エマニュエル・マクロン フランス共和国大統領の来日に際し、2026年4月1日(水)、カトリーヌ・ペガール文化大臣はじめ文化関係者代表団出席のもと、国立新美術館にて、日仏文化協力セレモニーが開かれました
カトリーヌ・ぺガールフランス文化大臣、島田智明 外務大臣政務官および主な来賓の皆様
在日フランス大使館とアンスティチュ・フランセによって執り行われたこの式では、書籍、映画、クリエイティブ産業、海賊版対策、現代アート、文化遺産等の分野で両国を代表する様々な文化機関とのパートナーシップの締結に至りました。 この機会に結ばれた合意は、文化におけるフランスと日本の連携はもちろんのこと、文化を担うリーダー、機関、関係者の連携をもって両国の文化協力を具体的な形で実現し発展させる共通の意思を物語っています。
 
セレモニー、五つの見どころ
日本、2028年フェスティバル・ド・リーヴル・パリの招待国
フェスティバル・ド・リーヴル・パリと一般社団法人 日本書籍出版協会との意向表明書をもって、2028年度フェスティバルの招待国が日本になることが公表されました。この宣言は、2025年の7月と11月にそれぞれパリと東京で開催された日仏出版文化に関する対話を含む、数ヶ月前からの取り組みの延長線に位置しています。これらの対話により、書籍に関する公共政策、出版の多様性、書店の役割、著作権やデジタル化にまつわる課題などを中心に、出版社同士の意見交換と関係強化がなされました。
また、この度の意向表明は、既に継続的に行われている両国の交流に支えられています。フランスは日本にとって最大のマンガ輸出市場であり、2024年の売り上げが3500万冊をこえたことは、両国の業界の強い繋がりを傍証しています。
CNCとVIPOによる、映画映像分野における日仏協力強化のための構造的な協定
フランス国立映画映像センター(CNC)と特定非営利活動法人 映像産業振興機構(VIPO)との間で、映画映像の分野における協定が結ばれました。文化クリエイティブ産業の発展を目指す共通の意志に基づいたこの協定は日本とフランスそれぞれの業界関係者の連携と相互理解を強化することを目的としています。
公共政策や創作支援におけるグッドプラクティスの共有、スキルやキャリアの発展、共同制作を奨励するためのプロや企業間の関係づくりに加え、レジデンスやワークショップ、日仏メンター・プログラムやビジネスミーティング等の共同発議への支援などが協定の主な内容です。また、この協力関係は来たるカンヌ国際映画祭のマルシェ・デュ・フィルムで、次いでアヌシー国際アニメーション映画祭で体現されることとなります。
海賊版対策における協力の強化
視聴覚およびデジタル通信規制局(ARCOM)、一般財団法人コンテンツ海外流通促進機関(CODA)とマンガ・ウェブトゥーンに関する海賊版対策協議会(AMW)とを交えた合意書2通への調印が行われました。これらの合意書は、文芸作品の海賊版対策と、出版社や規制機構の活動を最適化するための権利保護などを目的としています。
文化的なコンテンツの国際的な流通促進を重要な指針とするフランスのヨーロッパ・外務省にとって、コンテンツの振興と規制は戦略の中枢に据えられています。
六本木アートナイト2026 フランスにフォーカス
マテュー・フルネ 在日フランス大使館文化参事官兼・アンスティチュ・フランセ 日本代表および片岡真実 六本木アートナイト実行委員会 委員長・森美術館館長
東京におけるアートの大舞台として知られる六本木アートナイトが、2026年度は10月31日と11月1日にかけて、文化イベントを一晩中提供してくださいます。今年で第3回となる、一国に焦点を当てるプログラム「RAN Focus」において、主催者は、パリのニュイ・ブランシュ(白夜祭)に因んで、その意志を踏襲するべくフランスにフォーカスすることを決定されました。
今回のプログラムでは、サンキャトル・パリの協力を得て、サンキャトルのアートディレクター ジョゼ=マニュエル・ゴンサルヴェスのキュレーションにより、インスタレーションや映像、パフォーマンスなどを通してフランスの現代アートの景観が提供されます。プロジェクトは、日本と世界に向けて現代フランスのクリエーションを紹介する意味で、パリのアンスティチュ・フランセ及び在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ(日本)のサポートにより実現されます。
文化遺産間の協力関係 松本城とシャンボール城との姉妹提携
シャンボール国立公園と松本市との間で、文化財の認知度強化、文化工学、観光客への待遇、専門知識の共有などを見据えた交流強化のため、姉妹提携が結ばれました。この協力関係は、フランスと日本が、それぞれ文化財の魅力を伝えること、次代に継承していくこと、現代のクリエーションと文化遺産を融合した共同プロジェクトの立ち上げなどを目的とします。
カトリーヌ・ぺガールフランス文化大臣および島田智明 外務大臣政務官
「 今日、フランスと日本は二国間の繋がりを現代社会の実態に適応する形で更に強固なものとする意向を示しました。国際化が進む文化交流や客層および各産業が変化している現状において、二国間協力は伝統と革新、現代的な創造と継承の両面に重きを置きます。」
日仏間の文化協力に新たな気運を
東京にて、調印がなされた合意書は、二国間関係を新たな章へ向かわせるため、公的機関や企業等民間の組織、業界関係者を共同プロジェクトに動員し、フランスと日本の文化協力を強化し、未来につなげる、共通の志を象るものとなりました。
 
先日、科学・文化交流および展示や美術・博物館活動における協力関係の強化のため、奈良にて3月28日付で調印された、奈良国立博物館とギメ国立東洋美術館との意向表明書も、同じ勢いに乗じたものと捉えられます。この合意書については、ギメ美術館の拡大計画に際し、長気にわたり大切にされてきた関係を改めて前面に押し出すべく更新されたものです。
 
なお、これらは、2027年のアンスティチュ・フランセ(日本)の100周年と、2028年の日仏外交170周年を記念する、二国間の関係にとって大きな節目となる周年事業に向けた大きな一歩として位置づけられます。
 
在日フランス大使館
アンスティチュ・フランセ
アンスティチュ・フランセは日本にて5都市(東京、横浜、京都、大阪、福岡)にわたるネットワークをもってフランス語とフランス文化の普及に務めております。京都においてはアーティスト・イン・レジデンスであるヴィラ九条山の運営も行っております。