横浜市旭区長らも視察「18歳の壁」を乗り越える、支援が途切れない地域のしくみを議論
認定NPO法人おれんじハウス(横浜市、理事長:中陳亮太)は、2026年4月1日(水)開業の保育・医療・発達支援の総合支援拠点「おれんじハウス そだちとケアベース 戸塚」「おれんじハウス そだちとケアベース 二俣川」に先立ち、2026年3月25日(水)に戸塚、3月27日(金)に二俣川で内覧・交流会(ワークショップ)を開催しました。3月27日の二俣川での開催レポートおよび、2拠点の施設詳細をあわせて公開します。
「おれんじハウス そだちとケアベース」について
「おれんじハウス そだちとケアベース」は、保育・医療・発達支援を一体化し、年齢や制度の切り替わりによって支援が分断されやすい現状に対して、暮らしに寄り添う切れ目のない支援を目指して構想された総合支援拠点です。医療的ケアの有無や発達特性にかかわらず、こども、家族、地域が同じ日常の中でつながり続けられる環境を作っていきます。
詳細:https://orangebaby.org/flagship/
公式note:https://note.com/npo_orangehouse
 
0歳から18歳まで、さらにその先の成人期も見据えながら、ライフステージに応じた支援が途切れずにつながっていくことを目指しています。
また、保育・療育・医療・学童といった機能が一体的に連携しながら動く、多機能型の先行モデルでもあります。看護、保育、発達支援、地域支援といった異なる専門性を持つ職種が協働し、その実践を通じて人材育成や研修の場としての役割も担います。あわせて、支援が必要な人だけでなく、地域の誰もが気軽に立ち寄れる、ひらかれた共生型のサードプレイスとしての機能も大切にしています。
今回の内覧会・ワークショップは、行政関係者、関係機関、地域の皆さま、保護者の皆さまとともに「医療的ケア児支援の連携」について考え、社会課題となっている「18歳の壁」を乗り越えるためのアイデアを具体化する場として開催されました。
内覧会・ワークショップ開催レポート
3月27日に開催した二俣川の内覧会では、施設のコンセプト説明、行政関係者などによるコメント、施設説明・内覧、ワークショップを実施しました。
施設説明では、「施設自体にいろんな方々に関わっていただきながら、こどもたちの育ちに一緒に関わってもらう場を作りたい」という考え方を共有しました。
ワークショップでは、医療・福祉・保育・教育・相談支援など多様な立場の参加者が混成で対話し、地域で支えるための「最初の一歩」を可視化しました。単なる内覧会や視察会ではなく、それぞれの立場から課題を持ち寄り、連携の可能性を探る場となりました。
 
二俣川・戸塚の両会場において、行政・関係機関・地域・保護者など計130名が参加し、地域との接点づくりを担いました。
当日寄せられた祝辞・コメント
以下は、3月27日に「おれんじハウス そだちとケアベース 二俣川」で行われた内覧会当日に寄せられた祝辞です。(一部抜粋)
 
横浜市 旭区長・権藤由紀子氏
「『そだちとケアベース』の開所を、旭区として大変うれしく思います。子育て、保育、支援、教育、福祉、医療をつなぎ、建物の中だけで完結せず地域ともつながっていく場は、とても大きな意味を持つと感じています。私自身、きょうだい児として育った経験からも、家族だけで抱え込まず、安心して自分たちを見つめ、助けを求められる場所の大切さを実感してきました。ここが、多くの方にとって新たな一歩を支え、地域のつながりと支えの輪を広げていく始まりの場になることを期待しています。旭区としても、こうした取り組みをしっかり支えていきたいと思います」(横浜市 旭区長・権藤由紀子氏)
二俣川拠点に2026年開設予定「おれんじハウス そだちとケア診療所横浜」院長:星野陸夫医師
「私は神奈川県立こども医療センターを定年退職するタイミングで、おれんじハウスとのご縁をいただき、この6月に開設予定の診療所づくりに関わることになりました。
まず考えたのは『診察室のない診療所にしたい』ということでした。言葉どおりというわけではありませんが、従来の診療所の枠組みにとらわれず、本当に地域に必要とされる"場"にして行きたいと思ったからです。
今日もみなさんからたくさんのアイデアをいただき、改めてこの場に対する期待と可能性を感じました。医療が生活に溶け込むような新しい協働の場を、みなさんと一緒に作っていきたいと思います」(二俣川拠点に2026年開設予定「おれんじハウス そだちとケア診療所横浜」院長:星野陸夫医師)
「おれんじハウス そだちとケアベース 二俣川」施設詳細
施設名:おれんじハウスそだちとケアベース 二俣川
所在地:神奈川県横浜市旭区二俣川2-47-3
Google map
アクセス:相鉄線「二俣川駅」徒歩2分
主な機能
認可保育所 おれんじハウス二俣川駅前保育園
医療的ケアが必要なこどもを含め、多様なこどもたちが共に過ごせる環境づくりを目指す認可保育所です。「横浜市医療的ケア児サポート保育園」として認定されています。
 
