滋賀県愛荘町、埼玉県熊谷市に続く国内第3の拠点。短期間での連続受電により、JESDIの蓄電所実装力を活かして展開スピードを加速する
系統用蓄電池(BESS)の社会実装を推進する日本蓄電開発機構株式会社(本社:東京都、代表取締役:星野 晶、以下「JESDI」)は、埼玉県児玉郡上里町にて開発を進めていた「七本木蓄電所」において、2026年3月31日に受電を完了いたしました。
■ 設置概要と技術的特徴
▲蓄電所全景(七本木蓄電所)
▲ HOBE ENERGY社製蓄電システム(七本木蓄電所)
本蓄電所は、出力2MWに対して5MWhの容量を確保しており、電力系統の周波数を維持するための「一次調整力」としての役割を担います。
本蓄電所では、業界標準の20ftコンテナが主流を占める中、HOBE ENERGY社製の5ftコンパクト型蓄電システムを採用しています。搬入経路が狭小な場所やカーブが急な立地でも設置が可能となり、候補地の選定自由度を大幅に高めた用地制約対応型の実装モデルです。また、着工から約3か月半という短期間での受電を実現しており、市場参入までのリードタイム短縮に向けた設計・施工プロセスの標準化が進んでいます。
蓄電所名 七本木蓄電所
所在地 埼玉県児玉郡上里町
設備容量 5MWh(出力 2MW)
受電日 2026年3月31日
着工日 2025年12月15日
建設パートナー イー・トップ株式会社
運用支援 株式会社RUTILEA
主要構成 HOBE ENERGY社製5ftコンパクト型蓄電システム(LFP)、EMS、PCSと昇圧変圧器一体型受変電コンテナ蓄電池供給
蓄電池供給 HOBE ENERGY株式会社
▲ HOBE ENERGY社製蓄電システムと関係者(七本木蓄電所)
■ 早期市場参入の実績
本案件は、2026年3月27日に受電した上奈良蓄電所に続くものであり、JESDIが短期間に複数案件を並行推進できる体制を構築し、それを実際の受電実績として結実させました。
JESDIは滋賀県での受電・市場参入実績(2025年)をもとに、七本木蓄電所においても同様の成功モデルを継承し、早期の稼働と収益化を進めてまいります。
■ 今後の展望:蓄電所の継続的な増設
JESDIは、滋賀・埼玉での実績をもとに、全国各地で系統用蓄電池の設置を加速してまいります。とりわけ、上奈良蓄電所に続く短期間での七本木蓄電所の受電は、案件ごとの個別対応だけではなく、用地選定から設計、施工、連系、市場参入準備までを複数案件で並行して進められる推進体制を確立いたしました。
今後も、HOBE ENERGY社製5ftコンパクト型蓄電システム、株式会社RUTILEAの運用支援、イー・トップ株式会社の施工力といった各社の強みを結集し、継続的に蓄電所を立ち上げることで、再エネ導入拡大と電力系統安定化を支える次世代インフラの構築を進めてまいります。
▲ (左から)沖野強一氏(HOBE ENERGY株式会社)、星野 晶氏(日本蓄電開発機構株式会社)、飯塚 昌吾氏(イー・トップ株式会社)
■ 日本蓄電開発機構株式会社 代表取締役 星野 晶 コメント
七本木蓄電所の受電は、上奈良蓄電所に続いて短期間で実現したものであり、関係各社と一体となって複数案件を推進してきた取り組みの成果だと受け止めています。建設を担っていただいたイー・トップ社、運用面を支えていただくRUTILEA社、そして機器供給を担うHOBE ENERGY社をはじめ、ご協力いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。当社は今後も、一件一件を確実に仕上げながら、その再現性を高め、蓄電所開発のスピードと信頼性の両方を備えた事業者として、全国で実績を積み重ねてまいります。
■ HOBE ENERGY株式会社 代表取締役 沖野強一 コメント
七本木蓄電所の受電を迎えられたことを大変嬉しく思います。本案件は、上奈良蓄電所に続く並行プロジェクトの一つであり、HOBE ENERGYとして複数案件に対応できる安定供給体制を実績として示す機会となりました。
系統用蓄電池市場が拡大する中で、機器の性能だけでなく、必要なタイミングで確実に供給できる体制そのものが、プロジェクト推進の重要な基盤になると考えています。当社は、5ftコンパクト型蓄電システムの提供を通じて、用地制約に対応しやすく、短期間での実装にもつながるソリューションを支えてまいりました。
今後もHOBE ENERGYは、製品競争力に加え、安定供給力と案件対応力をさらに高めることで、JESDI様をはじめとするパートナー企業の皆さまとともに、全国各地での蓄電インフラ整備に貢献してまいります。
■ 株式会社RUTILEA シニアプロジェクトリーダー 安富 貴浩 コメント
株式会社RUTILEAは、「AIを簡単に。すべての業務プロセスにAIが導入された社会の実現」をミッションに、AIサービス事業およびAIインフラ事業を展開しています。自社で培った電力取引最適化AIを活用し、日本蓄電開発機構株式会社が開発を進める蓄電所において、アグリゲーターとして参画しています。
滋賀県愛荘町蓄電所における、受電から約2か月での需給調整市場(一次調整力)への参入に続き、七本木蓄電所をはじめとする今後の案件においても、需給調整市場への早期参入とAIによる市場運用の高度化を通じて、電力供給の安定化と蓄電所の価値の最大化に貢献するとともに、日本の脱炭素社会の実現に寄与してまいります。
■ イー・トップ株式会社 代表取締役 飯塚 昌吾 コメント
七本木蓄電所の建設にあたり、EPCとして安全最優先で工程・品質を一元管理し、計画どおりに完工を迎えられたことを大変光栄に思います。
本案件では、HOBE ENERGY社製5ftコンパクト型蓄電システムの特性を踏まえ施工を行い、蓄電池・EMS・PCS・受変電設備の一体構成の立ち上げ、需給調整市場の一次調整力での運用開始に向けた基盤を整備しました。
今後も施主:日本蓄電開発機構株式会社様、アグリゲーター:株式会社RUTILEA様、蓄電池メーカー:HOBE ENERGY株式会社様と緊密に連携し、全国での蓄電インフラ拡充及び、電力の需給バランス調整に貢献してまいります。
以上