本日、ENEOS本社(東京都千代田区)において、当社社長 山口 敦治より新入社員に向け発信されたメッセージを、下記の通りお知らせいたします。
 
 
皆さん、こんにちは。社長の山口 です。
この度は、ENEOSへの入社、誠におめでとうございます。
ENEOSの未来を担う366名の皆さんの新しい第一歩です。
こうしてお迎えできたことを大変嬉しく思っています。
 
【理念】
まず初めに、『ENEOSグループ理念』について、とても大切なものであるため、お伝えします。
 
「地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。
エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、
社会の発展と活力ある未来づくりに貢献します。」
 
皆さんは、ENEOSグループで働くことを通じて、世の中に貢献する立場になり、学生時代よりも社会への責任が大きくなるでしょう。ENEOSグループで働くにあたっては、『ENEOSグループ理念』を常に胸に留め、自分が行っていることに不安や悩みが生じた際は、都度立ち返り、理念を読み返し、理念に沿った行動をとってください。
 
【長期ビジョン実現に向けたENEOS事業の取り組み】
足元では、中東をはじめとする国際情勢の緊張が高まり、大きな不確実性に直面しています。ENEOSは「今日のあたり前を支え、明日のあたり前をリードする」というグループ理念の実現に向けた決意のもと、原油の調達、製油、物流、販売に至るまで、日本のエネルギー供給を一貫して担ってきました。当社事業は中東情勢とも密接にかかわっており、不確実性が高まる今だからこそ、安全・安定供給を守り抜くことが私たちの使命だと考えております。
続いて、ENEOSグループの長期ビジョン『エネルギー・素材の安定供給』と『カーボンニュートラル社会の実現』との両立に向けた、当社の事業戦略についてお話しいたします。
まず、当社事業の土台となる「国内既存事業」の収益力を強化していく必要があります。そのためには、製油所稼働率の改善が何よりも重要です。人が設備を適切にメンテナンスし、人がその設備を適切に運転することでトラブルを削減し、設備を最大限に活用することで、稼働率の改善を図っていきます。
そして、販売面では、中長期的な競争環境を見据え、SSネットワークを強化していきます。その一環として、ENEOSアプリを通じて顧客接点とデジタルマーケティングをかけあわせ、新たな付加価値を顧客へ提供するとともに、SSの収益力を強化していきます。
 
「新たな収益機会の獲得」においては、グローバルな事業拡大が重要であり、海外アセットの獲得やトレーディングなどを含めた海外燃料油事業の拡大を進めます。
低炭素・脱炭素事業については、航空、船舶向けのバイオ燃料事業に注力します。更に、バイオ資源を原料とする合成燃料やケミカルへの展開につなげていきます。
事業の取組みに関して、皆さんが即戦力、ということにはならないかもしれませんが、会社としてどのような方針でビジネスを展開していこうとしているかを頭に入れた上で、自分が何を学び、何をすべきかを自身で考え、一日でも早く貢献できる人材になっていただくことを期待しています。
 
【大切にしてほしいこと】
次に、皆さんに大切にしてほしいことを3つお伝えします。
1つ目として、何よりも大切にしてほしいことですが、「安全」です。
昨年5月、当社の堺製油所において、硫化水素ガスが漏洩し、社員1名の方が亡くなり、協力会社の複数の方が負傷されるという、決してあってはならない事故が起きました。この事故を受け、当社では事故原因を徹底的に検証し、再発防止に向けた対策を確実に実施し、全社を挙げて、安全・安定操業に努めています。また、この事故を絶対に風化させない仕組みも構築し、取り組んでいるところです。
私は、二度とこのような悲劇を繰り返さないために全力を尽くします。しかしながら、安全はトップの方針だけでは成り立ちません。現場で働く一人ひとりの行動が問われます。ぜひ皆さんには、業務を遂行する際に「大丈夫だろう」ではなく、「危ないかもしれない」という意識で、常に注意の感度を高めて行動するようお願いします。
 
2つ目が、「安心して働くための3か条」についてです。
 
「相手を尊重していますか?」
「相手の話を聞いていますか?」
「言うべきことを伝えていますか?」
 
この3つのことは、最後にお話しする三現主義にもつながるものですが、「安心して誇りを持って働ける会社」をつくる取り組みの一環として、2024年6月に、「みんなが安心して働くための3か条」として定め、全社員で取り組んでいるものです。
「当たり前のことだ」と感じる内容かもしれません。しかし、相手を尊重するということは、相手を理解しようとする姿勢から始まります。相手を理解するために欠かせないのが、まず話を聞くことです。一方的に伝えるのではなく、相手が何を考え、何を感じているのかに耳を傾ける。そのうえで、必要なこと、伝えるべきことは、曖昧にせず、きちんと伝える。この双方が揃って、初めてコミュニケーションが成立します。皆さんにもぜひ、この「みんなが安心して働くための3か条」を日々の行動の中で意識し、実践してほしいと思います。
 
3つ目として、私が入社式で例年お伝えしているのが、「現場」・「現物」・「現実」の「三現主義」です。
仕事をしていると、思い通りにいかないことや、判断に迷う場面に必ず出会います。そうした時に大切なのは、「誰が悪いのか」を探すことではありません。「何が起きているのか」を正確に捉えることです。自分の足で現場に行き、自分の目で現物を見て、現実を把握する。設備や製品だけでなく、書類や数字、データやシステムの記録、そして現場の声も含めて、実際に自分の目と耳で確かめることが重要です。
三現主義を支えるのは「人」です。事実や違和感、異なる意見を率直に言えない職場では、正しい情報は集まりません。皆さんには、自分から現場の声を聞きに行くこと、そして周りの人が意見を言いやすくなるような問いかけや雰囲気をつくることも意識してほしいです。製造や物流、販売といった現場に近い部署だけでなく、管理部門や研究開発の仕事にも、必ず「三つの現」があります。今、自分が向き合っている仕事のどこに現場があり、何が現物で、現実はどうなっているのか。この問いを、ぜひ日々の仕事の中で意識してください。
 
【終わりに】
社会の発展と活力ある未来づくりに繋げるべく、私たちと一緒にENEOSの未来をつくっていきましょう。今後、皆さんがさまざまなことに挑戦し、成長していくことを期待して、私からのお祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。ご安全に!
 
 
 
以 上
お祝いを述べるENEOS社長 山口 敦治