定員: 60名
対象年齢:0~5歳児(生後57日から)
児童発達支援・放課後等デイサービス おれんじハウスそだちとあそび教室二俣川
発達に特性のある未就学児とその家族に寄り添い、保育や医療との連携の中で支援を行う機能です。放課後等デイサービスと一体的に運営することで学齢期以降も、慣れ親しんだ環境や関係性の中で支援が継続することを想定しています。
 
定員:16名(重症心身障害6名、重症心身障害以外10名)
対象年齢:0~18歳
営業日:月~土
放課後児童クラブ おれんじハウスそだちとあそびクラブ二俣川
地域のこどもたちと混ざり合いながら過ごす日常を大切にし、支援の有無で分けない環境づくりを目指します。
 
対象学年:小学1年生~6年生
定員:40名
営業日:月~土
相談支援事業所 ※2026年5月開設予定
医療的ケア児・重症心身障がい児と家族への継続的な支援をします。こども本人だけでなく、家族や地域での暮らしまで見据え、必要な支援との接続を担う機能です。
 
地域つながりラウンジ
保育・療育・学童・診療所の利用にかかわらず、親子が立ち寄れるスペースを常設。きょうだい児の居場所や親のリフレッシュ支援を重視し、週末には地域イベント・ボランティア受入・こども食堂などを開催。医療的ケア児家庭と地域住民が自然に出会う関係性を創出します。
 
診療所「おれんじハウスそだちとケア診療所 横浜」(小児科・内科・在宅)※2026年6月開設予定
発達フォローや産前産後支援をはじめ、一般診療を大切にしながら、医療的ケアが必要なこどもや発達に特性のあるこども、その家族の暮らしに寄り添う医療を目指します。こども訪問看護ステーションとの連携も実施し、通所と訪問のシームレスな支援を実現。また、保育・療育・学童・医療の情報共有を安全な形で実施します。
 
院長プロフィール
院長名:星野陸夫
 
略歴:
1986年 北里大学医学部卒業
1987年 北里大学病院小児科入職
1992年 神奈川県立こども医療センター新生児科入職 神奈川県立こども医療センター新生児科医長、地域連携・家族支援局局長、地域医療連携室長、成人移行期支援センター長を務める。
 
所属学会:
日本小児科学会
日本周産期新生児学会
日本新生児成育医学会
日本小児在宅医学会
 
主な活動:
神奈川県小児等在宅医療連携拠点事業
神奈川県医療的ケア児支援センターアドバイザリー事業
神奈川県児童福祉審議会権利擁護部会委員 他
「おれんじハウス そだちとケアベース 戸塚」施設詳細
施設名:おれんじハウスそだちとケアベース 戸塚
所在地:神奈川県横浜市戸塚区矢部町684-1
Google map
アクセス:JR線・市営地下鉄線「戸塚駅」徒歩9分
主な機能
認可保育所 おれんじハウス戸塚保育園
医療的ケアが必要なこどもを含め、多様なこどもたちが共に過ごせる環境づくりを目指す認可保育所です。「横浜市医療的ケア児サポート保育園」として認定されています。
 
定員: 60名
対象年齢:0~5歳児(生後57日から)
児童発達支援・放課後等デイサービス おれんじハウスそだちとあそび教室戸塚
発達に特性のある未就学児とその家族に寄り添い、保育や医療との連携の中で支援を行う機能です。重症心身障害児クラスは放課後等デイサービスと一体的に運営することで学齢期以降も、慣れ親しんだ環境や関係性の中で支援が継続することを想定しています。
 
定員:16名(重症心身障害6名、重症心身障害以外10名)
対象年齢:0~18歳
営業日:月~土
地域つながりラウンジ
二俣川と同じく戸塚にも、保育・療育・学童・診療所の利用にかかわらず、親子が立ち寄れるスペースを常設します。さまざまなイベントや取り組みも実施し、医療的ケア児家庭と地域住民が自然に出会う関係性を創出します。
認定NPO法人おれんじハウスについて
理事長:中陳 亮太 
所在地:〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町1-19 グレイス横浜ポートシティ1階
設立:2013年4月1日
HP:https://orangebaby.org
 
<事業内容>
・小規模認可保育事業
・企業主導型保育事業
・居宅訪問型保育事業
・産前産後ヘルパー/養育支援ヘルパー事業
・小児専門訪問看護ステーション事業
・保育園看護師支援事業
・児童発達支援事業
・放課後等デイサービス事業
・保育所等訪問支援事業
・居宅訪問型児童発達支援事業