Real2Sim2RealによるVLA実装基盤の構築を加速
 Prox Industries株式会社(以下、Prox Industries)は、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWSジャパン)が提供する「フィジカルAI開発支援プログラム by AWSジャパン」に採択されたことをお知らせします。
本採択を通じて当社は、さまざまな環境・タスク・ハードウェアに適用可能なReal2Sim2RealのVLA(Vision-Language-Action)学習パイプラインの構築を推進し、特定ユースケースへのVLA適用プロセスの効率化を目指します。
▪️背景
 近年、VLAをはじめとするロボット基盤モデルの進展により、言語・視覚・行動を統合したロボット制御の可能性が大きく広がっています。一方で、現在のVLAは、学習時に想定された環境・タスク・ハードウェアに依存する傾向が強く、そこから外れるOODのドメインでは十分な性能を発揮できないケースが多く残されています。
また、こうした多様な条件差を単一モデルで汎用的に吸収することは、現時点の研究の最前線においてもなお難易度が高く、実運用では特定タスクに対するFine-Tuningが必要となる場面が少なくありません。Physical AIを実社会へ展開するためには、個別ユースケースに応じた学習・評価・改善のサイクルを、いかに高い再現性と効率で構築できるかが重要です。
▪️本プログラムで取り組む内容
 Prox Industriesは、シミュレーション技術とマニピュレーション技術の強みを活かし、さまざまな環境・タスク・ハードウェア条件に適用可能な Real2Sim2RealのVLA学習パイプライン の構築に取り組みます。
実機からのデモデータ収集、シミュレーション環境(NVIDIA Omniverse)への反映、合成データ生成、VLAのFineTuning、実機検証、というサイクルを標準化し、汎用的なパイプラインとして整備します。これにより、特定の産業ユースケースにVLAを適用する際の開発・改善プロセスを効率化し、Physical AIのより実用的な導入基盤の構築を目指します。
 
▪️「フィジカルAI開発支援プログラム by AWSジャパン」概要
 AWSジャパンが、AWS上でVision-Language-Action(VLA)をはじめとしたロボット基盤モデル等を開発する、日本に法人または拠点を持つ企業・団体を対象に提供する支援プログラムです。データ収集・前処理からモデルトレーニング、シミュレーション、実環境へのデプロイまで、一連の開発パイプライン構築を支援し、AIのロボティクス活用推進を目指しています。
採択企業・団体に対しては、フィジカルAI領域スペシャリストによる技術支援、開発費用の一部をカバーするAWSクレジットの提供、ロボティクス・生成AIコミュニティ形成、Go-to-Market支援が提供されます。なお、AWSクレジット提供はロボット基盤モデル開発(ファインチューニング、シミュレーション、合成データ生成などを含む)にかかるワークロードを対象としており、本プログラム全体で最大600万USドル規模が予定されています。

▪️Prox Industriesについて
 Prox Industriesは、「日本から物理知能を実装する」を掲げ、AIとロボットの融合によって、これまで人にしか担えなかった物理労働の領域に知能を実装する東大 松尾研発スタートアップです。
Physical AIの中核技術を専門とする研究者・技術者が集い、国内エンタープライズ企業を中心に複数のPhysical AIプロジェクトをリードしています。ヒューマノイド、四足歩行ロボット、協働ロボット、モバイルマニピュレータなど多様な実機や、NVIDIA Omniverseを中心とするシミュレーション環境を活用しながら、Sim2Real・Real2Simを含む高度な技術課題に向き合っています。
アカデミアの先端技術と産業現場のニーズをつなぎ、ロボット基盤モデルの研究開発、学習パイプライン構築、実機導入に向けた評価・改善までを一気通貫で支援することで、Physical AIの研究開発と実装を前進させ、日本の次の産業基盤づくりに取り組んでいます。
 
会社概要
・会社名: Prox Industries株式会社
・所在地: 東京都文京区本郷3丁目30番10号 本郷K&Kビル4階
・代表者: 代表取締役 亀井 悠二
・会社HP:https://prox-industries.jp/