箱根・ホテルおかだでの検証を経てリリース。宿泊業特化のAIで宿泊施設のメール対応効率化と多言語対応を支援します。
宿泊・観光分野に特化した東大発AIスタートアップ、株式会社トリップエックス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:西村拓人、以下「TripX」)は、宿泊DXプラットフォーム「Tripbox」の新プロダクトとして、旅館・ホテル向けの「Tripboxメール自動返信」を2026年4月7日より提供開始いたしました。本プロダクトは、箱根の宿泊施設・ホテルおかだにおいて実際の現場で検証を重ねて開発・実用化に至ったもので、宿泊施設のメール対応負荷の軽減と多言語対応の効率化を支援します。
リリースの背景
2025年の訪日外国人数は約4,268万人と過去最高を更新し(※1)、旅館・ホテルのフロント・予約担当者が受け取る問い合わせメールも増加傾向にあります。本プロダクトの実証実験を実施したホテルおかだでは多い月で1,500件超(国内1,000件・海外500件)のメールが届いており、その約33%が外国語対応を伴うものでした(※2)。
一方で、宿泊施設が抱える人手不足は構造的な問題となっています。宿泊業では7割超(73%)の施設が「人手不足を感じている」と回答しており(※3)、接客・給仕職の有効求人倍率は全産業平均を上回る水準で推移しています(※4)。
こうした状況下で、外国語メールへの対応には翻訳・予約情報確認・文面作成を一から手作業で行う必要があります。ホテルおかだでは、多言語対応を含めたメール業務が1日4時間超に達する日もありました(※2)。外国語対応は語学力のある特定スタッフに属人化しやすく、国内外の複数OTAからのメールをアドレスごとに使い分ける手作業と相まって、繁忙期の返信遅延や対応品質のばらつきを招いていました。
訪日外国人が「旅行中に困ったこと」として「施設スタッフとのコミュニケーション」を上位に挙げており(※5)、返信の遅れや品質の低下は口コミ評価や再訪意向にも直結します。人員増強では解決しきれないこの課題に、AIによる現場実装型の対応が求められています。
 
※1 日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」(2025年年間推計値)。 ※2 ホテルおかだにおける運用実績(TripX調べ、2025年11月~2026年3月)。 ※3 ザイマックス不動産総合研究所「ホテルの人手不足に関する実態調査~人手不足問題の解決に向けて(第6回)~」(2024年11月調査・2025年1月公表)。調査対象は全国ホテル6,446施設、有効回答528件。宿泊客対応において「とても不足・やや不足」と回答した割合。 ※4 厚生労働省「一般職業紹介状況」(最新月次公表値)。 ※5 観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査」(2024年度調査、2025年5月公表)。「施設スタッフとのコミュニケーション(英語が通じない等)」が困ったこととして15.2%が回答。
「Tripbox AIメール」の概要
「Tripbox AIメール」は、宿泊施設が現在利用しているメールアドレスをIMAP等で連携することで、Tripbox上でAIを用いたメール対応を行えるプロダクトです。宿泊業に特化した生成AIが、問い合わせ内容に応じてFAQ、館内ルール、テンプレートなどを参照し、返信ドラフトを自動生成します。スタッフは内容を確認し、必要に応じて修正のうえ送信するだけで対応できます。日本語で編集した内容は多言語にも反映されるため、外国語対応の負担軽減にもつながります。
さらに、スタッフが返信文を修正するたびに生成AIが自動学習するため、使い続けるほど施設固有の言い回しやルールが反映され、返信精度が継続的に向上します。
 
「Tripbox AIメール」の詳細や活用イメージについては、以下のページで紹介しています。
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主な特長
1. FAQ・テンプレートの自動参照による返信ドラフトの即時生成
受信メールの内容を生成AIが解析し、あらかじめ登録したFAQとテンプレートを自動参照して返信ドラフトを生成します。スタッフはAIが生成したドラフトを確認し、必要に応じて修正したうえで送信するだけで、問い合わせに対応できます。
 
2.返信のたびにFAQが自動で蓄積・更新される機能
スタッフが返信文を送信するたびに、AIがその内容をもとにFAQ候補を自動で作成します。担当者が確認・承認するだけでFAQに追加され、ナレッジを組織全体に蓄積できます。使えば使うほど返信精度が高まり、問い合わせ対応の負担軽減につながります。
 
3. AI指示で返信文を即座に調整できるマジック編集
「もっと丁寧にして」「断り文句に変えて」など自然言語で指示するだけで、生成された文章をすぐに調整することができます。テンプレートに登録されていないような、例外対応が必要な問い合わせにも柔軟に対応可能です。
 
