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グローバルにサービス・ライフサイクルソリューション事業を展開するポールトゥウィンホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:橘鉄平、証券コード:3657)の傘下で、映画・演劇などの文化芸術にまつわる鑑賞サポートを行うPalabra株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:山上庄子)(以下、パラブラ)は、
”ベトちゃんドクちゃん”として広く知られているグエン・ドクさんの今を描いたドキュメンタリー映画『ドクちゃん-フジとサクラにつなぐ愛-』の動画配信プラットフォームでの配信開始に合わせ、配信でもバリアフリー字幕・音声ガイドを選択して視聴いただけるようになったことをお知らせいたします。この配信スタートを記念し、グエン・ドクさんをパラブラに迎えたトークショーを開催しました。 |
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ドクさんとベトさんは、結合双生児として生まれた双子の兄弟です。37年前に二人の分離手術が日本の支援により行われ、今なお平和のメッセンジャーとして活動されています。 |
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トークイベントには、ドクさんと10年来の交流があるプロデューサーのリントン貴絵(よしえ)ルースさんやパラブラ代表・山上庄子、さらにパラブラで音声ガイドやバリアフリー字幕の制作に携わっているモニターの皆さんも参加しました。このレポートでは、その模様をお届けします! |
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イベントでの集合写真。左から山上庄子、グエン・ドク、リントン貴絵ルース、通訳者。 |
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映画制作の背景と平和への願い |
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トークイベント序盤では、ドクさん・リントンさん・山上の三人で、この映画が作られたきっかけなどについてお話ししました。 |
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イベントでお話しするグエン・ドクさん(左)と通訳者(右) |
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山上: ドクさんは、この映画を通して日本の皆さんにどのようなことを伝えたいと考えていますか。 |
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ドク: 僕をテーマにしたドキュメンタリーを作るというお話を頂いた時は、戦争の傷跡を皆さんに知ってほしいという思いで承諾しました。 障害のある僕のドキュメンタリーが公開されることで、社会的な平等の実現について、関心を持ってほしいです。 |
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戦争によって、今も病気や障害に苦しんでいる方々が沢山います。同じ境遇の方を一人でも減らせるように、戦争をなくすためにはどうしたらいいかを一緒に考えてもらいたいです。そのため、戦争の悲惨さを訴え続けています。 |
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リントン: ドクさんとは10年以上、平和活動を共にしてきました。この映画は、メディアで描かれていたのとは違う、ドクさんの本当の姿を多くの人に見てもらいたいという思いで作りました。 |
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映画『森に聴く Listen to the Forest』バリアフリー日本語字幕・音声ガイドは、パラブラが制作。 |
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劇場でアプリ「UDCast MOVIE」を使用することで、字幕・音声ガイドをご利用いただけます。 |
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ドクさんの意思を汲み取った「字幕・音声ガイド」制作 |
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パラブラでは本作の字幕・音声ガイドの制作を担当しました。トークショーでは、ドクさんが暮らすベトナムのバリアフリー事情や、プロデューサーであるリントンさんのこだわりにもクローズアップしました。 |
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イベントでお話しするリントン貴絵ルースさん(右)と山上庄子(左) |
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山上:ドクさんが住んでいるベトナムでは、映画のバリアフリー化についてどのような状況なのでしょうか。 |
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ドク:ベトナムでは、バリアフリーという概念自体がほとんどありません。字幕・音声ガイドが付くことで映画や音楽などのエンターテインメントに障壁(バリア)がなくなることは、とても素晴らしいことだと感じています。 僕は音楽も大好きです。音楽は仕事の後のストレスから解放してくれ、良いエネルギーを運んでくれる「心の薬」になります。 |
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山上:パラブラでは、音声ガイドを制作する際に視覚障害モニターの方の意見を聞くモニター検討会を実施しています。リントンさんはモニター検討会に参加されましたが、どのような印象をお持ちになりましたか。 |
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リントン: 映画の製作現場の持っている情報を全部持って行って、実際に見て触れて感じたドクさんの想いやドクさんの家族のことなどを伝えられるよう、表現にこだわりました。 例えば音声ガイドで「一本の足で歩く」という表現を検討する際にも、分離手術の際に左足はベトちゃん、右足はドクちゃんで分け合ったことを踏まえて「右足で歩く」という表現にしました。 ドクさんにとってどんな意味がある行動なのか伝わるように、一言一句調整しました。 |
