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大注目の現代アーティスト福田美蘭が北斎に挑む! |
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晩年の葛飾北斎が訪れて傑作を残した小布施にある、北斎館の開館50周年を記念する特別展。北斎館が所蔵する北斎の代表作「冨嶽三十六景」シリーズをはじめ、北斎が小布施町で描いた晩年の傑作「上町祭屋台天井絵 男浪・女浪」、岩松院天井絵鳳凰図などをモチーフに、現代アーティスト福田美蘭の独自の解釈と表現で生まれた、新作北斎アート作品を一挙大公開します。福田美蘭と北斎のコラボレーションで生まれた、現代人へのメッセージとしてアート作品をお楽しみいただけます。(北斎館コレクション他、新作約15点、全て初展示) |
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北斎館50周年記念特別展 |
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北斎vs福田美蘭 小布施へのメッセージ |
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【会期】2026年4月11日(土)~6月7日(日) |
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【開催時間】午前9時から午後5時まで(ご入館受付は閉館30分前まで) |
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【会場】北斎館(長野県上高井郡小布施町大字小布施485) |
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【入館料】一般1500円 高校生・大学生700円 小中学生500円 |
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【休館日】会期中無休 |
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注目の新作 |
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福田美蘭「怒濤図」 |
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福田美蘭「怒濤図」 |
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小布施上町の祭屋台の天井桐板に描かれた二図の渦巻を「近年「男浪」.「女浪」と俗称し、両図を「怒濤図」と呼んでいる」(註1)ことから、「怒濤」の意味の、激しい勢いのあるもの、勢いよく攻撃する様子を連想し、又「「怒濤図」の海底深く潜り込んでゆく渦巻には、波に宿る生命の根源に迫ろうとする北斎の執着が感じられる。」(註2)ということから二図を合体させて、女浪の中に男浪の波飛沫が潜り込んでゆくイメージをつくり、北斎の執着した生命の根源を具体的な形にしてみた。
「制作当初どの向きで浪図が配置されていたのか判明しない…」(註3)ことも浪を再構成するプロセスを自由にしてくれて、北斎の波に手を加えることなくそのまま引用した。最初から図像の中に暗示されていたかたちから、近年の浪の俗称がついたと思われる。(コメント:福田美蘭) |
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(註1.2.3.)安村敏信「葛飾北斎筆 怒濤図. 龍・鳳凰図天井絵」(『國華』第―五〇六号. 令和3年) |
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上町祭屋台天井絵「男浪」(北斎館所蔵) |
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上町祭屋台天井絵「女浪」(北斎館所蔵) |
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福田美蘭「岩松院本堂天井絵 鳳凰図」 |
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福田美蘭「岩松院本堂天井絵 鳳凰図」 |
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岩松院の天井絵「鳳凰図」を、北斎漫画に描かれている水の表現に変容させたいと思ったのは、北斎についてのエッセイ(註1)の中の「北斎漫画の描かれた引波の表現が独特で、まるで巨大な鳳凰の尾羽を思わせる」という言葉がきっかけになっている。続く論考(註2)によって、ここでは永遠に生き続けるという鳳凰を、火災に弱い木造寺院の天井に描かれる水を司る龍神に倣い、北斎漫画の波のかたちをそのまま生かし、墨一色で構成した。
北斎の鳳凰図は、本堂の中に差し込む光によって変化する油煙墨や背景に金箔を用いることで、日想観(註3)に基づく極楽浄土を再現することがテーマであり、建築の構造と切り離して考えることが出来ないことからも、水の表現にこの古刹を火災から守ってくれるように祈る気持ちを込めた。(コメント:福田美蘭) |
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(註1)安村敏信「水と波の幻視者・北斎」(葛飾北斎 世界を魅了した鬼才絵師 2016年 河出書房新社) (註2)「北斎は水や波を幻視し、そこに生命を見出した。水や波が、命を持って自在に形を変え、動き出す。…波の中に不思議な生命力を幻視したに違いない。」 (註3)西の空に沈む夕陽を見つめ、その光景の中に極楽浄土を心に思い描く修行 |
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福田美蘭「日新除魔図」(全52図) |
