入社1年以内の中途社員の13.6%が「ホワイトハラスメント」を経験。具体的には「仕事を残して定時で帰るように言われた」など。ホワハラ経験者は未経験者よりも転職意向が高い
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、中途入社1年以内の20~50代の正社員を対象に実施した「中途入社1年以内の社員に聞いた“ホワイトハラスメント※”に関する調査」の結果を発表しました。
※本調査における「ホワイトハラスメント」とは、上司や先輩が部下や後輩に対して、過剰な配慮のもと業務のサポートや業務量の調整を行うことで、結果的に部下や後輩の成長機会を奪う行為を指す。
【TOPICS】
◆中途入社1年以内の正社員の約6割が「ホワイトハラスメント」という言葉を聞いたことがある。年代別では30代の認知度が60.7%で最も高い【図1】
◆「ホワイトハラスメント」だと感じた経験がある割合は13.6%。内容は「先輩が先回りして全て行なってしまった」「仕事を残して定時で帰るよう言われた」など【図2、3、4】
◆「ホワイトハラスメント」経験者のうち、今後1年以内に転職したいと思う割合は71.4%。未経験者よりも23.3pt高い【図5】
【調査概要】
◆中途入社1年以内の正社員の約6割が「ホワイトハラスメント」という言葉を聞いたことがある。年代別では30代の認知度が60.7%で最も高い
中途入社1年以内に中途入社した正社員のうち、「ホワイトハラスメント」という言葉を聞いたことがある割合は56.9%で、半数を超えた。
そのうち、「内容も理解している(29.3%)」人と「内容は分からない(27.6%)」人は約半々となった。また、「ホワイトハラスメント」の認知について、年代別では30代の認知度が60.7%で最も高く、次いで20代(59.4%)となった。【図1】
【図1】
 
◆「ホワイトハラスメント」だと感じた経験がある割合は13.6%。内容は「先輩が先回りして全て行なってしまった」「仕事を残して定時で帰るよう言われた」など
中途入社した現在の職場において、「ホワイトハラスメント」だと感じた経験があるか聞いたところ、「経験がある」割合は13.6%だった。年代別では、30代・40代がいずれも14.8%と他年代よりやや高かった。
具体的に「ホワイトハラスメント」だと感じた内容を聞くと、「先輩が先回りして全て行なってしまった」「責任のある仕事を一切任せてもらえず、残業は厳禁だから早く帰ってと毎日促されることに虚しさを覚えた」など、成長機会を与えないような配慮に対する回答や、「健康診断や出産の面で昇進すると大変だから今回は見送るといった通達があった」「仕事が途中にもかかわらず、定時だから帰るよう言われた」など、本人の意思を確認しないまま、行動やキャリアの選択を制限されたといった回答がみられた。
「ホワイトハラスメント」は、意図的ではなく良かれと思った配慮が要因であるケースも見られ、本人の意向とのすり合わせが組織内で不足した結果として生じている可能性がある。【図2、3、4】
【図2】
【図3】
【図4】
 
◆「ホワイトハラスメント」経験者のうち、今後1年以内に転職したいと思う割合は71.4%。未経験者よりも23.3pt高い
今後1 年以内の転職意向について聞いたところ、ホワイトハラスメントの経験がある人は「転職活動をしたいと思う」割合が71.4%となり、経験がない人(48.1%)と比べて23.3pt 高い結果となった。
ホワイトハラスメントを経験した人ほど、自身のスキルや能力を伸ばせる環境を目指して、転職を検討している可能性が考えられる。【図5】
【図5】
 
【調査担当者コメント】
今回の調査では、中途入社1年以内の正社員の約13%が「ホワイトハラスメント」だと感じる経験があることが分かりました。
具体的な内容では、仕事を任せない、残業をさせないなどの行為に対して、「ホワイトハラスメント」と受け止められている傾
向がみられました。
成長や活躍に対する本人の意向と、周囲による配慮の間にズレが生じた場合に不安を抱くことが推察されます。
「ホワイトハラスメント」は、良かれと思って行われた過度な配慮や気遣いの結果として生じている側面があります。
そのような配慮によって、将来的な成長や活躍の機会が阻害されたと感じた場合には、転職意向に影響を及ぼす可能性が高いことも明らかになりました。
また、当時は「ホワイトハラスメント」と認識していなくても、その後の成長実感や評価、周囲との差から、過度な配慮で成長機会を奪われていたと後に気づくケースもあるかもしれません。
企業にとって重要なのは、どのような配慮や関わり方が本人にとって望ましく、成長や活躍につながるのかについて、日常的な対話や面談などを通じて、双方で意向や期待を丁寧にすり合わせていくことではないでしょうか。
マイナビキャリアリサーチLab研究員 嘉嶋 麻友美
【調査概要】
マイナビ「中途入社1年以内の社員に聞いた“ホワイトハラスメント”に関する調査」
調査期間:スクリーニング調査:2025年12月16日(火)~12月25日(木)
本調査:2025年12月18日(木)~12月25日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象者:2025年に転職した中途入社1年以内の20~50代の正社員
有効回答数: 有効回答数:1,446名
2020年度国勢調査の正規雇用者の構成比に合わせて回収
<調査URL>https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260409_109177/

◆中途入社1年以内の正社員の約6割が「ホワイトハラスメント」という言葉を聞いたことがある。年代別では30代の認知度が60.7%で最も高い

◆「ホワイトハラスメント」だと感じた経験がある割合は13.6%。内容は「先輩が先回りして全て行なってしまった」「仕事を残して定時で帰るよう言われた」など

◆「ホワイトハラスメント」経験者のうち、今後1年以内に転職したいと思う割合は71.4%。未経験者よりも23.3pt高い