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ドクさんの住んでいるベトナムの風景を、日本の方にどう伝えるかはとても悩みました。ドクさん特有の三輪バイクやバイクが溢れる街の風景などを、私たち映画の製作陣の伝え方で、空気感を損なわずに伝えられたのは非常に良かったです。 |
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ドクさんが3輪バイクでベトナム市街を走る様子(映画場面写真) (C) Kingyo Films Pte. Ltd. |
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音声ガイド・ボイスオーバーで分かりやすく伝える |
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本作の音声ガイドでは、プロデューサーのリントンさんがナレーションをされているだけでなく、本人の声に声優さんの吹き替えが重なる「ボイスオーバー」という手法を採用しています。リントンさんがナレーションを行った経緯や、音声ガイドが活用された現場の声などもご紹介いただきました。 |
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ドク:僕もボイスオーバーを聞きました。ボイスオーバーでは、最初に僕の声が聞こえ始めて、その後に日本語が重なって来ます。日本語が遅れて聞こえることで、どれが誰の声なのかをきちんと理解できるのはとても貴重だなと思いました。 |
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山上:ボイスオーバーは声優さんにお願いしましたが、音声ガイドのナレーターはリントンさんにお願いしました。 |
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リントン:「ナレーターをやりませんか?」と言われた時は驚きましたが、ドクさんのことを誰よりも理解しているつもりでしたので、非常に光栄なことだとお引き受けしました。私が感じるドクさんの孤独感や、明るさの裏にある空気感などをナレーションに込めました。 |
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山上:ドキュメンタリーは、作り手の視点が色濃く現れてくるものだと思います。リントンさんの想いをお伺いしたときに、ナレーションにピッタリなのではないかと思いお誘いさせていただきました。この映画は学校での上映会などもあったと思うのですが、字幕や音声ガイドの反響はいかがでしたか? |
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リントン: 小学校の6年生を対象とした上映で「音声ガイド版を使ってもいいですか?」って言ってくださった先生がいてびっくりしました。字幕を追うのに慣れていない子供たちには、ボイスオーバーによる吹き替えのある音声ガイド版のほうが見やすいのでは、と考えていただいた上でのご提案でした。視覚情報を音声ガイドで説明することにより、「ここに注目して欲しい!」という誘導ができたとお伺いしました。 |
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学校で講演しているドクさん(映画場面写真) (C) Kingyo Films Pte. Ltd. |
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報道では語られない身体の事実を、ドキュメンタリーで届ける |
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イベントの最後、パラブラで当事者モニターとして活躍しているみなさんからドクさんへ質問を行う時間もありました。手術当時の報道を知る世代から、今回初めてドクさんの歩みに触れた世代まで、報道の「その後」を生き続けるリアルな境遇について、世代を超えた対話が行われました。 |
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モニターAさん:私はベトさん・ドクさん分離手術の報道をリアルタイムで見ていた世代です。当時は手術が成功したことしか報道されず、その後のことはほとんど知りませんでした。でも、その後のドクさんの人生が続いているということを、今回この映画を通して知ることができてとても良かったです。そして、今日ドクさんに直接お話を伺えたことで、非常に勇気をもらいました。 |
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ドク:必ずしも事実とは言えなかった報道もあるので、この映画を通じて私のことが伝わったのが嬉しいです。今後も、もっともっと平和の重要性を伝えていきます。 |
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モニターBさん:当時、私はまだ物心がついていなかったので、今回初めてドクさんの事を知りました。今日お話を聞いて、戦争の話を人づてや教科書越しで見るのと、映画を見たり今回のように直接お話を聞いたりして受け取るメッセージは全然違うと感じました。 |
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ドク:この映画をみて感じたことを、周りの人たちに広めてくれると嬉しいです。障害によって辛いこともありますが、こういうことがなくなるように頑張っていけたらと思います。 |
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モニターCさん:小学校の時にベトさんの写真を見て、戦争の影響でこういうことが起こるんだと感じた記憶があります。このドキュメンタリー映画を拝見することで、より深く現実を知ることができました。普段は表に出さない痛々しいところも見せた大切な映画だと思いますので、私も多くの人に紹介したいです。 |
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ドク:僕たちのような障害のある人々が、自分たちの境遇についてもっと発言ができる機会が増えて、当たり前の権利を理解していただくことが大事かと思います。私の障害は戦争の残した傷跡なので、これから戦争が起きないように強く訴えていきたいです。 |
