認定NPO法人エファジャパン(理事長:木下究/所在地:東京都千代田区)は、2026年の活動スローガンとして「歩み続けるための ものがたり ~ Story to Go on ~」を策定しました。
■ 歩み続けるための ものがたり ~ Story to Go on ~
世界のどこかで、今日も誰かが立ちすくんでいます。
 
地震のあとの静けさの中で。
 
終わらない紛争の夜の中で。
 
声を上げることすらできない孤立の中で。
 
そんなとき、ふと目にとまった一冊。ページをめくると、そこには同じように傷つき、それでも歩き出した誰かの物語がありました。その人は気づきます。
 
「ひとりではなかった」と。
 
物語には不思議な力があります。他者の痛みに寄り添い、自分の痛みを言葉にし、まだ見えない明日への一歩を照らしてくれる力です。
 
読むこと、聞くこと、語り合うこと。
 
その営みの中で、人は自分自身の物語を紡ぎ直すことができます。障害があっても、言葉が違っても、何もかも失ったあとでも。
 
私たちは信じています。歩み続けるための物語は、すべての人のそばにあるべきだと。
 
本と物語を携えて、エファジャパンは2026年も、ともに歩んでまいります。
 
■ ビジョン「自分ものがたり」から「歩み続けるためのものがたり」へ
エファのビジョンは「すべての子どもたちが可能性と創造性を発揮し、『自分ものがたり』を描ける社会に。」です。「自分ものがたり」とは、困難の中にあっても自らの力で未来を切り拓いていく、一人ひとりの生きる物語を指しています。
 
2026年のスローガン「歩み続けるためのものがたり」は、このビジョンをさらに一歩進めたものです。「自分ものがたり」を描くためには、まず立ちすくんだその場所から、もう一歩を踏み出す力が必要です。
誰かの痛みと回復の物語に触れることが、その一歩を支える。そして、やがてその人自身が「自分ものがたり」を描きはじめる――。スローガンは、その最初の一歩に寄り添う決意を表しています。
 
■ 国内外で共通する「物語の力」
エファは2004年の設立以来、カンボジア・ラオス・ベトナムで図書館づくりや読書推進を通じた教育・福祉支援に取り組んできました。
 
内戦により学校や図書館が破壊され、障害のある子どもたちが利用できる書籍が出版点数の1%以下にとどまる「本の飢餓(Book Famine)」の解消に挑み続けています。
 
一方、2024年1月の能登半島地震を受け、国内でも被災地支援を開始しました。仮設住宅等、人が集まる場所に巡回する「奥能登を走る!ブックカフェ」を通じて、被災された方々のそばに本と物語を届けています。
 
内戦を経た国で図書室に集まる子どもたちと、仮設住宅で一冊の本を手にとる人。場所や状況は異なっても、物語に出会い、自分の痛みを言葉にし、もう一歩を踏み出すという営みは同じです。「Story to Go on」には、国境を越えてその営みをつないでいくエファの意志が込められています。
 
■ エファジャパンについて
エファジャパンは、全国の地方公共サービスに携わる人たちが取り組んだ国際協力事業「アジア子どもの家」を引き継ぎ、2004年に設立された国際協力NGOです。紛争や貧困、障害などの理由で学ぶことが困難な状況にある子どもたちに教育と福祉の機会を届ける活動を、カンボジア・ラオス・ベトナムおよび日本国内で展開しています。
 
団体名称「EFA JAPAN」は「Empowerment For All」の頭文字。すべての人が可能性を発揮し、自分ものがたりを描ける社会の実現を目指しています。