜水士) |
・認定NPO法人U.W.S.U.A事務局長 ・静岡地区水難救済会 事務局 ・NPO法人潜水医学情報ネットワーク理事 ・ダイビングとスノーケリングの店Keep Smiling !代表 ・PADIコースディレクター ・DAN酸素インストラクタートレーナー ・WA(ウォーターアクティビティ)酸素インストラクタートレーナー ・1級船舶/教員免許 |
草野優太 くさの ゆうた (潜水士) |
・元海上保安庁特殊救難隊隊長 ・JUDFアドバンスインストラクター ・Diving Service 深在共(ふあと)ベース代表 ・2級海技士/1級小型船舶/小型特殊船舶 |
菅沼勝徳 すがぬま かつのり (潜水士) |
・駿東伊豆消防本部(消防吏員) ・元駿東伊豆消防本部水難救助隊隊長(救助隊21年間) ・公共救助機関の潜水教育指導員 ・CMASアシスタントインストラクター ・SSI REACT RIGHT インストラクター |
原田実 はらだ みのる (潜水士) |
・元海上自衛隊(30年間) ・PADI OWインストラクター ・3級海技士(航海) ・3級海上無線通信士 ・サンライズダイビング(常勤) ・1級船舶 |
白井ゆみ しらい ゆみ (潜水士) |
・NPO法人MORE企画(代表理事) ・PADI OWインストラクター ・PADI 公式アンバサダー ・1級船舶/特殊小型船舶 ・DRS水難救助員 |
大石彩夏 おおいし あやか (潜水士) |
・NPO法人MORE企画(理事) ・PADI OWインストラクター ・サンライズダイビング(ショップ運営) ・1級船舶/特殊小型船舶 ・DRS水難救助員 |
有森南央 ありもり なお |
・NPO法人MORE企画(理事) ・PADI レスキューダイバー |
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MORE企画について |
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環境保全活動を行うMORE企画は、「正規のごみ処理ルートから外れたごみを、本来あるべき場所へ戻す」ことを目的に、海洋および陸域におけるごみ回収活動を展開しています。2025年7月10日にNPO法人化し、地域住民、ダイバー、行政機関、消防、水難救助隊など多様な主体と連携しながら、伊豆半島を中心に「海ゴミ一掃プロジェクト」を推進してきました。 |
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山のごみはやがて海へ流れ着きます。MORE企画は、山の中も掃除をしています。 |
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また、水中清掃活動にとどまらず、現場で求められる技術や安全性に着目し、訓練要素を取り入れた活動を展開しています。メンバーには、認定NPO法人U.W.S.U.Aの水難救助員も含まれており、消防や海上保安庁との合同訓練を通じて、実践的な技術の向上と共有を行っています。 |
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子供向けの官民学合同のイベントも開催 |
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プロダイバーとの過酷な水中清掃の様子 |
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MORE企画は、環境保全と人命救助の双方に寄与する活動として、水中清掃と水難救助の融合による新たな価値創出を目指し、全国への展開を視野に取り組んでいます。 |
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企業情報/お問い合わせ先 |
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法人名:NPO法人MORE企画 |
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代表者:白井ゆみ |
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設立:2025年7月10日(任意団体:2021年6月~) |
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所在地:静岡県伊東市 |
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事業内容:美化活動事業・教育事業・普及啓発事業 |
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メール:sea.ocean.beach.2086@gmail.com |
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電話:070-7542-7902(白井) |
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URL:https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku
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SNS:https://www.instagram.com/more_planning_izu/
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