○JR東日本グループでは、グループ経営ビジョン「勇翔2034」に掲げる、最先端の技術力による商品・サービスをお届けして社会を変える真の「技術サービス企業グループ」をめざすべく、技術開発に取り組んでいます。
○JR東日本には、第一線の職場において技術開発に取り組む制度があります。これまで数多くの成果を生み出しており、開発品は鉄道関係のみならず、さまざまな業種で活用されています。
○このたび、この制度で得られた成果を更に多様なフィールドで活用し、社会に新しい価値をお届けすることを目的に、新たなブランド「GENICHI(げんいち)」を立ち上げました。4月8日より公式サイトを開設し、これまでの開発品を紹介するとともに、一部はJRE MALLを通じて一般のお客さま向けにも販売します。
1.第一線の職場におけるこれまでの技術開発
 JR東日本では、第一線の職場の社員が作業の現場で直面した課題を解決するため、自らが主体となり技術開発を行う「現場第一線における技術開発」の制度を会社発足後の1988年に開始しました。
 当社独自の制度として、約40年にわたり社員の技術力向上を支えてきました。社員のアイデアを活かしたタイムリーな技術開発により、安全性・生産性向上やコストダウンなど、多くの成果を創出しています。
 累計開発件数は約14,500件にのぼり、近年では約3割が実用化、社内外のさまざまな表彰も受賞しており、社会から認められる技術力を第一線の職場で磨き続けています。
 
開発件数 約14,500件(1988年度~2025年度の累計)
※1年間に換算すると約380件/年、1日1件以上の新たな技術開発に相当。
主な
表彰実績
グッドデザイン賞、インフラメンテナンス大賞、文部科学大臣表彰 創意工夫功労者賞 その他、鉄道関係の技術系表彰を多数受賞
2.新たなブランド「GENICHI」の始動
 このたび、「ゲンバ発、セカイ行き」をコンセプトに、新たなブランド「GENICHI」を立ち上げました。
  「GENICHI」では、これまで埋もれがちだった「ゲンバ発」の優れたアイデアを、鉄道関係のみならず、更に多様なフィールドで活用し、社会に新しい価値を届けることを目指します。
※「GENICHI」のロゴマークは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です
「GENICHI」公式サイト:https://genichi.jreast.co.jp 
 
※「GENICHI」ブランドの公式サイトを2026年4月8日に開設します。これまで積み重ねた「ゲンバ発」のさまざまな開発品について、公式サイトを通じて幅広く情報発信を行います。
※一部の開発品はJR東日本が運営する総合ショッピングモールJREMALLでの販売も開始します。
JRE MALLはJRE POINTが「貯まる」「使える」お得なオンラインショッピングモールです。JREMALLの詳しい情報については、公式サイトをご確認ください。
https://shopping.jreast.co.jp/ 
※その他の開発品についても、購入を希望する際は「GENICHI」ブランドの公式サイトの開発品紹介ページを通じて、販売会社への問い合わせが可能です。
※主な開発品は2026年5月に開催される「第2回 鉄道技術展・大阪2026」でも展示予定です。
https://www.mtij.jp/osaka/ 
 
【別紙】
1.これまでの優れた開発品
 
(1)安全性の向上
○従来の常識を変える、360°視認の技術「全方向踏切警報灯」
・従来の踏切警報灯は一方向のみの視認性で、複雑な道路状況では複数設置が必要であることが大きな課題となっていました。
・横浜信号通信技術センター(当時)の開発品は全方向(360°)からの視認を可能として警報灯を集約、安全性の向上とコストダウンを両立しました。
・JR各社をはじめ、多くの鉄道会社で導入されています。
(2009年、2021年 グッドデザイン賞受賞)
(画像提供:東邦電機工業株式会社)
○濡れても寒くても、すぐに補修できるテープ「ファーストリペア(R)」
・ブロック材料のガタツキ等の不具合を認めた際、表面が濡れていると修繕に時間を要する場合がありました。
・新潟土木設備技術センターの開発品は、表面が濡れている箇所や低温下でも強力に接着することができます。
・駅ホームでブロック材料等の様々な箇所、状況で応急処置が簡単に施工できるようになりました。
雨天時を想定した点字ブロック修繕作業
(2)サービスの向上
○降り続く雨でも、床に水たまりをつくらない「ハレユカ」
・直接降り注ぐ雨や、傘による持ち込み雨水等により、雨の日には駅コンコースに水たまりが発生していました。
・東京工事事務所建築計画室(当時)では、駅コンコース等の雨水を浸透させ、排水できるシステム床を開発しました。
・連日雨天となった場合にも水たまりの発生を防ぎます。
雨天時の大宮駅コンコースの様子(画像提供:吉田石材工業株式会社)
○鼠の噛みつきからケーブルを守る「防鼠シート」
・鉄道の運行を支える信号機器類には多くのケーブルが接続されていますが、鼠などによる噛みつき被害が発生することがありました。
・新潟信号通信技術センター(当時)では、とうがらしの辛み成分であるカプサイシンを使って鼠などに対する忌避
効果を発揮するシートを開発しました。
・鼠などの噛みつき被害を防止し、輸送安定性の向上に
貢献しています。
(3)生産性の向上
○コンクリート構造物のメンテナンス性を格段に向上させた簡易剥落防止スプレー「剥落マモリータ(R)」 
・コンクリート構造物の剥落事故防止のため、点検とともに剥落防止処置を施していますが、従来品は効果や使い勝手に課題がありました。
・高崎土木技術センター(当時)が開発した「剥落マモリータ(R)」は、耐久性に優れ、スプレー缶にすることで持ち運びも容易になりました。
・恒久対策までの応急補修材として、JR各社をはじめとした鉄道関係だけでなく、建設関係、道路管理関係など、幅広く活用されています。
○駅構内での重量物運搬をスマート化「Kai-Un(かいうん)」
・従来の改札機取替工事では、作業時間や搬入出方法に制約がある状況で、階段を使用して改札機を運搬していました。
・高崎機械設備技術センターが開発した「Kai-Un」により、人力で難しかった改札機の縦向き作業が容易になり、エレベーター運搬が可能となりました。
・これにより、安全性に加え、短時間で運搬できるため生産性も大きく向上しました。今後はさまざまな鉄道会社での活用が期待されています。
(2025年度 社内表彰最優秀賞受賞)
2.「GENICHI」ブランド公式サイトに掲載されている主な開発品
ファーストリペア(R):https://shopping.jreast.co.jp/products/detail/s001/s001-C027339 
防鼠シート:https://shopping.jreast.co.jp/products/detail/s001/s001-C027414