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ボウリング場で笑顔で座っているドクさん(映画場面写真) (C) Kingyo Films Pte. Ltd. |
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映画『ドクちゃんーフジとサクラにつなぐ愛ー』は、Amazon Primeビデオ、U-NEXTをはじめとする配信プラットフォームで、バリアフリー字幕・音声ガイド・字幕吹き替えのメニューがあります。 |
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おうちでお気軽に、バリアフリー版を体験いただくことが可能です。是非ご覧ください。 |
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グエン・ドクさん プロフィール |
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1981 年、ベトナム戦争時の枯葉剤散布地域で、兄と下半身がつながった結合双生児として生まれる。1986 年、兄ベトが急性脳症を発症したことを契機に日本へ緊急移送され、日本赤十字病院で治療を受け、命の危機を脱した。1988 年、日本からの支援を受け分離手術が行われ、成功した。2006 年に結婚。兄ベトは 2007 年に他界した。 |
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現在は、夫として、また父として家庭を支えながら、病院の事務職員として勤務する一方、日本とベトナムの友好活動や平和のメッセンジャーとしての活動を続けている。また、NPO 法人美しい世界のための特別顧問として、日本での活動も盛んに行っている。2024年には、自身が出演したドキュメンタリー映画『ドクちゃん ―フジとサクラにつなぐ愛―』が全国劇場公開され、2025 年には、テレビ朝日系番組「徹子の部屋」に出演し、大きな反響を呼んだ。 |
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リントン貴絵ルースさん プロフィール |
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奈良県出身。プロデュース作品には、長編ドキュメンタリー『ドクちゃん -フジとサクラにつなぐ愛-』(2024 年/川畑耕平監督)、『Hunchback』(2023 年/ターミネ・バーラム監督)、『Zalava』(2021 年/アーサラン・アミリ監督)、『二階堂家物語』(2018 年/アイダ・パナハンデ監督)、『Vision』(2018 年/河瀬直美監督)などがある。 |
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グローバルに活動してきた経験をもとに、届けられるべき声に焦点を当てた表現活動を続けている。 |
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作品情報 |
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1980 年代に日本でも大きな注目を浴びた結合双生児の兄弟「ベトちゃんドクちゃん」。本作は、1988 年に分離手術に成功した後も、深刻な健康問題を抱えながら平和のアンバサダーとしての使命に生きる「ドクちゃん」ことグエン・ドクさんの人生をとらえたドキュメンタリー作品です。 |
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現在、Amazon Prime Video、U-NEXT など主要プラットフォームにて、バリアフリー版(バリアフリー日本語字幕・音声ガイド付き)も配信中 |
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UDCast作品情報ページ:https://udcast.net/workslist/dokuchan/
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公式サイト:https://dokuchan-movie.com/
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Palabra 株式会社について https://palabra-i.co.jp/
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Palabra 株式会社は、映画をはじめとする文化芸術を本当の意味で開かれたものにしたいという想いから誕生しました。映画・演劇・美術展などのアート・カルチャー体験をより多くのお客様と一緒に楽しむために、作品の字幕・手話映像・多言語・音声ガイド制作をはじめ、施設やイベント・上映会などのバリアフリー化、合理的配慮について総合的にサポートするバリアフリーコンサルティングを提供しています。社名である Palabra(パラブラ)はスペイン語で「言葉」を意味します。人と人、人とものを繋げる一助になれればという想いが込められています。 |
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ポールトゥウィンホールディングス株式会社について https://www.phd.inc/
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ポールトゥウィンホールディングス株式会社は、グローバルでサービス・ライフサイクルソリューション事業を提供する持株会社です。グループ会社を通じて、国内ソリューション(ゲーム市場向け:ゲームデバッグ、カスタマーサポート、ローカライズ、海外進出支援、Tech市場向け:ソフトウェアテスト、環境構築、サーバー監視、データセンター運営、Eコマース市場向け:モニタリング、カスタマーサポート、バリアフリー字幕・音声ガイド制作)、海外ソリューション(ゲームデバッグ、ローカライズ、音声収録、カスタマーサポート、製品開発サポート等)を提供しています。 |
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映画『ドクちゃんーフジとサクラにつなぐ愛ー』は、Amazon Primeビデオ、U-NEXTをはじめとする配信プラットフォームで、バリアフリー字幕・音声ガイド・字幕吹き替えのメニューがあります。