エネルギー効率、スマートセキュリティ、高齢化対応機能が、次世代の建築環境に対する日本の消費者期待を形成
東京、日本 - レポートオーシャン株式会社は、日本におけるスマートビル機能に対する認知、選好、期待を把握するため、消費者調査を実施しました。本調査では、スマートセキュリティ、省エネルギー機能、アプリによる遠隔操作、そして高齢化社会を支える技術に対して、日本の消費者の関心が高まっていることが明らかになりました。
日本では、より持続可能で、接続性が高く、効率的な都市生活環境への移行が進む中、スマートビルやスマートホームに対する生活者・利用者の意識を把握することは、デベロッパー、技術提供企業、関連市場関係者にとってますます重要になっています。
 
■ 調査概要 
調査手法: 構造化質問票によるオンライン定量消費者調査 
調査対象: 日本国内在住の20歳以上で、住宅または職場における建物設備・機能に一定の関心を有する方 
調査期間: 2026年2月2日~2026年3月28日 
サンプル数: 1,450名 
調査地域: 日本全国 
抽出方法: 年齢・性別・地域別の割付サンプリング 
誤差範囲: 信頼水準95%で±3.1%
 
■ 主な調査結果 
本調査では、日本の消費者がスマートビル環境に対して高い関心を示しており、特にセキュリティ、防災、省エネルギー、利便性といった実用的な価値が重視されていることが明らかになりました。また、高齢者の暮らしを支える見守り・安全機能についても強い期待が寄せられており、スマートビル市場における重要な社会的テーマとして浮かび上がっています。
 
一方で、高い導入コスト、プライバシー、操作の複雑さに対する不安も依然として存在しており、今後の普及に向けては、使いやすさ、信頼性、費用対効果の明確化が重要であることが示唆されます。
 
■ 調査質問および回答結果 
Q1:自動照明、スマート空調、アプリ対応セキュリティなどのスマート機能を備えた建物で生活・勤務することに、どの程度関心がありますか。
 非常に関心がある:20% 
やや関心がある:39% 
どちらとも言えない:22% 
あまり関心がない:12% 
まったく関心がない:7%
Q2:自宅や職場において、最も価値を感じるスマートビル機能は何ですか。
 セキュリティ・安全機能:33% 
省エネ・空調制御機能:27% 
利便性・自動化機能:20% 
健康・ウェルネス管理機能:11% 
建物保守・管理機能:9%
Q3:建物や住宅に関連する「IoT」や「AI」という言葉をどの程度理解していますか。
 両方をよく理解している:23% 
聞いたことはあるが十分には理解していない:41% 
どちらか一方のみ知っている:18% 
どちらも知らない:18%
Q4:スマートビルやスマートホーム技術に関して、最も懸念していることは何ですか。
 導入費用・設備コストの高さ:35% 
データプライバシー・セキュリティリスク:27% 
操作や利用の難しさ:16% 
機器間の互換性不足:11% 
特に懸念はない:11%
Q5:住居や職場を選ぶ際、エネルギー効率はどの程度重要ですか。
 非常に重要:31% 
やや重要:39% 
どちらとも言えない:18% 
あまり重要ではない:8% 
まったく重要ではない:4%
Q6:スマートビル機能を備えた住宅やマンションに対して、より高い家賃や購入価格を支払う意思はありますか。
 かなり高くても支払いたい:8% 
やや高くても支払いたい:22% 
ごく小さな上乗せなら支払ってもよい:30% 
上乗せがあるなら支払いたくない:24% 
機能次第で判断したい:16%
Q7:地震アラート、ガス自動遮断、遠隔カメラ監視などのスマート防犯・防災機能は、住環境においてどの程度重要ですか。
 非常に重要:38% 
重要:31% 
ある程度重要:19% 
あまり重要ではない:8% 
まったく重要ではない:4%
Q8:照明、エアコン、施錠などをスマートフォンアプリで操作できるとしたら、利用したいと思いますか。
 ぜひ利用したい:27% 
どちらかといえば利用したい:34% 
どちらとも言えない:20% 
あまり利用したくない:12% 
まったく利用したくない:7%
Q9:住居やオフィスを選ぶ際、建物の環境認証やサステナビリティ機能にどの程度注目しますか。
 積極的に重視する:12% 
条件が合えば重視する:34% 
多少意識するが決定要因ではない:31% 
ほとんど意識しない:23%
Q10:転倒検知、健康モニタリング、音声操作などのスマートビル機能は、高齢者がより安全で快適に暮らすために役立つと思いますか。
 強くそう思う:40% 
ある程度そう思う:36% 
どちらとも言えない:14% 
あまりそう思わない:6% 
まったくそう思わない:4%
■ インサイトと示唆 
本調査から、日本のスマートビル市場は、単なる先進技術の導入ではなく、生活者が実際に価値を感じる「安全性」「防災性」「省エネルギー」「利便性」といった要素によって強く支えられていることが示されました。特に、スマート防犯・防災機能や高齢者の生活支援機能に対する高い期待は、日本特有の社会課題や生活環境を反映した重要な傾向といえます。
 
一方で、費用負担やプライバシー、技術の複雑さに対する懸念も残っており、今後の普及を進める上では、導入のしやすさ、安心感、そして具体的なメリットの可視化が求められます。スマートビル市場の拡大には、技術革新だけでなく、生活者視点に立った設計・提案が欠かせません。
 
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