4. 日本語編集で多言語に即時反映される同時翻訳エディタ
日本語で文章を編集すると、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・フランス語・スペイン語など複数言語にリアルタイムで翻訳されます。外国語が堪能でないスタッフでも、様々な国からのお客様からの問い合わせに対応することが可能になります。
 
5. チームでのメール管理を一画面に集約
未対応・対応中・対応済みの対応ステータスをチームで共有することができ、「重要」「後日に返信」などのタグ付けにも対応しています。これらの機能により、複数担当者での対応漏れや重複対応を防ぎます。
Tripbox サービスサイトより、「Tripbox AIメール」の特徴
導入施設での成果
本プロダクトは、ホテルおかだ(神奈川県足柄下郡箱根町、全122室)の現場で検証されました。導入前は、メール対応に1日平均約4時間を要していましたが、導入後は約2時間まで短縮されました。これにより、月間で約30時間分の工数を創出し、スタッフが接客や電話対応などの本来業務に充てられる時間の確保につながっています。
TripXは今後、本プロダクトをインバウンド対応や人手不足に課題を抱える旅館・ホテル全般に向けて展開していく方針です。特に、少人数でフロント・予約業務を兼務する施設や、多言語での問い合わせ対応負荷が高い施設での活用を見込んでいます。
※上記数値は導入施設における参考値です。施設の規模・運用状況により異なります。
Tripboxサービスサイトより、従来のメール対応と「Tripbox AIメール」を活用したメール対応の差分の説明
担当者からのコメント
■ 株式会社トリップエックス 代表取締役CEO 西村 拓人
宿泊業界では、人手不足やインバウンドの増加を背景に、問い合わせ業務の効率化と対応品質の両立が大きな課題になっています。「Tripbox AIメール」は、現場の運用に無理なく組み込める形で、メール対応の負担軽減と多言語対応の効率化を支援するために開発しました。
AIがますます発展する世の中で、その力を旅館・ホテルの皆様にすぐ使える形で提供してまいります。
■ ホテルおかだ常務取締役/株式会社トリップエックス 取締役COO 原 洋平
ホテルおかだでは、1日50通ほどの問い合わせメールに対応しており、以前は4時間程度をメール対応に充てる日もありました。特に海外のお客様からの問い合わせは翻訳の手間が大きく、現場の負担になっていました。
導入後は、返信文の作成や翻訳がTripbox上で完結するようになり、対応が大きく効率化しました。ケーキやエステ、家族風呂などの問い合わせは特に短時間で返信しやすくなり、スタッフが接客本来の業務に使える時間も増えたと感じています。
同じようにメール対応の負担を抱える旅館・ホテルにも、役立てていただけるのではないかと感じています。
導入のご相談・お問い合わせはこちら
導入をご検討中の宿泊施設向けに、デモのご案内や個別相談を受け付けています。
提供開始を記念し、対象施設向けに1カ月無料トライアルおよび初年度利用料半額のキャンペーンも実施しています。詳細はお問い合わせください。
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Tripboxについて
Tripboxは、旅館経営の課題を"見える化"と"自動化"で解決する、7つのプロダクトから成る業務支援プラットフォームです。レベニューマネジメントをはじめ、競合分析、口コミ分析、人時生産性分析、混雑状況ビュー、滞在状況ビュー、Tripbox AIメールなど、施設運営に必要な領域を横断して支援します。各プロダクトは単体導入はもちろん、自由に組み合わせてのご利用やカスタマイズ開発も可能で、旅館ごとの状況に合わせて最適な構成をご提案します。
https://trip-box.jp/
会社概要
■株式会社トリップエックス(TripX)
宿泊・観光地のDX/AIに特化した東大発スタートアップ。宿泊事業者への生産性向上プロダクト「Tripbox」(https://trip-box.jp/)の提供や、観光地と連携したソリューションの開発を手がける。
ホテルおかだ常務取締役・日本旅館協会EC/DX委員長の原がCOOを務め、現場知見を元にしたAI活用を推進している。
設立: 2025年4月
代表取締役: 西村拓人
ホームページ: https://tripx.co.jp/

宿泊・観光分野に特化した東大発AIスタートアップ、株式会社トリップエックス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO:西村拓人、以下「TripX」)は、宿泊DXプラットフォーム「Tripbox」の新プロダクトとして、旅館・ホテル向けの「Tripboxメール自動返信」を2026年4月7日より提供開始いたしました。本プロダクトは、箱根の宿泊施設・ホテルおかだにおいて実際の現場で検証を重ねて開発・実用化に至ったもので、宿泊施設のメール対応負荷の軽減と多言語対応の効率化を支援します。