伊万里鍋島焼協同組合(代表理事:瀬戸口皓嗣、所在地:佐賀県伊万里市大川内山)は、「時」をテーマに制作した鍋島焼 献上瓶子を、東京・銀座のフランク ミュラー ウォッチランド東京にて令和8年4月1日(水)から4月20日(月)まで特別展示いたします。このたび、鍋島焼350周年という節目に際し、日本の伝統文化を国内外に伝えてきた『家庭画報』が両者の架け橋となり本企画が実現いたしました。本瓶子は、展示終了後にフランク ミュラー氏への献上を予定しています。
 
 
写真 : フランク ミュラー ウォッチランド東京
 
 
伊万里鍋島焼協同組合は、鍋島焼の伝統技術と精神を現代に受け継ぐべく、1989年より「献上の儀」を継続しています。今回の作品は、伊万里市大川内山に根付く鍋島焼が開窯350周年を迎えた節目に制作された瓶子となります。
 
今回の献上先は世界的時計ブランドであるフランク ミュラーです。フランク ミュラーは時計創りを通じて技術・美・そして時に対する哲学を追求し、機械化が進む時計産業において伝統を進化させ、新たな価値を生み出してきました。
 
鍋島焼もまた、日本最高峰と謳われた技術・美を藩窯廃止後も継承しながら時代とともに進化を重ねた工芸です。「保存」ではなく「進化」を選び続けるものづくりの姿勢において、両者は深く共鳴しています。
 
「時」を共通のテーマに、350年の歴史を持つ鍋島焼の伝統美と、「マスター オブ コンプリケーション」と称されるフランク ミュラーの時の哲学が向き合った、世界にたった一点の作品です。どうぞこの機会にご高覧いただければ幸いです。
 
 
作品概要
作品名: 色鍋島蝶地文唐草瓶子(いろなべしまちょうじもんからくさへいし)
製作者: 鍋島御庭焼 6代目 市川 光春(いちかわ こうしゅん)
寸法・重量: 高さ37cm × 最大径22.5cm、重量3kg
 
写真 : 色鍋島蝶地文唐草瓶子 正面
 
写真 : 色鍋島蝶地文唐草瓶子 上部
 
本作品では複数の伝統文様が重なり合い、「時」の哲学を視覚的に表現しています。ここではその一部をご紹介します。
 
蝶紋(ちょうもん)
吉祥紋の一つである蝶紋は、永遠の躍動・成功・未来へ続く幸せを象徴し、古くから鍋島焼に描かれてきました。生き生きとした蝶12羽は時の無限・自由な創造性を表現しています。
 
七宝(しっぽう)文様
上部には漢数字・古代数字を組み合わせた独自の数字表現を、連なる七宝文様の中に配しています。12の七宝が輪を描く姿は、永遠に続く時間を想起させます。
 
杏葉(ぎょうよう)
鍋島御庭焼にのみ使用が許された鍋島家の家紋「杏葉」を上部・下部のそれぞれに密やかに配しています。
 
 
鍋島御庭焼について
鍋島御庭焼は藩窯の直系として明治以降も鍋島侯爵家御庭焼を担い、技術研鑽を重ねてきた窯元です。
鍋島家当主より賜った「鍋島図案帳」と藩旗印「杏葉の紋」の使用を許された唯一の窯元として格調高い色鍋島を今に伝えています。
 
 
 
フランク ミュラーについて
スイス高級機械式腕時計ブランドであるフランク ミュラーは、複雑なメカニズムと独創的な造形を融合させた時計づくりから、「マスター オブ コンプリケーション」と称されています。その作品群は、単なる時計の枠を超えた「時の哲学」の体現であり、伝統を理解し次の時代へ進化していくその姿勢は、日本の伝統工芸が歩んできた道と深く重なっています。
 
公式サイト:https://franckmuller-japan.com/
 
 
家庭画報について
『家庭画報』は1958年創刊の日本を代表するライフスタイル誌。株式会社 世界文化社より毎月1日発売。大判の誌面を生かしたダイナミックな写真と丁寧な取材により、衣食住、美容と医学、伝統文化、アートなど幅広い話題を提供しています。
 
公式サイト:https://www.kateigaho.com/
 
展示概要
本作品は下記の通り展示されます。
会期 :令和8年4月1日(水)~令和8年4月20日(月)
場所 :フランク ミュラー ウォッチランド東京(住所 : 東京都中央区銀座5-11-14 POSCO東京ビル 1F)
※展示終了後、フランク ミュラー氏へ献上予定
※なお、鍋島焼の歴史と本作品の製作過程の様子は、『家庭画報』2026年3月号(2月1日発売)にも掲載されています。