~ロケット開発時に放出される水素の回収・活用に向けた共同研究を開始~
株式会社ロボデックス(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:貝應大介)は、2026年3月24日 (火)に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)および秋田県能代市と、ロケット開発時に放出される水素の回収・活用に関する共同研究に向け、業務提携を締結しました。
 
ロケットの打ち上げには大量の液体水素が燃料として使用されますが、発射時の安全対策や各種プロセスにおいて、相当量の水素が大気中に放出されているのが現状です。
本共同研究では、この未活用の水素を回収し、水素ドローンや小型水素モビリティといった用途等へ活用する道筋を三者で探求してまいります。
宇宙開発の現場から生まれる水素を、地域社会の課題解決に利活用する新たな水素社会の事業モデルの構築を通じて、宇宙産業と地域社会が手を取り合う新たな共創の形を目指します。
 
 
共同研究概要
ロケットの打ち上げでは、推進剤として液体水素が使われ、種々の試験でも使用されています。JAXA能代ロケット試験場でも液体水素が使われています。液体水素は貯蔵時に気化してBOG(ボイルオフガス)が発生します。このBOGは現状大気中に放出されているため、JAXAでは以前よりこのBOGの利活用の検討をされておられました。
 
そして、能代市では「水素ラボ構想」を推進する取り組みをしています。本取り組みは、液化水素貯蔵タンクから発生するBOGを回収・再利用し、企業や研究機関へ供給する仕組みの構築と、水素関連の研究開発・実証を行う拠点の整備を柱とするものです。そして、水素関連ベンチャーの参入促進や技術開発、人材育成を進めることで、脱炭素社会の実現と地域経済の活性化を図ります。
 
こうした背景のもと、宇宙開発の現場で生じる未活用水素を地域のエネルギー資源として有効活用する可能性を三者で探求するため、本共同研究の実施に至りました。回収の実現可能性の検証から、水素ドローンや小型水素モビリティをはじめとする具体的な活用方法の模索、さらには地域社会への還元の道筋まで、段階的に研究を進めてまいります。
まずは、回収した水素で北に位置する研究施設から南に位置する研究施設間を飛行させ、施設内の巡視・監視用途で使う際のデモ飛行を実施します。
 
 
BOG水素の利活用モデル
本共同研究が描く水素循環モデルは、宇宙開発の副産物である水素を地域社会のエネルギー資源へと転換する、これまでにない試みです。当社はすでに、水素ドローン「Aigis One」をはじめ、小型水素モビリティ、さらには水素燃料電池発電機の開発を進めており、水素タンクの同一規格化によるマルチユース基盤を構築しています。
ロケット発射場から回収された水素が、これらの水素活用プラットフォームに供給されることで、以下のような地域貢献が想定されます。
 
防災分野:水素ドローンによる災害時の物資輸送、水素発電機による非常用電源の確保
物流分野:水素ドローンによる山間部・過疎地域への配送支援
移動支援:水素モビリティによる高齢者や免許返納者の移動手段の確保
地域経済:水素エネルギーに関連する新規雇用の創出と産業振興
 
宇宙の現場で生まれた水素が、地域の暮らしを守るエネルギーとして循環する。本共同研究は、その第一歩となるものです。
 
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)について
宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまでを一貫して行う国立研究開発法人。宇宙輸送、有人宇宙活動、衛星利用、宇宙科学・探査などの幅広い分野で、日本の宇宙開発を牽引。
 
【概要】
名称:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)
本部所在地:東京都調布市深大寺東町7-44-1
理事長:山川 宏
設立:2003年10月1日
HP:https://www.jaxa.jp/
 
秋田県能代市について
秋田県北部に位置する日本海に面した自然豊かな都市。JAXA能代ロケット実験場を擁する「宇宙のまち」として知られ、毎年8月に開催される「能代宇宙イベント」には全国から学生や研究者が集う。木材産業やバスケットボールの街としても有名で、近年は再生可能エネルギーの導入にも積極的に取り組む。
 
【概要】
自治体名:秋田県能代市
市長:齊藤 滋宣
HP:https://www.city.noshiro.lg.jp/
 
株式会社ロボデックスについて
株式会社ロボデックス(神奈川県横浜市、代表取締役社長:貝應大介)は、水素ドローンのパイオニアとして長時間飛行可能なドローンの開発に取り組む。「国産」にこだわり、どのような状況でもセキュリティの高さと安全性を保障する。 また水素ドローンで培った技術力を生かし、モビリティや発電機の開発、水素供給へも事業領域を広げる。
 
【会社概要】
社名:株式会社ロボデックス
代表取締役:貝應 大介
事業内容: 水素ドローン、水素供給、小型水素モビリティ開発
設立: 2019年6月20日
HP:https://robodex.net/
 
【拠点概要】
本社所在地:神奈川県横浜市旭区上川井町273
横浜Lab:神奈川県横浜市旭区上川井町2176 ガーデンヒートビル上川井B1
福島Lab:福島県南相馬市原町区萱浜字新赤沼152番55
     福島ロボットテストフィールド研究棟 研究室15号室
テスト飛行場:神奈川県茅ケ崎市寒川
渋谷サテライト:東京都渋谷区桜丘町3番3号セントラルビル12階 Sakura Deeptech Shibuya内