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福田美蘭「日新除魔図 一月十八日 パトリオット迎撃ミサイル/実戦初使用日」 |
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福田美蘭「日新除魔図 二月八日 トランプ離れ/支持率低迷」 |
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福田美蘭「日新除魔図 四月十一日 放射線防護服/柏崎刈羽原発火災事故」 |
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福田美蘭「日新除魔図 五月三日 プラスチックゴミ分別/ゴミの日」 |
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福田美蘭「日新除魔図 八月廿六日 疱瘡除け/ふくろうの日」 |
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福田美蘭「日新除魔図 霜月十五日 麻の葉の模様/麻の葉の模様」 |
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日新除魔図は北斎が83歳の天保13年から翌14年にかけて、「日新たに魔を除く」ことを願い、ほぼ毎日獅子や獅子舞を半紙に描いたもので、「毎朝小さい紙に獅子を描いては家の外に捨てていた」という証言(註1)や、その捨てる理由について「我が孫なる悪魔を払う禁呪なり」と答えた(註2)ということから、鑑賞画として描かれたものではなく、きわめて私的な動機の作画である。 ここでは邪気をもたらす「魔」や煩悩を祓い除ける伝統的なものから、現代の日常の災いや病を払い、健康や安寧を願うものまで、私が思いついたままに描き、関連する日付をつけて、北斎の画室「碧漪軒」(註3)から外に捨てられる装置作品とし、来館者に人って持って持ち帰ってもらえるようにした。(コメント:福田美蘭) |
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(註1)飯島虚心「葛飾北斎伝」の中の杉田玄端の証言。 |
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(註2)北斎の孫(長女の息子)の放蕩による不始末は晩年の北斎を悩ませた。 |
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(註3)高井鴻山記念館に北斎の画室を思わせる小部屋がある。 |
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福田美蘭「北信五岳 信州小布施町」 |
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福田美蘭「北信五岳 信州小布施町」 |
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「冨嶽三十六景 甲州三嶌越」の背の高い巨木の存在感は、小布施町中心のシンボルツリーとして大きく枝を拡げ、来訪者を迎えるメタセコイアの印象と重なり、その後方にはこの町の高台から一望できる北信五岳の連なりを描く。富士山と同様に単独峰でありながら、五岳が揃って見える事は素晴らしいのだが、高さでは富士山に負けるので、それより高いモンブランの山として、秋の小布施堂の栗の点心「朱雀」を風景に組み込む。朱雀の美味しい季節には、毎日メタセコイアの大量の落ち葉を掃く人がいて、その人の背後の三角形と朱雀の形は北斎の画面に特有の相似形となった。(コメント:福田美蘭) |
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福田美蘭「竜田川に紅葉の図」 |
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福田美蘭「竜田川に紅葉の図」 |
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「葛飾北斎伝」上巻に、北斎の評判を聞きつけた十一代将軍徳川家斉が北斎を召して、その場で即席で描く、席画を所望した際に、北斎は長い紙に刷毛で藍色の線を引き、その上に足に朱をつけた鶏を歩かせ、その足跡を紅葉に見立てて「これはこれ竜田川の風景なり」と言った逸話がある。
現在、生きた鶏のチャボで「竜田川に紅葉の図」を再現した記録によると、チャボはしばらく紙の上を歩いてくれることもあれば、すぐ紙の外に出てしまうこともあった(註)様で、鶏が思い通りに動いてくれるか予想の付かない点も、北斎の奇抜な発想とは別の、人の意表をつく趣向に劣らず大変面白い点だと強く惹かれたので、ここでは実際の鶏に代ってゼンマイで動くおもちゃの鶏がどの様に歩くのか分からない状況を再現してみた。(コメント:福田美蘭) |
(註)「パフォーマー☆北斎~江戸と名古屋を駆ける~」(すみだ北斎美術館. 2017年.P13~14.P120~122.) |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 五百らかん寺さざゐどう」 |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 五百らかん寺さざゐどう」 |
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北斎の「冨嶽三十六景 五百らかん寺さざゐ」の構図には、視線を富士山に誘導するいくつもの仕掛けがあり(註1)、欄干はそれらの効果を生かすように画面に安定感を与え、又さざえ堂の上から富士山を眺める人々の日常の空間と、その先に拡がる霊峰富士が象徴する世界の境界として重要な役割を担っていると思うのだが、実際に作品を鑑賞する時には視界は富士山に強く引き込まれ、欄干にとどまることはない。この北斎の見えるということを自在にあやつる作画の工夫を面白いと思ったので、北斎の仕掛けにあやかり、ここでは欄干の中に2026の4つの数字が隠れているとして、人物を動かし数字を現わして2026年の年賀状の絵柄とした。(コメント:福田美蘭) |
