「研究費が不足していること」の回答が63.3%で最多となり、次いで「長期・基礎研究には資金が十分に配分されないこと」が50.8%と続きました。

小児医学・医療・保健の発展のため、小児医学研究者への研究助成や小児医学を志す医学生への奨学金給付などを行う公益財団法人川野小児医学奨学財団(所在地:埼玉県川越市、理事長:川野幸夫/株式会社ブルーゾーンホールディングス・株式会社ヤオコー代表取締役会長)は、2026年3月7日に第36回助成研究成果発表会、第26回小児医学川野賞贈呈式・受賞記念講演を開催しました。

本イベントは研究者の功績を称え、研究者同士のつながりや今後の研究に役立つアイディアを生み出す機会をつくることを目的に毎年3月に開催しています。当日は、小児医学川野賞の受賞者、研究助成一般枠の採択者、当財団の奨学生のほか、過去の研究助成採択者や川野賞受賞者、奨学生OBOGなどを含めた約90名が参加しました。

2025年度は、56名に研究助成が交付され、3名に小児医学川野賞が贈呈されました。研究助成金と川野賞の賞金総額は約8,756万円となります。

小児医学川野賞受賞者3名と当財団理事長開会の様子

第26回小児医学川野賞贈呈式・受賞記念講演

出席者:研究助成一般枠採択者、小児医学川野賞受賞者、過去採択者、当財団奨学生、関係者等

■川野小児医学奨学財団 理事長 川野幸夫 挨拶(一部抜粋)

理事長 川野幸夫当財団はわたくしが長男正登(まさのり)を8才で亡くしたことをきっかけに平成元(1989)年に設立されました。以来、小児医学・医療の発展をご支援すべく活動を続け、研究助成に関しましては令和7年度までに延べ800件余へ助成、川野賞は60名の研究者の皆さまへ贈呈させていただきました。さて、近年、健康は身体的な側面にとどまらず、心理的・社会的な側面も含めて捉えることが重要であると指摘されています。しかしながら、異常気象や経済の不安定化、デジタル技術の急速な発展など、社会は大きく変化しており、そのような状況の中で包括的に健康を守っていくことは、ますます難しくなっています。とりわけ、社会的に弱い立場である子どもたちの心身への影響は大きく、深刻な状況が懸念されます。

当財団はわたくしが長男正登(まさのり)を8才で亡くしたことをきっかけに平成元(1989)年に設立されました。以来、小児医学・医療の発展をご支援すべく活動を続け、研究助成に関しましては令和7年度までに延べ800件余へ助成、川野賞は60名の研究者の皆さまへ贈呈させていただきました。さて、近年、健康は身体的な側面にとどまらず、心理的・社会的な側面も含めて捉えることが重要であると指摘されています。しかしながら、異常気象や経済の不安定化、デジタル技術の急速な発展など、社会は大きく変化しており、そのような状況の中で包括的に健康を守っていくことは、ますます難しくなっています。とりわけ、社会的に弱い立場である子どもたちの心身への影響は大きく、深刻な状況が懸念されます。

当財団はわたくしが長男正登(まさのり)を8才で亡くしたことをきっかけに平成元(1989)年に設立されました。以来、小児医学・医療の発展をご支援すべく活動を続け、研究助成に関しましては令和7年度までに延べ800件余へ助成、川野賞は60名の研究者の皆さまへ贈呈させていただきました。

さて、近年、健康は身体的な側面にとどまらず、心理的・社会的な側面も含めて捉えることが重要であると指摘されています。しかしながら、異常気象や経済の不安定化、デジタル技術の急速な発展など、社会は大きく変化しており、そのような状況の中で包括的に健康を守っていくことは、ますます難しくなっています。とりわけ、社会的に弱い立場である子どもたちの心身への影響は大きく、深刻な状況が懸念されます。

こうした子どもたちを取り巻く多様な課題に向き合うためには、本日ご発表いただく皆さまのような研究者や医療従事者がその力を存分に発揮し、科学的な知見と実践的な取り組みを結び付けることが不可欠と感じております。本日はさまざまなバックグラウンド、研究領域の異なる方々がお集まりですが、「子どもたちの健やかな成長のために」という共通の志をお持ちのことと思います。それぞれの研究が新たな知見を提供するのみならず、交流を通じて新たなコラボレーションが生まれ、研究の枠を超えた社会的なインパクトを生み出す契機となれば幸いです。

2025年度研究助成一般枠の採択者から31名 (参考資料参照)が、各研究の目的や意義、成果について発表を行いました。発表後の質疑応答の時間では、研究者同士で活発な意見交換がされました。

当財団では、小児疾患の原因究明・治療・予防などに関する研究の発展を支援するため、1990年から小児医学研究者に対して助成金の交付を行っています。2007年には、若手研究者の活躍を後押しするために40歳以下の研究者を対象とする若手枠も設けました。2026年度からは、より一層の支援を行うため助成金額を引き上げ、一般枠は1件につき400万円、若手枠は1件150万円を上限として交付いたします。一般枠採択者は毎年3月に研究の成果を口頭発表することとなっています。

