私たちは、マラウイの子どもたちが空腹ではなく「希望」を抱いて教室に座れる社会をつくりたいと考えています。2026年は、その希望を持続可能な仕組みへと進化させる一年となります。

アフリカ南東部に位置するマラウイ共和国は、世界の中でも特に貧困率が高い国の一つです。初等教育は無償であるにもかかわらず、空腹や栄養不足を理由に学校を休んだり、退学してしまう子どもが少なくありません。5歳未満の子どもの約36%が発達阻害の状態にあるとも報告されており、栄養不足は将来の学力や就労機会にも大きな影響を与えています。

NPO法人せいぼは、この課題に対して「学校給食」という形で取り組んできました。2025年には、マラウイ国内55校で約20,000人の子どもたちに対し、年間3,358,613食を提供しました。

給食の提供により出席率は年間平均96%に達し、学校によっては進級試験の合格率が大幅に向上するなど、教育面での成果も生まれています。給食は単なる一杯のお粥ではなく、子どもたちが学校に通い続けるための「理由」となっています。

2026年、せいぼはさらに一歩進みます。現在マラウイで建設が進む給食原料工場「Seibo Mills」を本格稼働させ、給食原料を現地で生産する体制を整えます。これにより原料購入コストを大幅に削減し(最大約8割削減見込み)、余剰分を販売することで運営資金を生み出す仕組みを構築します。

これは、寄付だけに依存しない“自立型給食モデル”への転換です。現地雇用の創出にもつながり、教育支援と地域経済の活性化を同時に実現します。

一方で、事業環境は決して容易ではありません。世界的なコーヒー価格の上昇や為替・輸送コストの増加により、支援を支える商品販売にも影響が出ています。

2026年の目標は、年間380万食の提供、支援児童22,000人への拡大、そして現地運営費のさらなる自立化です。給食を届けることは、栄養改善だけでなく、通学率の向上、学力向上、将来的な収入機会の拡大へとつながります。ひいては、貧困の連鎖を断ち切ることを目指す取り組みです。

2025年、せいぼはマラウイ国内55校において約20,000人の子どもたちへ学校給食を提供しました。その結果、以下の成果が確認されています。

【中期アウトカム(教育面)】・出席率向上に伴う学習参加率の向上・一部学校において進級試験合格率が50%から90%へ改善・保護者の心理的・経済的安心感の向上

せいぼの学校給食長期ビジョンでは、以下のロジックを掲げています。

学校給食は、国家の将来を担う人材への投資であり、人的資本形成の基盤になります。

私たちは日本において、2025年は約50校の学校法人と繫がり、活動を広めてきました。

日本の高校生、大学生は具体的な給食による効果とアフリカの将来性を学び、せいぼの実施するマラウイコーヒー、紅茶などを用いたソーシャルビジネスを体験することで、活動に関わって頂きました。

今後も多くの学校の皆さんに授業や課外活動で関わって頂けるように、オンデマンドのコースも開設し、さらに日本の次世代がアフリカの未来とマラウイを通して繫がっていけるように活動を進めます。

2021年2月から、せいぼに対して学校給食支援を続けて下さっているのが、株式会社テーブルクロス様になります。自社サービスのByFood.comでの売り上げより、マラウイの給食支援に繋がる寄付を頂き、日本の食とマラウイの学校給食を繋げて頂いております。

このような食、教育、子どもをキーワードにSDGsの取り組みとして関わってくれる方にも多くお声掛けをし、一緒にマラウイにインパクトを与えられる一年にできればと思います。