全国農業関係高等学校エッセイコンテスト最優秀賞受賞。「教わった生徒が先生になって戻る」--佐賀・唐津南高校が体現したESDの景色
横枕農園の菜の花畑で。卒業生・後輩・地域住民が世代を越えてつながる唐津ミツバチプロジェクト
NPO法人 唐津Farm&Food(佐賀県唐津市、代表理事:濱口のぞみ)が支援する「唐津ミツバチプロジェクト」が、福岡放送(FBS)の農業応援番組「ミライのアグリ☆スター」にて2026年4月7日(火)11時23分~11時30分に放送されました。
 
取材当日(2026年3月14日)は、今春卒業した唐津南高校の卒業生2人が後輩2人とともに佐賀県唐津市の横枕農園に集結。卒業生たちが育てたニホンミツバチのはちみつを使って後輩が手作りしたはちみつプリンを、地域の住民4人に振る舞いました。「美味しい!」と笑顔になる住民の方々の表情が、すべてを語っていました。
FBSで放送-地域の物語が九州に届いた
2026年4月7日、福岡放送(FBS)「ミライのアグリ☆スター」にて唐津ミツバチプロジェクトの取り組みが放送されました。佐賀・唐津の高校生と地域が一体となって育てるニホンミツバチの活動が、九州の視聴者に届きました。
FBS「ミライのアグリ☆スター」の取材シーン。卒業生と後輩が地域住民にはちみつプリンを振る舞った
「美味しい!」その言葉のために 
卒業生たちが丹精込めて育てたニホンミツバチのはちみつ。そのはちみつを使って後輩たちが一生懸命手作りしたのが、はちみつプリンです。地域の住民4人に食べていただいた瞬間、自然と「美味しい!」という声が上がりました。
 
横枕地区の区長からは力強い言葉も届きました。 
「横枕の自然を、守っていかないといけない」 
地域の代表者のこの一言が、高校生たちの活動が地域に根付いていることを証明しています。
最優秀賞受賞--卒業生が残した言葉 
卒業生の一人、奈切さんは「全国農業関係高等学校エッセイコンテスト」で最優秀賞を受賞。受賞タイトルは「横枕の美しい未来を描くために」です。夜遅くまで学び続けていた姿を間近で見てきただけに、その受賞は格別の意味を持ちます。
 
当日は後輩たちから卒業生へのサプライズ花束も贈られ、笑顔と涙が交差する場面となりました。なお卒業生の一人は、気合いを込めて「蜂色(はちみつ色)」に髪を染めて登場するという粋な演出で場を盛り上げました。
ニホンミツバチとは何か--生物多様性の指標種
ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)は、日本在来種のミツバチで農薬や環境変化に非常に敏感な生き物です。その生息状況は周辺の生態系の健全さを示す指標となっており、ニホンミツバチが暮らせる環境を守ることは、地域の生物多様性保全に直結します。
唐津Farm&Foodが管理する横枕農園(佐賀県唐津市相知町)は環境省の自然共生サイト(OECM)として認定されており、ニホンミツバチの保護はネイチャーポジティブの実践そのものです。
ESDが根付いた時、こういう景色が生まれる 
唐津ミツバチプロジェクトには、もう一つの未来があります。 
今年から、唐津南高校の卒業生たちが大学で学んで教員となり、一人ずつ唐津へ帰ってくる予定です。教わった生徒が、やがて先生になり、また次の世代を育てていく--。 
ESD(持続可能な開発のための教育)が本当に地域に根付いたとき、こういう景色が生まれます。唐津ミツバチプロジェクトは、その最前線にいます。
「卒業生が後輩へ、後輩がやがて先生になって戻ってくる。唐津ミツバチプロジェクトを通じて、ESDが地域に根付いた景色を目の当たりにしています」(NPO法人唐津Farm&Food )
唐津ミツバチプロジェクトとは
佐賀県唐津市の横枕農園を舞台に、唐津南高校の生徒たちがニホンミツバチの保護・養蜂・採蜜に取り組むプロジェクトです。ニホンミツバチは農薬や環境変化に敏感で、その生息環境を守ることは地域の生物多様性保全に直結しています。NPO法人 唐津Farm&Foodが学校・地域と連携して支援しており、ネイチャーポジティブな地域づくりの実践事例として注目されています。
放送情報
番組名:ミライのアグリ☆スター(福岡放送 / FBS) 放送日時:2026年4月7日(火)11時23分~11時30分 放送エリア:福岡・佐賀・大分・熊本・長崎
団体概要
団体名:NPO法人 唐津Farm&Food 代表者:代表理事 濱口のぞみ 設立:2020年11月 活動内容:生物多様性保全、環境教育(ESD)、サーキュラーエコノミー推進、ネイチャーポジティブ 所在地:佐賀県唐津市東唐津3-7-22 公式サイトhttps://karatsu-f-f.com Instagramhttps://www.instagram.com/preciousplastic_karatsu/