研究の発展は非常に重要ですが、研究費の不足に悩む研究者は多く、本研究助成への応募者数は増え続けています。当財団が2月24日に発信した「【第2回】医師・研究者400名へのアンケート調査」にて、日本の医療研究について課題に思うことを尋ねたところ、「研究費が不足していること」の回答が63.3%で最多となり、次いで「長期・基礎研究には資金が十分に配分されないこと」が50.8%と続きました。上位2つはいずれも資金面に関する課題で、半数を超える結果となりました。

こうした状況の中、事業開始から2025年度までで、累計採択者は合計820名以上、助成総額は12億円を超えました。当財団は今後も、小児医学研究の継続的な発展を支える存在であり続けます。

小児医学研究者3名が2025年度小児医学川野賞を受賞し、トロフィーと賞状、賞金100万円の贈呈が行われました。贈呈後は、受賞記念講演として基礎医学・臨床医学・社会医学の3分野につき、各受賞者が研究の成果と今後の方向性などについて講演を行いました。

この賞は、財団設立10周年を記念して、1999年に創設されました。優れた業績をあげ、学術の進歩に貢献した小児医学研究者を毎年表彰しています。創設当初は基礎医学、臨床・社会医学の2分野からの選出でしたが、2019年からは基礎医学、臨床医学、社会医学の3分野にて選出をしており、受賞者にはトロフィーと賞状、賞金100万円が贈呈されます。

小児医学の発展のためには、今後の小児医学界をリードする存在が多く輩出されることが重要です。既に残された功績を讃える賞が多い中、この賞の選考ではこれからの躍進にも重きを置き、受賞後も小児医学への貢献が期待される55歳以下の研究者を対象としています。2025年度までで受賞者は60名となり、歴代の受賞者は今まさに日本の小児医学界のリーダーとなられている方々ばかりです。

信州大学学術研究院医学系分子細胞生理学教室 教授田渕 克彦 先生

田渕 克彦 先生このたびはこのような栄誉ある賞をいただくことができ、大変光栄に存じます。本研究を支えてくださった多くの皆様に、心より御礼申し上げます。本受賞を励みに、今後も小児医学の発展に資する研究を進めてまいります。

このたびはこのような栄誉ある賞をいただくことができ、大変光栄に存じます。本研究を支えてくださった多くの皆様に、心より御礼申し上げます。本受賞を励みに、今後も小児医学の発展に資する研究を進めてまいります。

大阪大学大学院医学系研究科小児科学 准教授石田 秀和 先生

この度は、名誉ある賞を受賞させて頂きましたこと、誠にありがとうございます。心から光栄に思います。これからも、心臓移植を必要とするような重症心不全の子どもたちや心筋症の子どもたちのために役立つ研究と、その臨床応用に努めて参ります。石田 秀和 先生

この度は、名誉ある賞を受賞させて頂きましたこと、誠にありがとうございます。心から光栄に思います。これからも、心臓移植を必要とするような重症心不全の子どもたちや心筋症の子どもたちのために役立つ研究と、その臨床応用に努めて参ります。

東京科学大学大学院医⻭学総合研究科公衆衛生学分野 教授藤原 武男 先生

「子ども期の逆境体験と健康:ライフコース疫学研究」

藤原 武男 先生この度は大変に名誉のある賞をいただき光栄に存じます。社会環境が大きく変化する中、どのように子どもの健康を守っていくのか、この受賞を機にさらに研究成果を上げて精進していく決意です。

この度は大変に名誉のある賞をいただき光栄に存じます。社会環境が大きく変化する中、どのように子どもの健康を守っていくのか、この受賞を機にさらに研究成果を上げて精進していく決意です。

※受賞者のご所属及び役職は、3月7日時点の情報となります。

小児医学川野賞受賞者3名、また助成研究成果発表者31名に加え、当財団の奨学生や一般参加者を交えて交流会を開催しました。受賞講演や研究成果発表をうけての意見交換や、共通の研究分野を持つ研究者同士の交流が行われました。奨学生が自己紹介を行う場面も設けられ、医師を目指したきっかけや研究成果発表会に参加して感じたことなどを語りました。また奨学生が研究者へ質問する場面などがみられました。

専門分野が異なり、普段は学会や研究会等でお会いしたり話をする機会がないような研究者の発表を拝聴できたのが一番良かったです。

小児の中でも様々な領域でご活躍の先生方のご発表をお聞きしたり実際に交流する機会をいただき、非常に有意義な場でした。ありがとうございました。

どの先生方も、今年度の助成を受けた研究の成果だけではなく、ご自身がこれまで長年してこられた研究背景や成果、課題にも焦点を当て、その連続性の中で今回助成を受けられた研究のご発表をされていたので、非常に内容が濃く有意義でした。

財団名:公益財団法人川野小児医学奨学財団

理事長:川野 幸夫(株式会社ブルーゾーンホールディングス・株式会社ヤオコー代表取締役会長)

財団の創業ストーリーや事業のエピソードをPR TIMES STORYで紹介しております。

失われた息子の命をきっかけに設立した「川野小児医学奨学財団」