1937年創業の掛軸専門店「恭関堂」の技術を受け継ぎながら、私たちはこれまで、個人のお客様のご依頼をはじめ、展覧会、テレビドラマや映画の美術用途など、さまざまな掛軸を制作してきました。

その中で、ある確かな変化を感じています。

KAKEJIKUYAにはいま、世界中からお客様が掛軸を求めて訪れています。

わざわざ掛軸を求めて店舗を探し、KAKEJIKUYAまで足を運んでくださっています。

それは単なる日本文化への興味ではなく、“心を整える何か”が、そこにあるからだと感じています。

仏教はインドで生まれ、中国で体系化され、日本で生活や美意識と結びつきながら独自に深化してきました。

掛軸もまた、その流れの中で育まれてきた文化です。

そして今、その価値が再び世界に求められています。

「どう生きるか」という根本に関わるものとして受け入れられ始めています。

人は知らず知らずのうちに、自分の感覚やリズムを見失っていきます。

人が本来の自分に戻るための重要な要素になっています。

掛軸は、何かを強く主張するものではありません。

見る人の呼吸や意識を、静かに内側へと戻していきます。

空間に意味を与え、人が自分に立ち返る場を生み出すものだと考えています。

2025年、私たちは初めて「インテリア ライフスタイル展」に出展しました。

展示会をきっかけに、多くの企業様とのご縁が生まれ、さまざまなお話をいただきました。

「興味はあったが、依頼の仕方が分からなかった」という声でした。

また同時に、ポップアップショップの開催を通じて、

自分の空間に取り入れるイメージを持ってくださる瞬間にも数多く立ち会いました。

掛軸は、決して特別な空間のためだけのものではない。

もっと自由に、もっと日常の中にあっていいものだと、強く実感しました。

そして2026年、KAKEJIKUYAはその取り組みをさらに具体化していきます。

インテリアライフスタイル展への出展を通じて多く寄せられた、

現在の日本のインテリアに調和するモダンな掛軸の商品開発を進めています。

本商品は、2026年6月開催予定の「インテリア ライフスタイル(第34回)」にて発表予定です。

私たちが届けたいのは、世界だけではありません。

この文化の価値をもう一度届けたいと考えています。

本来の日本にあった感覚を取り戻すことでもあります。

世界中の方がそれぞれの言語で直接購入できるShopifyによるオンラインショップを、2026年4月1日にオープンしました。

制作の背景や空気感をそのまま感じられるショップを、近日中に公開予定です。

掛軸はすでに、日本の中だけの文化ではなく、世界へと広がり始めています。

この流れを、偶然ではなく、意志をもって広げていきたい。

一人ひとりの心の状態から始まると、私たちは考えています。

その積み重ねが、やがて世界をやわらかくつないでいくと信じて。

KAKEJIKUYAは、これからも一幅一幅、その静けさを世界に届け続けていきます。

KAKEJIKUYA(カケジクヤ)は、日本の伝統美を現代へと繋ぐ表具ブランドです。

1937年創業、渋谷・神宮前の掛軸専門店「恭関堂」をルーツに持ち、長年受け継がれてきた表具の技術を基盤としています。

「掛軸をより身近に、より自由に。」をコンセプトに、

伝統的な掛軸からモダンなデザイン、和パネル、和紙印刷まで幅広く展開。

和空間・洋空間を問わず、空間の印象を静かに整えるアートとしての掛軸を提案しています。

空間デザイン、展示演出、アート作品としての掛軸など、多様なニーズに応えています。