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(註1)「余計な中景を省略し、…軒を短くして画面の右に寄せ…」 |
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「回廊の後ろには建物があって横並びの見物客たちの後ろ姿を眺めるのは困難だったはずである。」 |
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(『葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ』 太田記念美術館. 2017年. P32) |
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福田美蘭「文字絵」 |
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福田美蘭「文字絵」 |
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福田美蘭「文字絵」 |
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大谷翔平選手は、2025年11月に3年連続のMVPを受賞し、50本塁打&50奪三振という二刀流復活を象徴とするW記録も達成。この挿絵掲載の11月9日の時点でMVP受賞はほぼ確実と予想され、結果待ちの状態だったので、大谷の姿に「うつ」「なげる」の隠し文字を入れ、江戸時代から伝わる文字絵とした。北斎も文字と絵を融合させたユーモアあふれる遊び絵を制作していて、北斎にとって文字は形そのものが絵の骨格となる素材であり、文字を幾何学的パーツの集合体と捉えて読むものから見るものへと昇華させた点に新しさがあるように思う。技術的高さとユーモアが両立した江戸時代の粋を感じさせる魅力に、大谷への期待を重ねた。(コメント:福田美蘭) |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 |
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この作品は、北斎の代表作を左右に反転したもの。私の作品が掲載されるときのミスとして、図版の左右反転がある。私はそれを見つけるたび、とても不思議な感覚に陥る。それはオリジナル絵画にとってのタブーであり、ポジ・フィルムが開発された以降の現代の特異な現象である。北斎の版種は木版であったので、当時彼の作品が左右反転することはありえなかった。ここでは、北斎も見たことのない北斎の版画として制作した。(コメント:福田美蘭) |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 凱風快晴」 |
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福田美蘭「冨嶽三十六景 凱風快晴」 |
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北斎の題名にある「凱風」から、赤富士の背景の積雲は、刻々と変化していくのではないかと思うと、そのアニミズム的な雲の連なる造形は、北斎の感性にある怪異な現象と結びついて、この積雲が奇怪な何かに変容することを連想させたので、ここではその畏れを騙し絵の手法のアナモルフォーシスによって、目に見える形にした。画面左側斜めから傾けてみると、雲の部分に新たな図像が現れるので、浮世絵本来の鑑賞方法である、手に取って紙の感触と共に楽しむことから発想した作品。(コメント:福田美蘭) |
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イベント |
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学芸員によるギャラリートーク |
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【開催日】2026年5月3日(日)、5月4日(月・祝) 各回14時~ |
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【参加費】無料(予約不要。要入館券) |
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北斎館 50周年記念ロゴ |
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北斎館 公式サイト |
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https://hokusai-kan.com/ |
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北斎館 50周年記念特設サイト |
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https://50th.hokusai-kan.com/ |
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お問い合わせ先 |
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一般財団法人 北斎館 TEL.026-247-5206 |
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